要介護認定の区分と利用できるサービスの目安

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（6）要介護認定の区分と利用できるサービスの目安

「要支援」は、こんな状態

日常生活において、まだ残っている能力を保持し、向上させる必要がある。　
失われた能力を取り戻すような支援が必要。 　
基本的な能力は備わっているが、「歩行」「両足・片足で立つこと」「立ち上がり」に不安　定さが見られる。　
「つめ切り」「浴槽の出入り」「洗身」「薬を飲む」「金銭の管理」等に一部介助が必要。

「要支援」　月6万4千円の介護サービス計画モデル

機能訓練の必要性からみて、週二回の通所リハビリ（デイケア）が利用できる水準。

「要介護度一」は、　こんな状態

「立ち上がり」「両足・片足で立つこと」「座位を保つこと」などが不安定。 　
「排尿後の後始末」「排便後の後始末」に間接的な介助が必要。
「浴槽の出入り」「洗身」などに一部介助か全介助が必要。
「口腔清潔」「洗顔」「整髪・洗髪」「つめ切り」など（今後まとめて「清潔・整容」という）に一部介助が必要。
「ボタンのかけはずし」「上着の着脱」「ズボンの上げ下ろし」「靴下の着脱」など（今後まとめて「衣服着脱」という）に一部介助が必要。
「居室のそうじ」「薬を飲むこと」「金銭の管理」等に一部介助、または全介助が必要。

《痴呆症状について》

「物忘れ」などがみられることがあるが、それ以外の問題行動はほとんどない。

要介護度一、月17万円の介護サービス計画モデル

排泄・入浴・清潔・整容、衣服の着脱などに一部介助が必要で、毎日何らかのサービスが利用できる水準。

「要介護度二」とは、こんな状態

「立ち上がり」「両足・片足で立つ」「座位を保つ」などが自力ではできない。　
「排尿後の後始末」「排便後の後始末」に間接・直接的な介助がふえる。
「浴槽の出入り」「洗身」などに一部介助か全介助が必要。
「清潔・整容」に一部介助が必要。
「衣服着脱」に見守りなどが必要。
「居室のそうじ」「薬を飲む」「金銭の管理」等に一部介助、または全介助が必要。

《痴呆症状について》

「毎日の日課」や「直前に何をしていたか」の記憶が怪しくなる。
「物忘れ」や「まわりのことに関心がない」という様子がみられることがある。

「要介護度二」、月２０万１千円の介護サービス計画モデル

排泄・入浴・清潔・整容、衣服の着脱などに一部介助または全介助が必要で、かなりのリハビリテーションの働きかけができるよう、週三回の通所リハビリテーション（デイケア）、または通所介護（デイサービス）を含め、毎日何らかのサービスが利用できる水準。

「要介護度三」とは、こんな状態

「立ち上がり」「両足・片足で立つ」「歩行」「座位を保つ」等自力でできない。
「排尿後の後始末」「排便後の後始末」に全面的な介助がふえる。
「浴槽の出入り」「洗身」などに一部介助か全介助が必要。
「清潔・整容」に一部介助や全介助、「衣服着脱」に全介助が必要。
「居室のそうじ」「薬を飲むこと」「金銭の管理」などに全介助が必要。

《痴呆症状について》

「毎日の日課」「生年月日」「直前に何をしていたか」「自分の名前」の記憶があいまい。
「物忘れ」や「まわりのことに関心がない」ほか、「昼夜逆転」「暴言・暴行」「大声を出す」「助言や介護に抵抗する」といった行動がみられる。

「要介護度三」、月２７万４千円の介護サービス計画モデル

排泄・入浴・清潔・整容、衣服の着脱などに全介助が必要になることから、夜間（または早朝）の巡回型訪問介護（ホームヘルプサービス）を含め、１日２回のサービスが利用できる水準。
医療の必要度が高い場合に、週３回の訪問看護サービスが利用できる水準。
痴呆については、かなりの問題行動がみられるので、週４回の通所リハビリテーション（デイケア）、または通所介護（デイサービス）を含め、毎日サービスが利用できる水準。
同じ２７万４千円の介護サービス計画でも、大きくわけて次の四つのパターンが考えられる。
例えば、
①デイサービスを利用する場合
②利用しない場合
③医療をたくさん利用する場合
④痴呆の場合など

「要介護度四」とは、こんな状態

行動能力はかなり低下しており、「歩行」「入浴」「排泄」「清潔・整容」「衣服着脱」に全介助が必要。
「食事の見守り」や部分的な介助が必要。

《痴呆症状について》

「尿意」「便意」がみられなくなる。
「毎日の日課」「生年月日」「直前に何をしていたか」「自分の名前」忘れることが多い。
「物忘れ」や「まわりのことに関心がない」ほか、「昼夜逆転」「暴言・暴行」「大声を出す」「助言や介護に抵抗する」「屋外への徘徊」「火元の管理ができない」といった行動が増えてくる。

「要介護度四」、月３１万３千円の介護サービス計画モデル　

財の保持・移動・食事・排泄・入浴・清潔・整容、衣服の着脱などに全介助が必要になることから、夜間（または早朝）の巡回型訪問介護（ホームヘルプサービス）を含め、１日２～３回のサービスが利用できる水準。
医療の必要度が高い場合に、週３回の訪問看護サービスが利用できる水準。
痴呆については、重度かが進んでいることから、週四回の通所リハビリテーション（デイケア）、または、通所介護（デイサービス）を含め、毎日サービスが利用できる水準。

　「要介護度五」とは、こんな状態

能力は著しく低下しており、生活全般にわたって全介助が必要。
「食事の飲み込み」に障害がある場合、自力での摂取が困難なため必要な介護度が増加。

　《痴呆症状について》

「意志の伝達」がほとんど、あるいは全くできない
「毎日の日課」「生年月日」「直前に何をしていたか」「自分の名前」が全く判らない。
「物忘れ」や「まわりのことに関心がない」ほか、「昼夜逆転」「暴言・暴行」「大声を出す」「助言や介護に抵抗」「外への徘徊」「火元の管理ができない」といった行動が多い。

「要介護度五」、月３６万８千円の介護サービス計画モデル　

生活全般にわたって全介助が必要になることから、夜間、早朝の巡回型訪問介護（ホームヘルプサービス）を含め、一日３～４回のサービスが利用できる水準。
医療の必要度が高い場合に、週３回の訪問看護サービスが利用できる水準。

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