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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第50号(2000/10/14)

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メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。

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ご存知のように、いま民主党は審議拒否をしています。

「このままでは来年の参議院は負ける」と与党は不安だから、
選挙制度を自分たちの有利に改革しようとしているのです。あま
りにも姑息なやり方ですので、強行に反対するしかありません。

この与党のやり方を許せば、次は、衆議院選挙の前になれば、
衆議院選挙制度を、また、自分たちに有利なように改革する、こ
とを許すことになってしまいます。

これは民主主義の破壊です。
試合の直前にルールを変えるのは、フェア―ではありません。

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与党は、国民のためになる政策を提案して、正々堂々と今の選挙
制度で戦うべきです。

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この4日間の国会での活動報告をします。

毎日、こまめに、短文のメールマガジンを、発行しようとは思う
のですが、「今日、こんなことをした」だけでは味気ないので、
多少、意味ある内容にしたいと思うと、落ち着いて新幹線の中で
書かねばならず、長文になってしまいます。お許しください。

新米の国会議員が、福祉を良くするためにどんな毎日を送ってい
るか、ご関心のある方はお読みください。

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10月10日(火曜)。
午前中はNPO政策についての打ち合わせ。
私は民主党のNPO委員会の副委員長。
NPO政策やその立ち上げ支援を担当している。
政策秘書と「介護サービス充実による地域活性化」について議論。

午後もNPO政策についての勉強会。
NPOの税制の勉強をするが、控除や寄付などなかなか難しい議
論で頭が痛くなる。もっと勉強せねば。おそらく、福祉専門で市
民派の議員ということで私はNPO担当に任命されたのだろう。
(私は、福祉に関連する幅広い仕事をすることになります)。

夜、お世話になった方のお別れ会があり、午後7時に京都へ戻る。
その後、最終新幹線で再び東京へ。12時に高輪宿舎着。

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11日(水)
毎週水曜日、朝8時からは、民主党の厚生部会。今回は精神医療
について、家族の会や患者さんなどからヒヤリング。

「精神科の病棟は、”一般病棟よりも医師は3分の1、看護婦は
3分の2でよい”という精神病院の特例を見直してほしい」、
「鉄格子や柵の精神病院はなくしてほしい」
「病院でなく地域の住居で生活できるようにしてほしい」という
切なる要望を聞く。

「国会議員の皆さんも是非、地域の精神病院の現状を、自分の目
で見てください」と強く要望される。
詳しくは書けないが、切実な訴えに私は涙が出そうになる。
確かに、世界では精神病院は減っているのに、日本では、一向に
減らない。この分野も、日本では非常に遅れている。

民主党では、精神科医の朝日俊弘参議院議員が、先頭に立ちこの
問題に取り組んでおられる。

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10時から「歯科医療を考える」ワーキングチーム。
(民主党では大きな政策研究会はプロジェクトチーム。小さなも
のはワーキングチームという)。
私は厚生委員会所属なので、歯科医療もこれから担当になる。

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その後、知人と身体拘束や看護婦さんの問題について勉強会。

午後は、男女共同参画プロジェクトチーム。
出席者は、女性議員が10人。男性は山花郁夫議員と私。
女性議員の方々が元気なのにビビッタ。
介護休業、育児休業、セクハラなどが議論。

政治に欠けている、女性の視点を補うために、私は、この会に参
加している。

そのあと、介護保険プロジェクトチームの打ち合わせ。
2時間、介護保険プロジェクトチームの数人の先輩議員の事務所
に、企画書を持参、プロジェクトの今後の進め方を相談。

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晩は、民主党の議員仲間と「国会の審議拒否」について夜中まで、
熱い議論。冒頭にも書いたように、議員である以上(初当選で国
会で質問したいのだから)、審議拒否は不本意だが、いまの与党
のやり方はあまりにひどすぎる。

私も、審議拒否しかない、と思う。
「選挙に負けそうだから、直前に選挙制度を変える」。これは、
反則技だ。こんなことを認めれば政権交代は永遠に起こらない。

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12日(木)
朝8時から「男性助産婦導入」のワーキングチーム。
実は苦手な問題。男性助産婦の是非で民主党も割れている。
勉強会はここも女性議員は10数人。
「男は所詮、男。倫理観など期待できない。男性助産婦反対!」
などと言われると、
「男がこんな勉強会に来て悪かったかな」と反省。
もう一人の参加者、土肥隆一議員は奥さんが助産婦とのこと。
私のところにも賛成反対の陳情がたくさん来ていて、そのため勉
強会に参加した。民主党も意見を集約するのが大変かもしれない。

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午後、「家庭と仕事の両立支援の法整備をするワーキングチーム」。
ここも男性議員は山花郁夫さん、松本さん、私。

ここでは、「女性が働きやすく、男性が家事や介護に参加しやす
くするための法整備を検討」。
11月末までに法案をまとめる。
私は、介護や福祉が専門なので、どうしても女性の味方になって
しまうので、こういう男女平等関係も関心がある。

2時からは、災害対策特別委員会。
これは正式な委員会。委員長は扇千景建設大臣。
他の委員会は審議拒否ですべてストップだが、災害対策委員会だ
けは、民主党も出席し、鳥取の地震への支援策を議論。
扇さんは相変わらず、髪型も服もかばんも金色が入っており派手
だ。同僚の山内議員が鳥取出身なので被災地の支援を要望する質
問をした。

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晩、新幹線で京都に。
事務所スタッフと久しぶりの打ち合わせ。3日間京都事務所を留
守にすると、FAX、郵便など、数え切れないほど来ている。

会合の案内状、雑誌、個人的な手紙、陳情など。
私一人では当然対応できないので、スタッフと役割分担する。
久しぶりに自宅に帰るとここにもまた郵便物が50くらい。FAX
は、2mたまって、詰まって動かない。

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議員になると、問い合わせや陳情、会合の案内状が山のように来
る。それを一緒にさばいてくれるスタッフが私にとっては同志で
あり宝である。京都事務所に5人。国会事務所に3人だ。

よく「秘書が多い」とお叱りを受けるが、京都と国会事務所で一
日に100通ほどくる郵便やFAX、電話に対応し、それに返事を
したり、陳情に対応するのは大変な仕事だ。

不正な陳情には当然、対応しないが、交通事故で困っている、介
護で困っている、事故にまきこまれた救ってくれ、法案を修正し
てくれ、こんな法律をつくってくれなど、深刻な陳情も多い。

可能な範囲で対応するが、簡単な陳情はなく、難しくてラチがあ
かないから国会議員に陳情が来るのであるから、対応も大変だ。

事務所はよろず相談所である。
特には私は、医療や福祉を担当する厚生委員会所属なので、
「子供が難病で苦しんでいる」との相談もあり、なかなか大変だ。

本業の政策作りは怠れない。

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13日(金)
早朝の新幹線で東京へ。
10時半から1時間、私が事務局長をつとめる民主党の「介護保
険をよりよくするプロジェクトチーム」の会合。

厚生省から介護保険関係8人が参加。民主党からは12人の議員
を含めて総勢40人が参加。私たちがまとめた介護保険への
「7つの提言」について厚生省と議論。

また、プロジェクトチームの10月、11月の進め方を議論。
週1回、勉強会を続け、さらに現場の声をヒヤリングし、介護保
険の見直し案「7つの提言」を12月の大蔵省の予算査定までに、
よりよいものに改善する。

さらに、この秋は
「介護サービスの充実が従来の土木中心の公共事業よりも雇用効
果、経済効果が高い」という点について、政策研究し、政策にま
とめることとなった。

11月末までにまとめる。正味1ヶ月半。
大急ぎで資料を集め、ヒヤリングをせねばならない。そして、
単なるお勉強でなく政策として、実現せねばならない。このプロ
ジェクトチームが私の本業である。

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この勉強会終了後、専門誌の記者さん4人から取材を受ける。
専門誌の記者さんにとっても、厚生省が介護保険の見直しについ
てどう考えているのか、関心があるようだ。

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今後のプロジェクトチームの会合は、また、このメールマガジン
で日程が決まり次第案内し、可能範囲で一般の方の傍聴もお受け
したい。

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また、この介護保険見直しや、介護型公共事業の政策作りだけで
なく、国会が正常化すれば、また、厚生委員会で二度目の質問を
私がすることになる。

国会では、「はい、来週質問お願いします」と言われるところな
ので、私も常に準備をせねばならない。

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正午から、民主党の両院議員総会で「審議拒否を続行する」こと
を全議員で確認。

そのあと、新幹線に飛び乗って、いまメールマガジンを書いてい
ます。京都で久しぶりに事務所スタッフとミーティング。
土日は、ぎっしり地元での予定が、詰まっていて事務所に居れな
いので、今日しか打ち合わせができない。

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例によって長いメールになってしまった。
長々と書いたが、今回のメールで言いたいことを改めて整理する。

☆本業は、介護保険プロジェクトチームなどの、介護保険問題。

☆NPO委員会など民主党の役職の仕事もする。

☆厚生委員会も健康保険法、医療法、年金、精神医療、男性助産
 婦、薬害、ヤコブ病、雪印問題、などなど分野が幅広くいくら
 勉強しても足りない。

☆男女平等や人権問題も私は取り組みたい。

☆災害対策委員としての仕事もある。

☆滋賀と東京の選挙応援(メールマガジンでは法定文書になるの
 でかけない)

☆民主党落選中の若手議員バックアップも私の仕事。

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つくづく忙しいと感じる。忙しいというより分野が広い。
政策をもっともっと勉強して法案をつくらねばならない。

私は、T字型人間を理想としている。
介護が専門分野だが、それを軸に、多くの分野にも、目配りがで
きる政治家。

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なお、明日、15日(日)には、前もご案内しましたが、

午後1時〜2時半
「スウェーデンや日本のグループホームの勉強会」、
午後3時から4時半は、
「臨時国会における審議拒否、あっせん利得罪、定住外国人参政
権問題、参議院選挙制度改革などについて、市民の方々の意見を
聞く会」を行います。

これは、私が一方的に国会報告をするのではなく、私が皆さんの
意見や要望を聞く会です。

無料で誰でも参加自由。予約不要。場所は、両方とも、京都府城
陽市「文化パルク城陽」第3会議室です。詳しくは、私のホーム
ページ(http://www.yamanoi.net/)をご覧下さい。

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両方とも、何人の方々の参加があるかは、さっぱりわかりません
が、20〜30人のこじんまりした会になるのではないかと思いま
す。参加者数人かもしれません。是非、ふるってお越しください!

 以上、長いメールマガジンを終わります。
           やまのい和則 拝

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