「介護保険の保険料の徴収凍結、
家族への介護手当てに物申す!」

                           99/10/26

亀井静香政調会長が、介護保険の保険料の徴収凍結と家族への介護手当てを言い出した。
私は、6年くらい寝てもさめても介護保険のことを考えて生活をしている。その立場からすると、今回の提案は、介護保険の理念を壊すものと思える。  

 ここに私の意見を記す。

保険料徴収凍結、家族への現金給付への反論

保険料徴収凍結への反論(年間1億6000万)

  1)努力している現場の市町村が混乱する
  2)選挙目当ての無責任なバラマキ

家族への現金給付への反論

  1、「現金給付でお年寄りの介護は向上しない」すでに実証済み  介護者激励金も全国的に縮小の方向 です。
 介護者に自治体が現金を支給する「介護者激励金」は、

  • 「バラマキ福祉で効果が疑問」
  • 「手当てをもらっても、お年寄りのために使われない」
    という理由で、全国的に縮小の流れ。
  • この現金給付を大々的に行うのは選挙目当てのバラマキである。

 東京都は全国最高の月5万円(全国平均5000円)の介護者激励金を出しているが、「寝たきり老人」は、全国に比べ減っていない。
 東京都の福祉担当者は、「激励金のお金をサービス整備に使っていれば、もっと寝たきりが減っていたはずだ」と後悔している。
 現金給付は効果がないことはすでに実証済みだ。

2、介護基盤の整備にブレーキがかかる

 「現金給付の安上がり福祉が認めることは、介護基盤整備に必死に励んできた福祉に熱心な自治体を愚弄するものだ。

 自治体にとっては、現金給付は手間がかからず安上がり。
 こんな制度を取り入れたら、今まで必死になって介護サービスの整備に力を入れてきた自治体が「はしごをはずされる」ことになる。
 サービスよりも現金を支給する自治体が財政的に得をする現金給付のシステムは、「介護を社会化する」という介護保険の理念をぶちこわす。
              
やまのい和則 99/10/26


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