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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第48号(2000/10/11)

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メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
先日、非常に厳しいメールを頂きました。

グループホームについて、非常に重要な指摘なので、ご本人の
了解を得て、その一部をメールマガジンで紹介させて頂きます。

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「この度、グループホーム7ヵ所を視察してきました。
感想を申し上げると、次の6点です。

1、厚生省のいうホームの理念はどこも活かされず、家族は特養
の代わりに入れているとしか考えていない。

2、同市内の利用者より、市外や遠方からの入居が多い。
そのため家族の訪問はない。姥捨て山化している。

3、入居の時は軽い痴呆でも3年で重くなり見てきた所では、
利用者は何も出来ない。職員2〜3名では、ほおっておくだけ。

4、特養化しているのに、スケールメリットがないので、むしろ
密室での低介護が発生している。

5、グループホームの規制緩和は、国の責任を放棄して民間に
任せたことにより、「悪貨が良貨を駆逐する」事態になっている。

6、このままでは、ひと時代前の、縛る介護、の暗い老後に、
密やかに戻ってしまうのではと、大変重い気持ちになっています。
 どうか厚生省に改善を働きかけて下さい」
            (以上、読者からのメールです)

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私が、かねてから持っている、日本のグループホームに対する危
機感と同じで、「やっぱりか」とショックを受けました。

いつもの繰り返しになりますが、
介護報酬が低い、
行政がしっかり質をチェックしていない。
さらに、グループホームのスタッフの育成や、研修が不十分。
(介護報酬が低いから、それがやむをえなくなっている)
ことなどが問題です。

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質のよいグループホームを、数多く急速に増やさねばなりません。

「介護報酬をあげる、スタッフの研修などを充実させ、市町村に
よる質のチェックを厳しくする」という方策を緊急にとらねば大
変なことになりかねません。

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 今の現状は、私にも責任があります。
質の向上のために私は、精一杯、頑張りたいと思います。

これからも、読者の皆さんのグループホームへのご意見をメール
でお聞かせ頂ければ幸いです。

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なお、痴呆性高齢者向けグループホームについては、
10月15日(日)午後1時〜2時半 
京都府城陽市の文化パルク城陽で、
「スウェーデンのグループホーム調査報告会」をします。

スライドなどを使って、スウェーデンや日本のグループホームに
ついて解説し、最新情報や問題点、課題などを話し合いたいと思
います。
詳しい場所などは、福祉とグループホームのホームページをご覧
下さい。無料で申し込みも不要です。
                 やまのい和則 拝

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