やまのい和則の 「軽老の国」から「敬老の国」へ 第163号(2001/06/29) メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。 今日はどうしてもメールマガジンを発行せねばと思い、書いていま す。 今日で通常国会が終わったのです。いま、東京から京都に戻る新幹 線の中。おそらく、次に東京に行くのは、もう参議院選挙が終わっ たあとでしょう。これから1ヶ月は地元京都で政治活動一色です。 ただ、このメールマガジンも可能な限り、続けます。選挙活動と してでなく、政治活動の報告を続けます。 福祉のニュースも可能な限り、流し続けたいと思います。 ■さて、今日のテーマは3つです。 1)この通常国会を振り返って、小泉改革をどう思うか。 2)過去2日間の報告、 3)民主党 参議院選挙チラシの公約のトップに 「特別養護老人ホームの個室化」が載る! まず、ここ2日間の簡単な報告。 ■6月28日(木) ・7:30から1年生議員の朝食勉強会。講師は、ソニーの出井会長。 「1980年代末には日本人がアメリカに講演に行って、経済の活性 化について教えていた。にもかかわらず、この10年で日本はここ まで没落してし、アメリカより経済が停滞してしまったのか」につ いて講演を聞いた。 ・8:30からも勉強会。講師は、政治評論家の森田実氏。小泉内閣 をどう評価するかという内容。 ・その後、午前中は、参議院選挙に向かっての会議。 ・昼食は、京都から国会見学に来た叔母と一緒に食べる。 ・16時からは、「司法と精神医療のかかわりを考えるワーキングチ ーム」の会合。 座長は、精神科医で精神医療の専門家である朝日俊弘参議院議員。 座長代理は元裁判官であった江田五月議員、事務局長は精神科医の 水島広子議員、事務局長代理は、平岡議員(法務委員会所属、大蔵 省出身)という人事で、私もメンバーの一人。 厚生労働省と法務省の担当者から話を聞く。 「池田小学校問題については、精神障害が関係した犯罪なのか、違 うのか、どうかまだわからない」というのが、厚生労働省の公式見 解。 また、「今回の事件で、精神障害者が地域で差別や偏見に苦しみ、 せっかく予算をつけて、計画中であった作業所や福祉ホームが地域 の反対で計画がストップしているケースも出てきていて、困ってい る」とのこと。 ◆事件の再発防止に向けての取り組みは、民主党の池田小学校事件 緊急対策本部で主に議論し、私たちは、今回の池田小学校の事件と は別に、 1)この事件で、罪もない一般の精神障害者への差別や偏見が助長 されないようにする。 2)そもそも精神医療が非常に日本では不十分であるので、その飛 躍的な向上に力を入れる。 3)司法と精神医療のかかわり(措置入院への司法のかかわり)を 議論。などをすることになる。 ・17時から18時半まで、議員会館の会議室で開かれている精神障 害者の当事者や関係者の集会に参加。水島議員が、民主党を代表 して民主党の今回の問題に対するスタンスを話す。 ・夕食は、京都から来ている伯母を東京案内し、ごちそうする。 伯母は15年ぶりの東京だと喜んでくれた。 ・その後、古賀一成衆議院議員をトップとするインターネット議院 連盟(仮名)で、会合。 中村哲治議員、山村健議員、大島敦議員と私。政治にもっとインタ ーネットを活用し、一般の方々にタイムリーに政治を情報公開しよ うという話をした。古賀議員は、建設省の道路局にもとは勤務して いた役人さんである。道路特定財源の話も聞いた。 ■6月29日(金) 通常国会最終日。「今日で終わりか。この次、宿舎に戻るのも 1ヶ月先か」と思うと、やはり、緊張。珍しく朝、議員宿舎を掃除。 ・10時から厚生労働委員会が10分。 ・10時半から総務委員会が10分。 ・12時半から代議士会。 ・13時から10分の衆議院本会議。すべてセレモニー。 ・13時半から15時半まで民主党の両院議員総会。当然、参議院選 挙をガンバローという趣旨。 ◆さて、この両院議員総会で、参議院選挙での民主党のチラシが 2種類配られて、それを見て感動! ◆なんと1枚目のチラシでは、民主党の公約6つのうちトップが 「個室の老人ホームを増やします」。 これは、まさに、私が座長で、中村哲治議員が、事務局長である 「介護保険をよりよくするワーキングチーム」でまとめた政策であ る。民主党の参議院選挙政策のトップになるとは感激。 やはり、政治活動をしていて良かったと思う。 この「老人ホームの個室化」については、特別養護老人ホームの現 場でも賛否両論があり、私のところにも「反対」のお叱りのメール がいくつか来ている。 しかし、原則として、特別養護老人ホームも「介護付き住宅」とし て個室のものを増設すべきだと思う。 自画自賛になりますが、数多い政策の中で参議院選挙政策のトッ プにとりあげてもらうのは大変なのです。さすが、民主党。 ◆また、もう1枚のチラシでは、表紙に、「私やまのいと石毛えい 子議員が老人ホームで車いすを押している写真」「私がお年寄りと 共に笑っている写真」が小さいですが載っています。 おまけに、重点政策のラストに「介護や環境ビジネスで雇用の創出」 と大きな見出しで出ています。 ◆昨年6月25日当選し、7月から18回、介護保険ワーキングチー ムの議論を重ね、そのうち介護型公共事業の雇用創出効果について も7回議論を重ねた甲斐がありました。 事務所に戻り、スタッフと握手して喜ぶ。 ◆これから1ヶ月は日々、駅前でチラシをまき、朝から晩まで街頭 演説という生活に入ります。事務所スタッフや数多くのボランティ アの方々と運動することになります。 そんな中で私のライフワークである介護問題が、民主党の参議院選 挙政策の中で大きく取り上げられたのは嬉しい限りです。 この通常国会の最終日に嬉しいニュースでした。次の選挙では、 是非、障害者の権利法の実現を大きく政策に入れたいです。 ◆おそらく、このチラシの責任者は枝野幸男議員であろうと推測し、 枝野さんにお礼の電話。 「ほめてもらって嬉しいです。このチラシには批判も多いので」と のこと。 私の親友である枝野事務所政策秘書の本多平直さんも、「民主党に とって福祉は原点です」と言ってくれる。別にチラシに載せてくれ と頼み込んだわけでもないのに、とりあげてもらえて嬉しい。 このチラシは全国で何百万、何千万という単位で配布されること になる。 ■さて、長くなるが最後に、今回の参議院選挙の意義、つまり、 小泉政権の評価、について書きたい。 私は、あまり大上段に構えて、「小泉政権の評価」などメールマガ ジンで書かないことにしているが、今回ばかりは書かねばならない。 簡単に言えば、参議院選挙で自民党が大勝利すれば、小泉首相の 言う改革は、ほとんどがストップしてしまうと思う。 ややこしい話だが、自民党は参議院選挙のためにだけに、 「改革の小泉さん」を利用し、選挙が終われば、 すぐに「改革先送り」の自民党に戻ると思う。 その理由は、さまざまな報道や調査でも、小泉首相の改革に対し ては、自民党議員の多くが反対を表明しているからだ。 実際、先日発表された小泉内閣の、経済財政諮問会議の基本方針の 多くが、具体的でなく抽象的で、改革のスケジュールも明らかにな らず、数値目標もなし。 ほとんどの「中身」が参議院選挙後に先送りとなってしまった。 ある与党の候補者は、「小泉改革はけしからん。私が阻止します」 と、業界団体での講演会の演説では言いながら、小泉首相と握手し たポスターを街に貼りまくっている。こんなことはおかしい。 参議院選挙で自民党が大勝したら、 「もう小泉首相の役目は終わった」とばかりに、 自民党の抵抗勢力が改革を「骨抜き」にし、 国民が「何のための参議院選挙だったのか。裏切られた」と 嘆き悲しむであろう。 本当に改革しようとしているのは何党か、誰か。冷静に見極めね ばならない。 イギリスを見ても、アメリカを見ても、政権が交代して初めて 政治は変わるのだ。 以上、長くなりましたが、通常国会を終えた日の私のメールマガ ジンとさせて頂きます。 合掌 やまのい和則 拝 ■松井孝治さんがメールマガジンを発行されました。 次のホームページから、登録できます。 アドレス http://www.matsui21.com/mailmag.htm 京都じゅうを毎日、駆け回り、「政治を変えたい!」と訴えつづけ る松井さんの熱い思いが伝わるメールマガジンです。是非、ご登録 ください。 ■メルマガ送信先募集中! 一人でも多くの方に私のメルマガを読んで頂き、 政治と福祉を変える輪を広げたいと願っています。 お知り合いをご紹介下さい。 メールアドレスを、「メルマガ福祉 希望」と書いて kyoto@yamanoi.ne0t まで送って下されば、こちらで新規登録 させて頂きします。 ●民主党メールマガジン 市民を主役とした政治への真の改革をめざす民主党の素顔をお伝 えします。ぜひご愛読ください! ☆配信申込ページ http://www.dpj.or.jp/apply/dmail_form.php3 ☆発行周期 毎週1回・水曜日発行 ☆購読料 無料 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆やまのい和則の「軽老の国」から「敬老の国」へ☆ (2001/06/29現在 読者数 1594) |