鳩山代表 & 国会議員と選挙

 & 予算概算要求の概要・私見 & お知らせ 

            第179号(2001/09/03)

 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。ここは北海道。
今は洞爺湖に向かう電車の中。さすがに涼しいです。

 メールマガジンもご無沙汰して申し訳ありません。いつも選挙の
話で申し訳ないのですが、今日9月1日から城陽市長選挙がスター
トし、その準備で、ここ数日、忙殺されていました。

■2日(土)朝8時半から出陣式。伊丹空港に移動し、今は北海道。

◆一泊二日で民主党1年生議員の研修会です。有珠山などを視察。

有珠山の被災地からの要望を地元の方々から聞き、そのあと北海道
大学の山口二郎教授の講演。

◆晩は、鳩山由紀夫代表を囲んで夕食。
そう、ここは鳩山代表の地元なのです。以前から、1年生議員で
鳩山代表の地元の有珠山を視察に行こうという声があり、今回、
実現しました。
有珠山では今でもまだ700世帯が仮設住宅に住んでおられます。


◆9月27日から始まる臨時国会は、「雇用対策国会」になるようです。
私は、今日の研修会では、同僚議員、そして、鳩山代表にも、

「雇用対策というなら、介護施設の人員配置を引き上げるなどして、
雇用を創出すべきである。それが、一番よい雇用対策だ」と主張し
ようと思います。

●先週、高松に出張した際に、鳩山代表と夕食から夜中の「さぬき
うどん」の屋台まで4時間ほど一緒にいました。

 鳩山代表は非常にお忙しいので、東京では、ゆっくり話す時間や、
政策を議論できません。

この時はチャンスとばかりに、
「日本版ADA法(障害者の権利法)、
池田小学校事件を契機とした精神医療と司法の関係の議論、
ホームレスの自立を支援する議員立法」など、
秋の臨時国会で議論になる課題についてや、

「年間3万人を超える自殺者をいかに減らすか、
失業率をいかに減らすか」なども議論しました。

 やはり、野党第一党の党首は重要ですから、鳩山党首に、福祉の
最新のトピック、現場の声や当事者の声を届けるのが私の使命と思
っています。

●それにしても鳩山さんは酒が強い。みんながビール、熱燗、冷酒
をつぎに来るのをすべて飲む。ソフトなイメージですが、酒は強い
です。二次会はワイン。三次会は、さぬきうどんとビール。

私も一緒に飲んで、夜中に頭が痛くなりました。が、久しぶりに
鳩山さんに福祉の話を聞いて頂いて嬉しかったです。

●鳩山さんがワイシャツ姿の私に、「山井君、太ったねえ」
「ええ、運動不足なので太りました。でも、鳩山代表は相変わらず
スマートですね。何かダイエットの秘訣でもあるんですか」と私は、
聞き返した。
「僕は、いつもみんなからいじめられてるから、ストレスで太らな
いんだよ」と鳩山さん。これには笑った。

◆さて、話は城陽市長選挙に戻る。

昨日、東京の特別養護老人ホームの介護職員さんが、私の本やメー
ルマガジンを読んで、わざわざ京都の事務所まで訪ねて下さり、
グループホームケアや排泄ケアについて議論した。

 その際に、「山井さんのメールマガジンを読んでいると、選挙の
話ばかりですね」とお叱りを受けたので、少し弁解をしたい。

◆今回の城陽市長選挙では、私が応援する候補は、
「当選したら、痴呆性高齢者向けグループホームを建設します」と
公約に入れて下さった。

自分で言うのも何だが、このような個別具体的な公約を市長選挙の
際に入れてもらうのは大変なのだ。

●私の時間のうち、選挙に使う時間は確かに多い。私は議員なので、
このように政治活動を通して、良質のグループホームや特別養護老
人ホームを増やすなり、介護の充実をはかっていきたい。

 また、嬉しいことに、私が以前に選挙で応援した別の町長さんも、
「山井さん、グループホームをつくりたい。やはり、痴呆性高齢者
にはグループホームがよい」と、連絡を下さった。

自画自賛になるが、山井という人間が国会議員として活動し、介護
問題を訴え続けることによって、本来ならあまり介護問題に関心を
持たれないような市町村長さんも、介護問題に熱心になって下さる
ことが嬉しい。

普通、市町村長さんは、「介護は家族だけでしろ!」という古い考
え方を持っている人が多いように思う。

■本題にうつる。

来年度(2002年・平成14年)の厚生労働省の予算の概算要求が発
表された。

つまり、来年4月から1年間の2002年度の予算についての厚生労
働省から財務省への要求だ。

 介護保険関連部分は、おおまかには、私のホームページ
http://member.nifty.ne.jp/yamanoi/siryo/yosan/14_gaisan.htm

http://member.nifty.ne.jp/yamanoi/siryo/yosan/14_gaisan_rouken.htm
に掲載してありますが、介護部分は以下の通りです。

(参考4)ゴールドプラン21の推進 (抜粋)
●今後5カ年間の高齢者保健福祉施策の方向(ゴールドプラン21)
に基づき、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、痴呆性高齢者
グループホーム等を計画的に整備する。

             平成14年度 (参考)平成16年度
 区  分         整 備 量      見 込 量

特別養護老人ホーム     13000人分       36万人分
       
介護老人保健施設      7000人分      29.7万人分
       
グループホーム        500ヶ所       3200ヶ所
      
ショートステイ           −       4785千週
短期入所療養介護       6000人分     *(9.6万人)
       
デイサービス            −      105百万回
デイケア           1200ヶ所    *(2.6万ヶ所)
       
訪問介護             −      44百万時間
訪問介護ステーション     1000ヶ所    *(9900ケ所)
       
ケアハウス          4000人分     10.5万人分
       
生活支援ハウス         230ヶ所      1800ヶ所

注・平成16年度*( )の数値については、一定の前提条件の下
で試算した参考値である。
(先のアドレスのページに「(参考)ゴールドプラン21」の図表が
掲載。それをご覧下さい。ここでは一部言葉の割愛あります)。

●意見は山ほどあるが、私のこだわるグループホームについて意見
を述べたい。

グループホームは500ヶ所の増加。平均8人で4000人分の増加。

特別養護老人ホームが13000人分、老人保健施設が7000人分の増
加であることと、比べれば非常にグループホームは少ない。

 特別養護老人ホームや老人保健施設も必要ではあるが、大規模施
設の限界はどうしても、住み慣れた地域に建設しにくいということ
だ。

グループホームの少なさを見れば、厚生労働省は、「ぼけても住み
慣れた地域で暮らせる社会」を目指していないように思う。

●私は1991年、つまり、今から10年前から厚生省の担当者とグル
ープホームについて議論を重ねた。

今日までに、グループホームの効果(痴呆症を一時的にやわらげる、
進行を遅らせるなど)が実証されているにもかかわらず、

まだ、特別養護老人ホームと老人保健施設の5分の1しか増やさない
という政策には納得できない。

介護報酬を早急に引き上げ、グループホームを増やすべきだと思う。
「ぼけても住み慣れた地域で暮らせる」社会を厚生労働省は目指し
ていないのだろうか?
 

 では次に、特別養護老人ホームについての記述を(抜粋)

● 特別養護老人ホームについては、4人部屋を主体としていた従
来の居住環境を抜本的に改善し、入居者の尊厳を重視したケアを実
現するため、個室・ユニットケアを特徴とする新型特別養護老人ホ
ームの整備を推進する。

 これに伴ない、新型特養の入居者については、低所得者に配慮し
つつ、ホテルコストの負担を求める事とする。(平成15年度から)

(私の意見)
 先日、「個室・ユニットケア」を実現している特別養護老人ホー
ムの施設長さんの話を聞いた。

「「入居者:職員(常勤換算)=3:1」では足りない。
2:1が必要。

ユニットの設計をうまくしないと個室で入居者を孤立させてしま
う。

設計段階から介護職員の声を入れるべきだった。設計担当者だけに
設計を任せたのが失敗だった」という話だった。


●この個室・ユニットケア・ホテルコストの問題については、秋の
臨時国会でも厚生労働委員会で議論になる。

皆さん、ご意見をお聞かせください。 


(次にケアハウスの説明の抜粋)

● ケアハウスについては、規則改革推進3ヵ年計画を受け、設置
主体を民間企業等に拡大し、自治体がPFI選定事業者に貸与するこ
とを目的としてケアハウスを整備する場合の買取費用についても施
設整備費の補助対象とすることにより、整備を促進する。

以上、まだまだ書きたいことはありますが、今日はここまでにしま
す。特に、厚生労働省の来年度の概算要求については、今後も引き
続き報告し、私の意見を書きたいと思います。
           やまのい和則 拝


■<案内>

第8回世界アルツハイマーデーに参加しませんか
http://www.yamanoi.net/grouphome/information/01/010916.htm
世界アルツハイマーデーは、世界でいっせいに「ぼけ」(痴呆)に
ついて皆で考える日です。

9月16日・講演会のお知らせ

ビデオ「痴呆になっても安心して暮らしたい」
         全国痴呆性高齢者グループホーム協会 作成
 講演会
 「テーマ・グループホームの現在と未来
            〜よりよい地方のケアを目指して〜」
 講師  中熊 靖 氏    ((有)みらいの福祉研究所代表
          全国痴呆性高齢者グループホーム協会理事)

 日 時 9月16日(日)午後1時30分〜午後4時
        (受付午後1時〜)

 会 場 横浜市健康福祉総合センター 4階ホール

 参加費 無料 先着300名(申し込み不要 当日直接会場へ)

 主催(社)呆け老人をかかえる家族の会神奈川県支部
 後援 厚生労働省 全国痴呆性高齢者グループホーム協会
 お問合せ
(社)呆け老人をかかえる家族の会神奈川県支部
               川崎市幸区南幸町1-31-203
               電話044-522-6801 (fax兼用)
       事務局開設時間 毎週 水・木 10:00〜16:00

<山井からの補足説明>
 講師の中熊さんは、以前、グループホーム(ユニット)型老人ホ
ームの施設長をしておられ、グループホームに非常に詳しい方です。


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☆やまのい和則の「軽老の国」から「敬老の国」へ☆
    (2001/09/03現在 読者数 1744)

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