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【 まちづくりは人づくり 福祉編 】 福祉は、老人福祉だけではありません。 ノーマライゼーション、この言葉に凝縮されていると考えています。 いろんな解釈ができますが、私は、「ひとをひととして接する」という意味に解釈しています。人間は、生まれてから死ぬまで、尊厳のもとに接し、共に生きる 社会こそノーマルであると考えます。 性別や生まれた場所、国籍の違い等、自分と違う点を捜しては差別・区別する。痴呆になったら人間ではないとモノのように扱う。こんなことはごめんです。 人間は、違うのがあたりまえです。違いを認めることが始まりです。 誤解を恐れずに言います、私は今、目の前で困っている人、苦しんでいる人を助けたいのです。時間を掛け、遠いところまで見渡し、一番困っているのは誰か 比較してから助けるのでなく、また平均して少しずつ助けるのでなく、目の前で手をさしのべてくれるのを待っている人を助けずにはおられません。 日本で、福祉という言葉が使われるようになったのは、それほど昔からではありません。そのせいか、他人の今より自分の明日という言葉もあります。 私は、自分だけが大切だというそんな言葉を信じていません。 日本に福祉という言葉が無かったのは、必要なかったからだと信じています。家族や特定の人に負担を掛けるのでなく、地域のみんなで支えあってきたからそ んな言葉は必要なかったのだと信じています。 私の尊敬する衆議院議員の山井和則さんが、小学校区に一つグループホームを造る為の努力を長年続けておられます。多くの方の努力により宇治市には、いく つかのグループホームが建設されました。しかし、近隣住民の理解が得られず建設を断念せざるを得なかったという話しもいくつか聞いております。 そこで私が提唱したいのは、小学校の敷地の中にグループホームをなどの福祉施設を作る事です。少子化・核家族化により、子ども達はお年寄りと接する機会 が非常に減っています。近くにいれば自然に交流が生まれます。そうすれば年齢を重ねるという事がどういうものか理解できるようになります。法律的に難しい 問題がある事は承知しています。しかし難しいから後回しにするのではなく、良いことは実行するという決意を持って努力する必要があります。 また、忘れてならないのが痴呆予防の推進です。すでに、熱心に研究・啓蒙活動を行なっているグループもあります。宇治市が近隣自治体に先駆けグループ ホームを作り研究したように、今度は痴呆予防について現場で研究・実践する必要があります。 この痴呆予防方法が確立されたら、私の目指す「最小の費用で最大の効果」が可能となるのです。 平田研一 |