やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

            第162号(2001/06/28)

 メールマガジンの読者の皆さん、こんばんは。
この国会もあと2日を残すばかりとなりました。あっという間の
五ヶ月間の通常国会でした。

■6月27日(水)
・朝8時から厚生労働委員会。
 インフルエンザの予防接種などについて議論。

・9時からは温泉と健康を考える議員連盟。
 温泉の健康や介護予防の効果について講演を聞いた。呼びかけ人
 は羽田孜元首相。10人くらいの議員が参加。

・10時からは、若手議員の勉強会で、テレビでもおなじみのイン
 サイダー編集長である高野孟さんの講演を聞く。

・11時から平和的国際貢献を考える勉強会。私も呼びかけ人にな
 っている議員の勉強会。国境なき医師団の話を聞く。

・正午からは昼食をしながら薬品問題についての勉強会。
 樽床伸二議員が呼びかけ人で松下政経塾出身の議員12人が参加。
 小泉首相が訴えている医療費の総額規制についても議論。

・13時過ぎから30分間、事務所で仕事。

・14時から、「DRUG」という映画の試写会。山谷えり子議員か
 ら頼まれて参加。

◆この映画は覚せい剤の恐ろしさを訴える教育映画。
鳩山代表をはじめ10人の議員が参加。

総指揮の細川隆一郎さん(政治評論家)も挨拶に来られ、
「皆さんの選挙区で是非、上映会をしてほしい」とおっしゃる。

 重い映画であった。高校生たちが覚せい剤で身を崩していく映画。
寒気がするほど覚せい剤の恐ろしさがわかった。さらに、家族愛の
大切さを考えさせられる素晴らしい映画。映画館では見られない映
画だそうだ。

日本では覚せい剤使用者が200万人。さらに、年々未成年に蔓延し
ているという。本当に恐ろしい問題だ。

 この映画を見て、肥田美代子議員、中村哲治議員とともに「重い
なあ」とため息をつく。

○鳩山代表と「障害者の権利を守る法」について少し打ち合わせを
する。民主党では、近い将来、この法案を出すことを考えており、
鳩山代表もこの問題に熱心なのだ。

走って、議員会館に戻る。

・16時半からヤコブ病の議員連盟の会合。テレビカメラがたくさ
 ん来ている。患者のご家族やご遺族の方々も20人くらい参加。
 議員は超党派で10人くらい。そして、厚生労働省と法務省の担
 当者が10人。

◆ヤコブ病問題について、担当者から見解を聞いて、そのあと議論。
詳しくは、書けないが、厚生労働省の誠意のない回答に議員みんな
怒り爆発。ご遺族も立ち上がって叫ぼうとされる。議員連盟の事務
局長の桜井充議員が、それを止める。

「ここは我慢して下さい。今ここで発言されると、今後、このよう
な会合にご遺族の方々に参加してもらえなくなりますので」と言う。

 今後、激しい戦いになりそうな予感。7月2日に大津地裁で判決
が出る。ポイントは、国の責任である。

 涙を浮かべた患者さんのご家族やご遺族の顔を見ると心が痛む。

・18時にこの会合は終わり、タクシーに飛び乗る。

・18時半からの家西悟議員の出版記念会に参加。
 「妻よ娘よ、きみと生きたい −薬害・C型肝炎法案に命を賭け
 て」(小学館文庫)の出版記念だ。

◆居酒屋で30人の小さな会合。私は、家西さんと同じ厚生労働委
員会で仕事をしている。仲がいい先輩議員で、大好きな政治家の一
人である。

必死に血液問題に取り組まれる姿には頭が下がる。政治の原点であ
る「命を守る政治」を、身体をはって実践しておられる。

「とにかく、身体を大事にしてほしい」と私は、スピーチで話す。

ハンセン病の元患者さんご夫妻も来ておられる。先日のハンセン病
訴訟の原告団の方で、「これから社会復帰をいかに果たせるかが課
題」と語っておられた。エイズのこと、C型肝炎のこと、ハンセン
病のことなどを参加者の方々と話す。

 そのあと、2ヶ所会合をはしご。国会も会期末なので多くの会合
がある。

議員宿舎に戻って、いま、家西さんからもらった「妻よ娘よ、きみ
と生きたい −薬害・C型肝炎法案に命を賭けて」(小学館文庫)
を読み終えた。素晴らしい本である。是非、お読みください。

 それにしても、27日も盛りだくさんであった。
・インフルエンザの予防接種、
・温泉、
・国境なき医師団、
・薬品問題、
・覚せい剤問題、
・ヤコブ病、
・エイズ、
・C型肝炎、
・ハンセン病

と様々な問題を考えた一日であった。

 国会で厚生労働部門を担当すると、医療や福祉で深刻な問題が多
すぎる。

■明日(28日)は、朝7時半からソニーの出井さんが講師で、
1年生議員の朝食勉強会。

さらに、午後は、池田小学校事件により発足した「司法と精神医療
を考えるワーキングチーム」の会合。

●今までの政治は、「利権あるところ、政治あり」というように、
利権がらみの政治が多かった。

私の思いは、「涙あるところ、政治あり」。

苦しんでおられる方々、泣いておられる方々にそばに寄り添えるよ
うな政治を目指したい。

また、「まさかの友こそ、真の友」という言葉があるが、
「本当に困ったときに役立つ政治こそ、本当の政治だ」と思う。

 このような思いのもと、政治に取り組んでいると、どうしても私
が国会で取り組む課題は、重い問題が多くなる。

重いメールマガジンですが、読者の皆さん、これからも宜しくお願
い申し上げます。
           やまのい和則 拝

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☆やまのい和則の「軽老の国」から「敬老の国」へ☆
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