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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第59号(2000/10/26)

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 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
今は、26日午前2時。

  今日人生二度目の厚生委員会での質問を終えました。
朝からもう19時間も起きて仕事をしており、疲れているはずで
すが、委員会質問のあとは興奮しているのか、目がさえるので
この原稿を書いています。

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 精神医療は今までは、私の専門分野ではありませんでしたが、
今回4か所の精神病院を訪問して、その立ち遅れを痛感したので、
これからも取り組んでいきたいと思います。
質問項目は下記の通り。
 詳しい質問内容はホームページに載せました。



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-----付帯決議-----
 また、医療法改正と健康保険法改正の法案は、早晩通ることに
なりますので、その付帯決議をまとめるために、私が11人の民
主党の厚生委員の衆・参両議院議員にヒヤリングしてまわること
になりました。大いそがしです。

民主党は野党であり、法案を修正させることはできないのですが、
付帯決議で党の意見を少しでも盛り込みたいのです。

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-----質問とり-----
 さて、今日の質問の報告ですが、まず昨日の厚生省との事前打
ち合わせ、質問とりから報告します。

 昨日、4時から1時間、厚生省の役人さん(精神保健課など)
が5人、私の部屋に来られました。
 まずここで、質問内容をぶつけ、議論します。
なぜ、このような事前打ち合わせをするのか?

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-----答弁準備-----
厚生省は、質問者に質問を事前に聞いて答弁をつくり、答弁者の
厚生大臣なりに持たせるのです。

事前通告なしに、ぶっつけ本番で、大臣に論戦を挑むことも可能
です。緊張感はあります。しかし、厚生省も大臣も準備していな
いので、きっちりした厚生省の考えを答弁してもらえません。

厚生委員会は貴重な場ですので、ある程度、質問を事前に通告し
ておき、厚生省の公式見解を聞く必要があります。
ただし、当日、答弁により、新たに質問を付け加えることは十分
にあります。

 この事前打ち合わせで、自分の疑問をぶつけ、思い違いはない
か、ここが議論の争点になるか、などを厚生省と議論します。

ただ、厚生省と打ち合わせはしますが、それで聞きたいことをあ
きらめたりはしません。必要な質問事項はしっかり聞きます。

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-----大臣に-----
 この打ち合わせの中で、厚生省からは
「部長にも答弁させてほしい」
「大臣ばかりに聞かないで欲しい」などと要望があった。
「役人さん(政府委員)には質問しない、大臣と政治家同士の論
戦をするのが民主党のスタイルです」と私は断った。

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-----政治家の出番-----
それは、お役人さんと議論をしだすと、結局、政治家不在になり、
責任が不明確になるからだ。あくまでも国会や委員会は政治家同
士の議論の場であらねばならない。

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-----厚生委員会-----
 さて、25日水曜日の朝は、8時から民主党の厚生部会。
医療法改正や健康保険法改正への民主党の主張を議論して整理。

10時から厚生委員会がスタート。
釘宮代議士がトップで1時間質問。そのあと、私です。

-----スライドは-----
 前回の初質問の時は、スライドで、グループホームの写真など
を映写しながら質問したが、今日の15委員会室は構造上、スラ
イドは使えないのであきらめ、精神病院の保護室、四人部屋、
食堂などの写真を、基礎データの資料とともに配った。

左 立っているのが やまのい和則

15委員会室 立っているのが やまのい和則


 10時から質問。私のホームページ(http://www.yamanoi.net/)
福祉・政治のページから、衆議院ホームページにリンクしてあり、
録画が見られます。
簡単な質問原稿はホームページに載せています(正式な議事録は
1週間後に出ます(ホームページに載せます)。

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-----質問内容-----
  「医療法改正 精神科特例廃止について」 要約のみ 
             -----衆議院厚生委員会質問-----
25日(水)午前10時〜11時 

 医療法改正について「精神科特例などの精神医療」に絞って質
問させて頂きます!
 
問1、
津島大臣に最初にお伺いします。精神病院に行かれたことがあり
ますか。 行かれたことがあるならばどのようなご感想でしたか。

問2、津島大臣に
「精神科特例」の資料をお手元にお配りしましたが、医師は一般
病院の3分の1、看護婦は3分の2です。一般病床の人員配置基
準より、精神科の基準が大幅に低い合理的な理由は何ですか。

問3、津島大臣に
なぜ、日本の人口1000人あたりの精神科病床数(2,9床)は、
イギリス(1,5床)、ドイツ(1,6床)アメリカ(0,6床)に比べ
2〜4倍も多いのですか? なぜ、日本では病床数だけでなく、
平均入院日数が欧米に比べて長いのですか?
精神病院の平均入院日数は、日本は330日でほぼ1年、
アメリカ9日、イギリス86日、ドイツ40日と、欧米に比べて
4倍から30倍も長いです

問5、津島大臣に
写真のように、私は4ヶ所の精神病院を、先日訪問し、殺風景な
四人部屋にショックを受けました。いい病院でしたが、閉鎖病棟
に半日いただけで、「この環境では、居るだけで健康な自分でも
体調が悪くなるなあ」というのが正直な感想でした。
どう思われますか。

問6、津島大臣に
地域で支えるシステムがあれば、退院して、在宅や施設で生活で
きる(社会的入院)患者は、精神病院の患者34万人のうち何%
と厚生省は考えておられますか。

問7、福島次官に
現在の精神病院の医師の基準である「患者48人に医師1人」を
満たしてない精神病院は何%、何床ですか?
また、精神病院の看護婦の基準である「患者6対看護婦1」を満
たしていない精神病院は何%、何床ですか?

問8、福島次官に
基準を満たしてない病院は保険指定を取り消すべきではないか。

問9、津島大臣に
今後、精神医療の委員会や分科会がつくられると思いますが、そ
の際には、委員として当事者、つまり、精神障害者を入れるべき
だと思うがいかがでしょうか

問10、福島次官に
精神科病床も「一般病床」と「療養型病床」に機能分化するべき
ではないでしょうか?
そして、精神科の一般病床については、一般病院並みに医師は患
者16人に1人、看護婦は患者3人に1人に引き上げるべきでは
ないのですか?
 
問11、福島次官に
社会的入院が多いのは、地域の障害者福祉サービスや住居が整備
されていないからではないですか?
退院後の地域で支えるサービスについてお聞きしたい。障害者プ
ランのあと、つまり、2002年以降の計画やビジョンをお聞かせ
ください。

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 まあ、ほっと一息。
厚生省の答弁を聞いていると21世紀も精神医療は遅々として進
まないという印象を受けた。私も質問のしっぱなしでなく、今後
もずっと精神医療の問題に取り組みたいと思う。

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 厚生委員会が3時まで。3時から4時まで森首相と鳩山さんの
党首討論に聴衆として参加。鳩山さんの2m後ろの席。
森首相と中川官房長官ではダメだ。

 その後5時まで引き続き厚生委員会。そのあと民主党本部で
NPOについての打ち合わせ。

6時から7時まで、参議院選挙制度改革法案の採決で荒れる議院
運営委員会に参加。採決拒否のための運動員として。
与党の強行採決。あほらしい。

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 国会事務所で山のようになった100通くらいのFAXや郵便
物、陳情に目を通す。政策秘書と軽く夕食をとる。

9時から1時間、明日の介護保険プロジェクトチームの講師であ
る岡本祐三先生と打ち合わせ。私の過去10年の師匠である。

明日は、「福祉は投資である」というテーマで講演してもらう。

このメールマガジンの読者からも3名の傍聴希望があった。

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 10時半から12時半まで、議員の仲間と勉強会(いろんな勉強
会が連日、晩にもある)。

夜中1時にようやく高輪の議員宿舎につく。買い物のために近く
のコンビニに散歩に行くと、一階ロビーで小泉純一郎さんが新聞
記者10人に囲まれ取材を受けていた。

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 そして、いま時計は2時半。長い一日が終わった。
明日(正確には今日26日)も忙しい。
(注・お昼ご飯はどこで食べるの?メルマガ担当)

朝8時から同和問題の勉強会。
10時から11時半まで介護保険プロジェクトチーム。
12時から民主党の両院議員総会。
12時半から代議士会。
1時から2時まで本会議。
2時から3時まで社会保障制度の勉強会。
3時半までNPO勉強会。
4時の新幹線で京都に戻り、
7時からの会合に参加。京都に泊まり、
27日金曜日の朝一番で東京へ。
一日、衆議院厚生員会がある。
同僚の水島広子議員が精神科医なので、今日の私の質問に加えて
質問をして下さる。

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 いつもながら長いメールマガジンですみません。
今日は質問の報告をしたく、書きました。
まあ、これが新米議員の一日です。
           やまのい和則 拝


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