やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

            第161号(2001/06/26)

メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
大変ご無沙汰して申し訳ありません。
言い訳になりますが、ここ数日、今週発送する「やまのいニュース」
(A4・8ページ)の原稿を執筆しており、メールマガジンを書け
ませんでした。

 私は、財政的な理由から年に2,3回しか「やまのいニュース」を
発行できず、今回は通常国会のまとめなので、気合を入れて書きま
した。後日、その原稿の多くはホームページに掲載したいと思いま
す。

「やまのいニュース」は、このメールマガジンとは、また一味違っ
た私の活動報告で写真も豊富です。もし、「やまのいニュース」の
郵送をご希望される方は、
yamanoi@yamanoi.net まで「ニュース希望」とメールください。

 さて、先週20日(水)からの報告を簡単に書きます。

■20日(水)
 13時半から14時まで、衆議院の厚生労働委員会で質問。
障害者の欠格事由の適正化法案。
障害がある方でも医師や看護婦、薬剤師などの資格を門前払いせず
に、とれる可能性があるようにする法案。

 私は、資格の問題にも質問した上で、学校での障害者の受け入れ
について質問。知人に聴覚障害の大学生が二人いるので、二人の例
を述べて、障害者が試験に通ったあと、大学で不自由なく勉強でき
るような支援を要望した。

具体的には、要約筆記のボランティアがなかなか見つからず、聴覚
障害の学生は学業に苦労をしている。
ハードのバリアフリー(スロープ設置など)は、大学などの学校も
進んでいるが、聴覚障害者への要約筆記者の派遣や、視覚障害者へ
の付き添いなどの、人的支援の拡充を求めた。

 さらに、色覚異常の人々への就職差別を、なくすように求めた。

 非常に緊張した30分であった。というのは、京都から両親が初
めて傍聴に来たからだ。「質問どうやった?」と聞くと、父は、「な
んか、与えられた仕事をこなしてるという感じやなあ」と言ってい
た。痛いところを突かれた。

確かに、国会というところは、私の専門の介護問題だけをやってい
ればよいというところではない。私は障害者福祉にも関心があり取
り組んでいるのだが、まだそれほど詳しい訳ではないので、質問も
詰めが甘いのである。自分の勉強不足を痛感した。

■6月21日(木)
 朝9時から総務部会。
10時からは厚生労働部会で、予防接種法案について民主党の対応
を議論。私以外は賛成。しかし、私は反対を表明。
年間300-600億円で、高齢者にインフルエンザの予防接種を、公費
でするという法案だ。

私は、同じ額を投入するのであれば、
○3万人の日本中のホームレスの人々の、多くが職に就ける。
○あるいは、特別養護老人ホームも足りない。
○グループホームも足りない。

そんな状況の中で、年間300−600億円も、いとも簡単に予防接種
に財源を投入するのはアンバランスではないかと主張した。

予防接種の重要性は、認めるとしても、その費用対効果が疑問だ。

ただ、民主党は賛成になりそうだ。

 午後は、総務部会。
夕方からは、「やまのいニュース」の原稿書き。

◆書くのが好きな私でもA4で8ページの原稿書きは、相当気合を
入れねば書けない。

この8ページで、地元京都の方々に、私の通常国会での活動が、
評価されるのだから。地元の支持者の方々もみんな、このメールマ
ガジンを読んで下されば有難いが、そうはいかない。

この半年の通常国会での活動を、一回のメールマガジンくらいの分
量で説明するのだから至難の業だ。

■22日(金)
11時から厚生労働委員会。水道法の改正。
13時から衆議院本会議。
そのあと京都に戻り、6時半から松井こうじさんの事務所開き。
700人が集まり、感動的であった。なお、その際の松井こうじさん
の挨拶と、私の感想を、私のホームページに載せます。是非、お目
通しください。
松井こうじさんの決意と私の松井さんへのエール


 事務所開きのあと、京都事務所スタッフとボランティアの方々と
14人で懇談。楽しいひととき。

■23日(土)
 例によって、週末は朝10時から正午まで、参議院選挙の会議。
午後は、やまのい事務所で、「やまのいニュース」の編集会議。

◆また、私の原稿を読んだボランティアの、女性の方々から感想や
意見、指導を受ける。

 一番心に残った意見(ある40代のボランティア女性から)。
「山井さん、こんな12もプロジェクトチームや10回の委員会質問
の報告書いて、多すぎる。こんなたくさんできるはずないやないの!
 もっと絞って、落ち着いて仕事せなあかんやないの」と叱られた。

 結局、介護保険チームやホームレス問題チーム、ハンセン病など
3,4つに私の仕事を絞って「やまのいニュース」で説明した。

 でも、考えさせられた。

そのボランティアさんのお叱りの気持ちはわかるが、実際、国会議
員の仕事というのは、あれもこれも担当が多すぎて、落ち着いて自
分の好きなテーマだけをやっていればよいという仕事ではない。

関心のある方は一度、国会見学に来ていただいたらいいが、1日に
7、8つ会議があり、それを走り回っているのだ。

しっかりしないと仕事の山に押し流されてしまう。

◆もう1つ。私の原稿へのボランティアさんからの痛いアドバイス。

「やまのいさんのニュースの原稿は暗い。『お金がないのでカンパ
してください』『ホームレス問題』とか。夢がない」とのこと。

確かにそのとおり。考えてみれば、私が取り組んでいる福祉のテー
マは、あまり明るい問題はない。「金がない」という表現も原稿か
ら減らす。

 19時から玉置一弥衆議院議員の集会に参加して挨拶。

■24日(日)
 この日も事務所で、原稿の執筆とレイアウト。写真も15枚くら
い入れる。「やまのいニュース」は、プロに任せず、事務所で完成
原稿までつくるので、戦争のように忙しい。特に、「松井こうじさ
んへのメッセージ」は、1時間かけて心を込めて書いた。

晩は、自治体議員さんの「国政報告会」に参加。

 各ページを仕上げては、ボランティアの方々にFAXして、修正
を入れてもらい仕上げる。ボランティアの西崎さんは、夜中10時
から深夜2時まで編集を手伝って下さった。

また、学生ボランティアさん二人も、昼間は炎天下の中、汗だくに
なりながら、松井さんのチラシの住宅地への配布。晩は12時まで
「やまのいニュース」の誤字脱字チェックをしてもらった。夜中12
時半に事務所をあとにした。

宮地君と伊藤さんも晩11時まで。須永君は午前2時半まで、仕事
をしてくれた。申し訳ない。

■25日(月)
 朝7時から近鉄小倉駅でスタッフの宮地君と共にチラシまきと街
頭演説。通勤する知り合い10人くらいに会い挨拶。とても嬉しい。

「やまのいニュース」の最後の仕上げがまだ続く。内容に誤りがな
いか、国会事務所の海野君にもチェックしてもらう。

 やっと完成したのは15時。
それから事務所スタッフで遅い昼食を食べる。

この昼食は、ボランティアの岡本義孝さんが、釣ってきた魚を焼い
て下さり、ご飯も炊いて差し入れて下さったもの。

岡本さんは76歳。うちの事務所は本当に多くのボランティアさん
に支えられている。

私たちが事務所で「やまのいニュース」を仕上げている間にも、多
くのボランティアさんが、お越しくださり、松井こうじさんのニュ
ースの束を抱えて、住宅地に配布しに行って下さる。暑い中、本当
に有難い。

ちなみに、このメールマガジンも編集と発行はボランティアさんに
してもらっている。

 また、この日は、一人のボランティアさんが事務所にはりつき、
作業日程調整の、電話をかけまくって下さっている。
「やまのいニュース」が、28日木曜日に印刷が仕上がるので、そ
の発送や宛名のタックシール貼り、封入作業に、28日から数日間
のべ100人以上のボランティアさんが、必要なのだ。

 うちの事務所は、貧しい事務所であるが、本当に多くの方々がボ
ランティアをして下さっている。

もし、手伝ってやろうという方は、28日から7月1日までいつで
も事務所(城陽市平川茶屋裏58−1、電話0774-54-0703、イズミ
ヤ大久保店向かい)にお越し下さい。山ほど仕事があります。

■6月26日(火曜日)
 朝5時に起き、始発の新幹線で東京へ。
9時から総務部会。
経済財政諮問会議の答申について総務省の担当者と議論。

10時から情報バリアフリー法案の議論。
堀、簗瀬、中村各議員と私。やっと議員立法の要綱ができた。

11時から今晩開催のNPOフォーラムについて、民主党本部政策
スタッフの井口雅子さんと打ち合わせ。

11時半から12時半まで、盲導犬協会の方々の陳情を聞く。お店に
盲導犬を連れて入れるように法整備をしてほしいということ。

 10分で昼食をとり、
13時から衆議院本会議。

14時から「介護保険と障害者福祉」についての研究会。
全国から障害者福祉団体の方が40人お見えになった。

「介護保険により障害者の受けられるサービスが低下した」という
声などを聞く。「障害者の権利法」をつくってほしいという要望を
受ける。出席していた鳩山由紀夫代表は、「山井君に言って下さい。
彼はこの問題の専門家です」と発言。頑張らねばならない。

16時から30分間、痴呆性高齢者のリハビリについて相談を受ける。
それが終わって走って参議院議員会館へ。

16時半からは、ヤコブ病の超党派の議員連盟の設立式。

◆ヤコブ病患者の家族をはじめ関係者が50人参加。代表は、元農
林水産大臣の中川昭一さん。事務局長が桜井充参議院議員。私は民
主党の世話人。テレビカメラも多く来ていた。

 この問題は薬害エイズ問題に続く、医原性のひどい問題。詳しく
は、また説明します。ヤコブ病で亡くなられた患者の家族の方々の
切実な声を聞く。

 17時半に終わり、タクシーに飛び乗り、樽床伸二衆議院議員の
パーティーへ。樽床さんは、私の松下政経塾の4年先輩。会場で、
入口に立つ樽床さんと羽田孜元首相、鳩山代表に挨拶して、短時間
滞在。

18時半からの民主党NPOフォーラムの会場へ。

◆このフォーラムは、民主党のNPO委員会主催。私がNPO委員
会の副委員長なので司会とコーディネーターをつとめる。開会あい
さつは、NPO委員会委員長の江田五月さん。パネラーは、NPO
問題の第一人者「たかひら正司」と、障害者の自立生活運動をされ
ている「ひぐち恵子」さん。NPO支援税制がテーマ。

 2時間活発な議論をかわす。「NPOが増える社会をつくるには
政治を変えねばならない」という声がたくさんでる。

■27日(水)
今日も忙しかった。朝から

・経済財政諮問会議の答申、
・情報バリアフリー法案、
・盲導犬問題、
・介護保険と障害者福祉の問題、
・ヤコブ病の問題、
・NPOの問題

と6つのテーマについて駆け足で動いた。

本当は、こんな一日の羅列よりも、もっと絞って書いたほうが読者
の皆さんに対して親切だと思いながらも、まあ、ありのままの議員
の姿としてご理解ください。

 以上、久しぶりのメールマガジンでした。
           やまのい和則 拝

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