。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ やまのい和則の 「軽老の国」から「敬老の国」へ - Yamanoi Kazunori Mail Magazine - 第48号(2000/10/11) 。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。 先日、非常に厳しいメールを頂きました。 グループホームについて、非常に重要な指摘なので、ご本人の 了解を得て、その一部をメールマガジンで紹介させて頂きます。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 「この度、グループホーム7ヵ所を視察してきました。 感想を申し上げると、次の6点です。 1、厚生省のいうホームの理念はどこも活かされず、家族は特養 の代わりに入れているとしか考えていない。 2、同市内の利用者より、市外や遠方からの入居が多い。 そのため家族の訪問はない。姥捨て山化している。 3、入居の時は軽い痴呆でも3年で重くなり見てきた所では、 利用者は何も出来ない。職員2〜3名では、ほおっておくだけ。 4、特養化しているのに、スケールメリットがないので、むしろ 密室での低介護が発生している。 5、グループホームの規制緩和は、国の責任を放棄して民間に 任せたことにより、「悪貨が良貨を駆逐する」事態になっている。 6、このままでは、ひと時代前の、縛る介護、の暗い老後に、 密やかに戻ってしまうのではと、大変重い気持ちになっています。 どうか厚生省に改善を働きかけて下さい」 (以上、読者からのメールです) .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 私が、かねてから持っている、日本のグループホームに対する危 機感と同じで、「やっぱりか」とショックを受けました。 いつもの繰り返しになりますが、 介護報酬が低い、 行政がしっかり質をチェックしていない。 さらに、グループホームのスタッフの育成や、研修が不十分。 (介護報酬が低いから、それがやむをえなくなっている) ことなどが問題です。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 質のよいグループホームを、数多く急速に増やさねばなりません。 「介護報酬をあげる、スタッフの研修などを充実させ、市町村に よる質のチェックを厳しくする」という方策を緊急にとらねば大 変なことになりかねません。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 今の現状は、私にも責任があります。 質の向上のために私は、精一杯、頑張りたいと思います。 これからも、読者の皆さんのグループホームへのご意見をメール でお聞かせ頂ければ幸いです。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. なお、痴呆性高齢者向けグループホームについては、 10月15日(日)午後1時〜2時半 京都府城陽市の文化パルク城陽で、 「スウェーデンのグループホーム調査報告会」をします。 スライドなどを使って、スウェーデンや日本のグループホームに ついて解説し、最新情報や問題点、課題などを話し合いたいと思 います。 詳しい場所などは、福祉とグループホームのホームページをご覧 下さい。無料で申し込みも不要です。 やまのい和則 拝 |