どんぶりこぼればなし


 第三回 ケアマネージャーって?

 台風23号が京都府北部で河川の氾濫を引き起こし、
 浸水の被害に見舞われた医療機関も多くあったと聞きます。
 被災された皆さん方には本当に大変だろうと推察いたします。

 そう思っていた矢先、今度は新潟中越地震。家屋の倒壊や新幹線の脱線をみていると、
 まさに阪神淡路大震災を思い出します。
 あの、震災を忘れかけた頃でしたから、今一度忘れてはいけない、
 風化させてはいけないとの思いを新たにしました。

 また、50年ぶりに新球団の誕生のニュースも駆けめぐりました。
 災害のニュースの中に、何かほっとするような気がしたのは私だけでしょうか? 
 でも、個人的には楽天ではなく、ライブドアに決まってほしかったな! 

 もう一つ、今週忘れてはいけないニュースがありました。
 アメリカの大統領選挙でブッシュが再選されました。イラク戦争の正義、大儀がなくなった今、
 なぜアメリカ国民がブッシュ再選を許したのか?正直よくわかりません。

  


 そうそう、10月のどんぶりはこれといった話題がなかったにもかかわらず、
 ずいぶん盛り上がりました。久々に時間切れにて閉会ということになりました。

 こぼれ話の第一回でチョット紹介したTさんの事も話に上がりました。
 Tさんは最近、特別養護老人ホームに入所されました。
 在宅生活を支えてこられたケアマネさんが「皆さん本当にありがとうございました」と
 おっしゃったその言葉が印象的でした。

 入所後のこと、気になりますよね〜。
 あれだけ傍若無人に振舞って来られた方ですから、
 すっかり職員さんも困っておられるだろうとチョット興味本位で聞いてみますと…。
 なんと、改心されたようにおとなしく、職員さんにねぎらいの言葉をかけられたり、
 体重が重くって介護しにくいだろうと「ダイエット」を始められたりといった報告がありました。
 今までTさんに関わってきたものには正直、にわかには信じがたいことでしたが、よかったなと思います。

 これで、Tさんは施設になじんでいかれるでしょう。
 前のままだったら、施設からまた退所って事も考えられましたし、
 実際入院時は早く帰りたいの一点張りでした。
 ケアマネさんの最後のつぶやきを聞き逃しませんでしたよ!
 「Tさん、もっと早くそういう気持ちになってたら、もっと長く在宅でおれたやろうな」
 そうでしょうね〜。

 


 今回はケアマネージャーという仕事のお話をしますね。
 ケアマネージャーは介護保険発足と同時にできた新しい資格です。
 通称「ケアマネ」さんです。

 医療、介護、福祉のいずれかの職務経験を5年以上有する人が試験に合格し
 さらに研修を受けて得られる資格です。在宅で療養されている方の要介護度の範囲で、
 どこのどの施設で、どういうサービスをどのくらい受けるかという「ケアプラン」を
 本人、ご家族、かかりつけ医等と相談し、調整するのがそのお仕事です。

 一言で言うと簡単そうに聞こえるかもしれませんが、とんでもない、大変です。
 ケアマネさんは、事業所がどういう特徴を持っていて、どういう方に向いているのか、
 そういう細かな情報をどれだけ持っていて、人脈をどれだけもっておられるか、
 それでもケアプランの内容が随分違ってくると思いますよ。
 また、認定審査の申請代行や訪問調査等もされますから、
 まさに介護保険を上手に有効に利用するためには、
 皆さんが良いケアマネージャーさんと巡り会うことが大事だと思います。

 実は私もケアマネージャーの資格を持っています。ペーパーケアマネですけどね。
 でも、資格を取るために勉強したその知識は、今でも非常に役立っています。
 正直、福祉系のサービス等に関しては全く知識がありませんでしたから。
 また、ケアマネさんは利用者さんの生活面における身近な存在として近くにおられますし、
 全てのサービスの利用状況も解っていますので、逆に色んなサービスの隙間を
 埋めされられているという実態もあります。
 利用者には必要だけど、あの職種にもこの職種にも頼めないという隙間です。
 ホント、ケアマネさんって大変ですよ。

 どうしたら、いいケアマネさんに出会えるかって?
 いい質問ですね〜。
 どんぶりにご相談ください。


 

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