どんぶりこぼればなし


 第二十六回  「ノロウィルスでてんやわんや」

 サンガがJ2に決定となりました。
 残念です。
 でも、どうしてあんなにブッチギリで昇格したサンガが、無惨にも落ちてしまうのか…。
 前回落ちたときも天皇杯に優勝したのに、翌年J2降格…。
 一体どうなっているのでしょう??
 監督の交代劇も多すぎると思いませんか??
 勝てないのは監督のせいばかりでしょうか??
 選手がいなければ、補強か育成かと言うことなのでしょうけど、直ぐに育つはずはないですよね。
 そうすると、結果を直ぐに求めようとすると「補強」しか方法がないと言うことになります。
 補強した選手が直ぐに期待通りに活躍できればいいのでしょうが、
 そうはいかないように思えます。
 だって、チームプレイですからね!

 あのジャイアンツが豊富な資金にものを言わせて
 他球団の主力選手を買いあさった時期がありましたよね。
 それも、うまくいかず「育成型に方針変更した」と聞いたことがあります。
 時間をかけないとやはり人材もチームも熟成しないのだと思います。
 サンガはこうなったら是非、目先の結果を求めずじっくりとチーム作りを行ってほしいと思います。

 そうそう、ジャイアンツはというと、育成型に変えたはずなのに
 日ハムの小笠原選手をFAで獲得しましたよね。
 一部のファンはがっかりしたのではないでしょうか?
 おい、またかよって。
 小笠原選手も記者会見にトレードマークの髭をそって登場しました。
 ジャイアンツ選手は髭をはやしてはいけないのだそうですが…
 小笠原があっさりと剃ってしまったことに少し釈然としないものを感じました。
 (おりもおり、自民党の復党問題が報道されており、
 なんか次元は違うけど国民感情としては同じような雰囲気を感じてしまいました。)

  


 さて、今回のどんぶりは参加人数が少なかったです。
 なぜかって、例の「感染性嘔吐下痢症」が大流行しており、
 在宅患者さんはデイやショートの受け入れが止まったり、
 代替サービスが必要になったりで、現場はてんやわんやの大騒ぎになっていたからです。

 それにしても、今年は異常です。
 新聞報道はもとより、実際に肌で感じます。
 そういう患者さんが多いです。
 家族内発生も見られます。
 病院や介護保険施設でも発生しているという噂も耳にします。
 どんぶりでも、その話題で持ちきりでした。
 「ノロウィルス」が有名なんですが、感染性嘔吐下痢症を発症するのはノロウィルスだけではありません。
 細菌だって、他のウィルスだっておこすのです。
 しかし、ノロは感染性が強く、集団発生するのでやっかいです。

 そこで、ノロウィルスについてチョッとお教えします。
 潜伏期間は24から48時間とされています。
 主症状は悪心、嘔吐、下痢であって、発熱はあまりありません。
 ノロウィルスに対する抗ウィルス剤はありませんので対症療法がその治療になります。
 脱水にならないように、水分補給をする必要がありますが、
 嘔吐してしまうようなら「点滴」等が必要になります。

 症状は2日ほどで消失してしまうのですが…ここからが問題です。
 症状が消失してからもウィルスを保菌(保ウィルス)しており、感染力があると言うことです。
 (通常1週間ほどで長い場合は1ヶ月程と言われています)
 症状がある間は患者さん本人はもちろん、御家族も気をつけられるでしょうし、
 うがいや手洗い等もしっかりされると思います。

 でも、症状が消えたら…どうですか??
 油断しませんか?
 まさか、症状の消えた家族から感染するなんておもわないでしょ。
 お気をつけ下さい。
 学校や職場でも「ノロウィルスの疑い」と言うことで出校停止や自宅待機
 を指示されることがあるようですが、症状消失までという対応がほとんどでしょうからね。
 一般的にはノロウィルスは牡蠣等の貝類で増殖することが知られており、
 そういった貝類を生や加熱しないで食べると感染します。
 しかし、それ以外にも患者さんのふん便や嘔吐物からのいわゆる2次感染が問題になっています。

 ノロウィルスは乾燥すると空中を漂って感染することも知られており、
 大量のウィルスが含まれている嘔吐物や便等の拭き取りが不十分で乾燥してしまうと
 浮遊して感染すると言った問題が指摘されています。
 こうなったら、もうどうしようもないですね。

 そうそう、残念な報告ですが、どんぶりができるきっかけにもなった患者様が亡くなりました。
 難病を抱えておられたのですが、御家族の献身的な介護によって在宅で支えられていました。
 残念なことに、在宅での看取りはかなわなかったようですが、それも仕方のないことでしょう。
 心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌
  

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