臨時国会への抱負

            第187号(2001/09/26)

 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。

■今は、9月26日(水)朝一番で京都→東京への新幹線の中です。
いよいよ臨時国会が明日(27日)から始まります。

しかし、本日より民主党の両院議員総会や、テロ問題についてなど
の会合が山ほどあります。事実上、今日からが臨時国会のスタート。

◆2週間ぶりの東京です。
このメールマガジンはたいてい新幹線の中で書きますので、国会閉
会中で京都にいる時はあまり書けないのですが、これからまた京都
と東京を往復する毎日が12月7日(臨時国会の会期は70日)ま
で続きます。メールマガジンで報告します。

◆臨時国会スタートで、改めて身の引き締まる思いです。
テロに対する後方支援立法も議論されます。
また、私はこの臨時国会では、厚生労働委員会のみの所属となりま
した(6月までの通常国会では、総務委員会にも所属)。 

■厚生労働委員会では、
・最大の議論は医療制度改革です。

・また、戦後最悪の失業率5%を何としても下げる取り組みを緊急
 にせねばなりません。

・そして、私のライフワークである介護問題。
 1年半後の介護報酬見直し分科会も10月からスタートします。

・さらに、池田小学校問題を契機とした精神障害者と司法のかかわ
 りについての法改正も大きな議論になります。

・ホームレスの自立を促進する議員立法を6月に提出しました。
 これは、鍵田節哉衆議院議員を座長とし、私が事務局長でまとめ
 た議員立法です。

これについても、金曜日には300人のホームレスの人々が国会に
来て、その法律の早期成立のために私たちとともに集会をします。
日本で3万人と言われるホームレスの人々のうち、7割が仕事に就
くことを望んでいます。

ホームレスの人々が仕事に就き、自立する援助をするのがこの議員
立法の目的です。

・また、私が民主党の世話人をつとめるヤコブ病訴訟の和解。

・私の悲願である日本版ADA法(障害者の権利法)なども頑張り
 たいです。

 また、忙しい毎日ですが、国民代表の一人として、国の意思決定
に関与できるのも、私を支え、応援して下さっている方々のおかげ
です。心より御礼申し上げます。


■さて、今日(26日)のスケジュールを報告します。

・6時27分の新幹線で京都を出て8時42分に東京駅着。

・9時から民主党本部で外務・安全保障部会に参加。
 私は担当ではないが、後方支援問題について議論される非常に重
 要な会議なので参加。

・10時半からは民主党の厚生労働部会。

さっそく、昨日(25日)、厚生労働省が発表した医療制度改革案
について厚生労働省から説明を受け、議論する。

新聞でも批判があるように、財政の面のみに、いかに医療の質を向
上させるかが足りない。

そもそも日本では老人福祉を軽視し、要介護のお年寄りを病院(入
院)で看すぎたことが問題だ。福祉(介護)を軽視し、安易に要介
護高齢者を長期入院させることは、本人にとっても財政から言って
も良くない。
もちろん、本当に入院医療が必要なお年寄りは入院せねばならない。

・午後1時から両院議員総会。
 後方支援立法に対して民主党はどういう立場をとるのか。
 荒れそうな予感。

・3時の新幹線で京都へ。
 2つ会合に参加。

・そして、9時33分京都発の最終で東京へ。

・11時過ぎに東京に着いてからも、1年生議員の仲間と後方支援
 立法について議論。

■明日9月27日
・朝7時半から1年生議員の朝食勉強会。講師は稲盛和夫氏。

・そして、そのあと臨時国会最初の衆議院本会議である。

◆テロに対する後方支援立法が、当面の民主党の最大の議論となる。

 私は、テロ再発を阻止するためにも、テロ組織の全容を解明し、
捕まえることは絶対必要であり、そのための活動が必要であると考
えます。

しかし、その活動が一般のアフガニスタンの人々に危害を与えるこ
とは極力避けねばなりません。

◆また、日本の後方支援は、憲法の枠内で、武力行為には参加せず、
輸送(武器や弾薬をのぞく)や医療や難民の支援などに限るべきだ
と考えます。

しかし、このあたりの後方支援も武力行使と厳密に分けるのは不可
能という意見もあり、慎重に議論する必要があります。

賛否両論があるでしょう。
私のところにもこの問題に対して、数十通のメールが来ています。
1つ1つのメールに返事を書くことはできず、申し訳ありません。

 

<活動報告>


■さて、話はここ数日の報告に戻ります。この1週間は、介護現場
などをまわりました。

■9月21日(金)
・午前中はホームヘルパーさんに同行して5人のお年寄りのお宅を
 訪問。
・午後は、老人保健施設を訪問。

■9月22日(土)
・午前中は友好団体の会合に出席。

・午後は、私が過去10年、実習などでお世話になっている病院が
 老人保健施設を新築し、その竣工式に参加。ピカピカの老人保健
 施設を見学。

・そこから4時間電車を乗り継ぎ敦賀に行き、私の応援団である
 「やまのいネット」主催の旅行に合流。9月23日も旅行の続き。

■9月24日(月)
・3つの会合に参加。

■9月25日(火)
・午前中はホームヘルパーさんと共に、一人暮らしの痴呆症のお年
 寄りを訪問。

1時間半お宅を訪問し、ヘルパーさんのねずみの糞の掃除やごきぶ
り退治を私もお手伝いする。汚いゴキブリのとネズミだらけの部屋
で、必死に家事援助に汗を流すホームヘルパーさんの姿には頭が下
がった。
食卓の上に、ゴキブリとネズミの糞が散らばり、また、畳にもアリ
やゴキブリが散歩している姿にはビックリした。それにしても、電
気掃除機で吸い取ったゴキブリはその後、どうなっただろうか?

・午後は、療養型病床を3時間見学。療養型病床のあり方、要介護
 高齢者への医療の大切さを痛感した。

・夕方は、京都の四条河原町と西院駅前で連合の方々とともに雇用
 対策を求めて街頭演説。



◆以上で、メールマガジンを終わらせて頂きます。
介護現場や病院をまわって感じたこと、学んだことは多いのですが、
またの機会に報告します。

これら現場をまわって学んだことを臨時国会での医療制度改革や
介護保険・介護報酬の見直しの議論に生かしたいと思います。

                               やまのい和則 拝

 

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