どんぶりこぼればなし


 第二十五回  「小規模多機能施設ってご存知ですか?」


 既にちょっと新鮮味がなくなっちゃいましたが、ドラゴンズがセントラルリーグで優勝しました。
 優勝が決まった試合での落合監督の涙、ちょっとびっくりしました。
 タイロンウッズがホームランを打ってベンチで出迎えた落合監督、もうボロボロでしたね。

 しかし、その強いはずだったドラゴンズが日本シリーズで海を渡って札幌に
 行ったとたんに全く打てなくなっちゃいました。
 それまでも、シリーズでは打線がつながらず変だったんですが、
 さらに変になっちゃいました。
 正直、勝てる気がしなくなっていました。

 それにしても新庄は強運の持ち主ですね〜。
 メジャーに行く前でしたが、阪神の時代に「野球センスがないので辞めます」
 って言って撤回したことがりましたね。今回もSHINJYOは辞めますが「TSUYOSHI」で復帰します
 なんてサプライズがあるのかな〜なんて本気で思っていましたが、現時点では何もないようですね。
 その、新庄の日ハムとの対戦になったドラゴンズもかわいそうでしたね〜。

 さてさて、サンガは大変です。
 降格が再び濃厚です。
 あれだけJ2ではダントツの成績を残しながら、J1に上がると勝てないのは一体何が原因なのでしょう??
 監督がシーズン後半に引責辞任するという状況にも正直「またか」と言う気がします。
 それでよみがえったチームが過去にあるのでしょうかね?

 ストーブリーグも華やかです。
 今年はポスティングでメジャーを目指す「松阪大輔」が目玉です。
 一体どの球団がいくらの入札をするのか興味があります。
 FAで注目はカープの黒田投手、日ハムの小笠原選手ですね。
 黒田は残留、小笠原はFA行使のようですが、さあどうなるのか注目ですね。
 ジャイアンツの仁志選手が電撃的に横浜にトレード…
 谷選手はオリックスからジャイアンツへ…まだまだ色々ありそうです。

 

 さて、4月から行えるようになった「小規模多機能型の施設」が
 我々の近所で開設されています。こういった施設は、結構多いのかな〜
 と思ったら、実は我々の周りの地域に多いだけのようです。
 京都市内で4施設しかないそうですが、私の医院の周辺に2施設設立されています。
 どんぶりの仲間の母体施設でも開設されたのですが、
 皆さんは実際どういう施設なのかイメージをお持ちですか??

 私自身も、仲間も良く知らない方が多かったので、先ずはチョッとワンポイント解説です。
 施設側では、一施設20名とか25名とかの利用者さんの登録を受け付ける。
 (小規模ということですね)利用者さんは、要介護度に応じた一ヶ月単位のマルメ料金を
 施設に支払うことになるそうです。(基本利用料というイメージでしょうか)
 そうすると、利用者の方は通いサービスと訪問サービス、泊りサービスが、
 同じ施設で受けられるようになるということのようです。(多機能ってことですね)
 言い換えると、利用者の方は、デイサービスとホームヘルプサービス、ショートステイが同じ施設で、
 顔見知りの同じ職員さんのお世話で受けられるという感じになるのです。
 通いサービスと訪問サービスは極端な話、どれだけ利用しても定額料金内ということになるようです。
 ショートステイだけが、一日いくらという形で別料金で加算されるそうです。

 要介護度の重い方をたくさん登録したら、施設側は訪問サービス等が非常に忙しく、
 回っていかないような気がしますし、軽い方ばかり登録したら、施設は赤字になるような気がします。
 そうでなくっても経営が成り立つのか、正直不思議な感じがする施設です。

   


 そういう疑問が皆にあったので、先日は無理をお願いして、
 どんぶり仲間で「小規模多機能施設」を見学に行きました。
 その施設は京都の「町屋」(前は医院で、その前は醤油の卸商さんだったとか)を
 改築して作られており、1階から見上げた吹き抜け部分の梁は立派な物でした。
 1階は喫茶室として地域に開放されており、おうどん等の軽食も食べられます。
 脱線しますが、私が個人的に目に付いたのは吹き抜け部分の喫茶室に
 鎮座する立派な煙突のついた「ストーブ」でした。

 そもそも私は「薪ストーブ」に非常に興味を持っています。
 是非、家に「暖炉」か「薪ストーブ」を設置し、家の中で火を焚きたいと思っているのです。
 その私ですから、過剰とも思える反応を示してしまいました。
 施設長さんに伺いますと、町屋の吹き抜け部分なので暖房効果を考えて
 「ストーブ」ということになったとの事です。
 煙突掃除も施設長さんの仕事ということになっているそうです。
 実はこのストーブ、薪ストーブではなく、燃焼効率が高く、
 灰やすすも少ない「ペレットストーブ」のようです。
 火が入る頃には、是非火を見に、あたりに行こうと思っています。

 さて、この施設では利用者の定員25名のところ、今の時点では7名の登録だそうです。
 定額部分のサービス提供に関しては、出れば出るだけ施設側から言うと損になる訳ですが、
 現在、実際に独居の要介護Xの方では1日に7回の訪問に入っておられるそうです。
 必要なサービスは必要なだけ提供するという理念は当然ながら守られています。
 しかし、7名しか登録が無いというのが私には不思議でなりません。

 何故だかおわかりになりますか?
 どうやら、この施設にお世話になると、利用者の方は「訪問看護」「福祉用具のレンタル」以外の
 介護保険サービスは使えなくなる事がネックになっているようです。
 今までお世話になっていたヘルパーさんやショートステイ、デイ等とお別れしなければならない
 といった事が、登録をためらわせているようです。

 私から見ると多くの高齢者の方にとって、またそのご家族にとって、
 安心できる環境とサービスを提供してくれる「魔法の施設」になりうるような気がしました。

 今回見学させていただいた施設は、町屋の保存という観点もあったのだと思いますが、
 土壁と木をふんだんに使った内装で、立派なお庭には鹿威しの音が響き…とっても癒される空間でした。
 学区毎に設置され、学区を越えての登録は基本的にできない事になっているようですから、
 興味のある方はこういう施設がご自分の学区にあるのかどうか、
 まずは確認して見られてはいかがでしょうか?

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