どんぶりこぼればなし


 第二十三回  「本人の希望ってどこまで聞けるの?」


 9月に入ってめっきり涼しくなってきました。
 今年の夏は暑かったな〜と思いますが、私が年をとっただけなのでしょうか?
 オシムジャパンは早速アジアカップ予選でアウェイの戦いを強いられ、サウジには1対0で破れました。
 イエメン戦では、デコボコのピッチに苦戦して押し気味に試合を進めるものの得点がとれず、
 ロスタイムに何とか1点を取るといった辛勝でした。アジアでこんな苦戦をしていて良いのかな〜と思いつつ、
 成長過程なんでしょうからあたたかく見守りたいと思います。

 ところで、オシムジャパンは試合ごとに色々な選手が登録されています。
 その結果、なんと70番台の背番号の選手が出現しています。
 日本代表で70番台のユニフォームなんて、不思議な感じさえします。
 これじゃあレプリカユニフォームもおいそれと作れないですよね〜。

  

 移籍市場は最後まで活発でした。
 日本人では稲本選手がトルコリーグへ移籍しました。
 あれだけプレミアリーグにこだわっていた稲本選手、トルコで活躍してほしいものです。
 トルコと言えば、2002年ワールドカップで大人気だったイルハン選手?
 一体どうしてるんでしょう??ビッセル神戸に一瞬在籍していたけど、
 その後の消息をご存じでしたら教えてください。
 トルコ人の選手も一流選手の多くはブンデスリーガで活躍しているそうですね。
 (我が家のブンデスリーガ通がそう教えてくれました)
 稲本選手はその中で輝くことができるのでしょうか??
 その他にも、大黒選手と小笠原選手がセリエAに移籍となりました。活躍してほしいですね。

 オシムは海外組をどう使うのか??
 海外組はどうとけ込むのか??
 興味があります。

 我がサンガは…どうなるのでしょう?
 見に行ったガンバ戦は格の違いを見せつけられた思いがしました。
 ガンバはいつの間にかJで優勝争いをするチームになっています。
 我がサンガは相変わらず降格レースの中心?にいます。
 何とか踏みとどまってほしいと思います。

  野球は余裕です。

 ドラゴンズは首位を独走しています。
 絶対に今年は優勝できるとほくそ笑んでいたのですが…ここ数試合様子が違ってきたのです。
 先日の直接対決で2敗1引き分け…。
 それ以来タイガースは連勝、ドラゴンズは負けが込んでいます。
 一時8ゲーム差あったのに、いつのかにか5.5ゲーム差…
 奇跡が起きたらどうしようと心配する今日この頃です。
 次の直接対決15日からの3連戦、29日からの3連戦、これで決まりでしょうね。



  

 前置きがなが〜くなってしまいましたが、
 今回のどんぶりでは一言で言うと「本人の意思をどれだけ尊重できるのか」ということが話題になりました。


 例えば、脳卒中を起こして入院したとしましょう。
 病院の治療で病状は安定したのですが、残念なことに頑張ってリハビリをしたにも関わらず
 寝たきり状態となってしまいました。一人暮らしで介助がないと寝返りもうてない、
 食事も摂れない、水分も自分では摂れない…。でも病状は安定し(決して治ったわけではありません)たため、
 医療的には入院の適応は無いので退院ということになりますよね。
 ここで、本人に意向を聞くと「家に帰りたい」なんて事が良くあるようです。

 ケアマネさんは、では…という事で「在宅に向けてのアレンジ」を行おうとする訳ですが、
 こういう状態で在宅で独居の方を生活を支えようとすれば頻回のヘルパーさんの派遣
 (体位変換、水分補給、排泄、食事等々)が必要になりますよね。
 そうなると、非常に多くのサービス利用が必要になります。
 要介護度や状態にもよるでしょうが、在宅でやろうとすると限度額を超えてはみ出したり、
 はみ出さざるを得なかったりしてしまいます。
 金銭的に余裕がある方ははみ出しても自分で払いたいとおっしゃる方もあるかもしれませんが、
 ケアマネさんにとって一番困るのは、こういう状態で生活保護等の措置を受けておられる方だとか…。

 はみ出せないし、はみ出さないと支えられないし…。
 施設入所を勧めても「家がいい」とおっしゃるし…。
 限度額ギリギリで在宅に帰ってきたものの、予想通り一週間もたたない間に
 脱水で入院となったというケースもあるそうです。
 医療側から見れば「そんな状態で在宅生活ができるわけが無い」という事になるかもしれません。
 しかし、「利用者本位」「本人の意思を尊重」「住みなれた町でその人らしく」という理念を
 尊重するべき介護保険制度ですから…。


 いろんな意見があると思います。
 でも、少ない費用で効率的に介護を提供するということを考えると、
 こういう状態なら「施設でのケア」が安全で安心で安価であろう事は
 皆の意見が共通するところではないでしょうか?こういうケースの退院では、
 主治医も含めたサービス担当者会議で充分な検討が必要だろうな〜と思います。

 ご本人に在宅を思い留まっていただくように説得することも、
 我々の仕事だろうと思う一件でした。

  


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