旧年中は、大変お世話になり有難うございました。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 昨年の3大ニュース
まず第一は、やはり介護保険の見直し騒動です。 私は、7年ほど前から介護保険制度の導入のために運動をしてきました。 確かに、介護保険にも問題点はありますし、新しい制度ですから導入には混乱はつきものです。 国民みんなが負担を分かち合いながらも、介護を社会化しようという介護保険は、20世紀に長生きが喜べる社会づくりには欠かせません。 にもかかわらず、今回の政府の見直しで、介護保険が選挙の道具にしか考えられていない現実に強い怒りを感じました。 さらに、この見直しは地方分権の破壊でもあります。 一生懸命、保険料をとったところには、ペナルティーを与えるというような理不尽なやり方が許されてよいはずがありません。 私の祖母も20年の寝たきりの末に亡くなりました。 誰が悪いわけでもないですが、自分で自分を守れない弱いお年寄りやそのご家族が涙している姿に居ても立ってもいられませんでした。 しかし、なかなか改善されない現実があり、 今年は介護保険元年ですが、私は介護保険の導入を推進した一人として、「介護保険が導入されてよかった」という声が増えるよう、人生をかけて責任を持って運動を続けたい。 特に、お年寄りや家族の声なき声を制度に反映させたい。福祉現場の声なき声を制度に反映させたいと思っています。
2番目のニュースは、 自分の主義主張を訴えるのは雑誌や新聞の記事だけでは限界がありますし、本は書店に並びます。 前者は、難しい介護保険を少しでも理解しやすいものにしたいという思いで書きました。福井恵子さんをはじめ、やまのい事務所の宮本薫さんなど多くの方の力で完成しました。 後者は「住み慣れた地域に2万か所のグループホームを!」をライフワークとする私と、この思いに共鳴し、グループホーム運動を力いっぱいされている鳩山邦夫さんの共著です。 この本を小渕さんが読まれて、横浜のグループホーム「オクセン」を訪問し、その結果、グループホームの介護報酬が月23,6万円から25万円にあがったというような噂も聞いております。 住み慣れた地域で年老いても、ぼけても普通に暮らし続けられる社会づくりのためにはグループホームが欠かせません。
最後の3番目のニュースは、このホームページです。 私は、ザウルスあいくるーずとコンピューターを持ち歩いており、できるかぎり、熱いニュースを更新したいと思っています。 このホームページのおかげで中学時代の親友と25年ぶりに連絡がとれたり、昔の仲間と17年ぶりに再会できたりと、多くの感動があります。 私は、あわただしく飛び回っている毎日を送っているので、メールのやりとりが私にとっての癒しのひとときでもあります。 以上、昨年の3大ニュースを書きましたが、今年の抱負も書かねばなりません。
前述のように、私は介護保険については推進した一人として責任がありますので、介護保険で泣く人がないよう頑張ります。 問題点を改善させるスピーディーな取組みが必要です。 そのために、介護保険は内容が日々変わりますので最新の本を、また、更にわかりやすい介護保険の入門書を書き、出版したいと思っています。
前述のように、このままではグループホームは増えず、介護保険が導入されても「保険あってグループホームなし」になるのは必至です。
以上のような取組みも含めて、できるだけホームページで私の思いや運動を伝え、また、多くの皆さんからアドバイスやご意見をいたたければ幸いです。
私の好きな言葉に「ソウルメイト」という言葉があります。 最後になりましたが、このホームページのご意見、ご感想は 今年も皆様にとってよいお年であることを祈っております。 合掌 2000年1月1日 山井和則 1月6日で 38歳 |