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   やまのい和則の

     「軽老の国」から「敬老の国」へ

   - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第41号(2000/09/26)

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 メールマガジンの読者の皆様、ご無沙汰して申し訳ありません。

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ご無沙汰の言い訳を2つ書きます。

1)写真入のメールマガジン

 4日前に巨大なメールが来た。それが重すぎて受け取れず、

それ以降、メールの、送受信が出来なくなってしまったのです。

今日、政策秘書の海野君がそのメールを取り除いてくれました。

犯人は某衆議院議員から来た写真入りのメールマガジンでした。

2)ポケット秘書・ザウルスの故障

 私がアドレス帳と出先でのメールの送受信に愛用しているザウ

ルスが故障。購入して1年で修理に出すことになりました。持ち

運びで乱雑に使いすぎたからでしょうか。

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 さて、メールマガジンを休んでいた間に、大きな報告事項が、

3つあります。

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(1) 臨時国会が21日金曜スタート

参議院選挙改革、あっせん利得罪、定住外国人の参政権問題、

さらには、補正予算、財政再建、IT革命など、課題は山積。

特に、口利きをして政治家がお金をもらうという「あっせん利得」

は厳しく取り締まらねばなりません。

与党案はザル法です。これでは何も変わりません。情けない。

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私は、本会議場では、前列正面から二列目の真ん中の一番いい席。

そこからは、ひな壇に並ぶ、多くの大臣がうつらうつらと寝てい

る姿が見える。何とかならないのか。

大臣の多くが70歳以上。首相の所信表明演説の時など、これで

大丈夫かと心配だ。いくら12月に大臣が交代すると言ってもあ

まりにもお粗末。

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(2) 民主党ネキストキャビネット

明日、厳密には今日(26日)は、民主党政策の最高決定機関・

ネクストキャビネットがある。

「介護保険をより良くするプロジェクトチーム」を7月18日に

立ち上げて以来、2ヶ月以上練り上げてきた、「介護保険に対す

る民主党の7つの提言」を、私は、金田誠一厚生部会長と共に、

明日のネクストキャビネットで提案し、議論してもらう。

9月10日、発足した第二次鳩山ネクストキャビネットの中でも、

具体的な案件を議論するのはこれが初めて。

このために、先週金曜に介護保険プロジェクトチームを開いて

「7つの提言」を議論し、大幅に修正を加えて、明日、ネクスト

キャビネットで議論。

了承されればプレス発表。

内容は、明日のメールマガジンやホームページでも公開します。

そして、できれば、この提言に対して、パブリックコメント、

すなわち、多くの市民の方から意見を頂き、さらにより良い内容

に練り上げていきたい。

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 内容のポイントは、おおまかに次のとおり。

1)グループホームや宅老所の支援。

2)新築の介護保険施設は、原則として個室でユニット型しか認

  めない。

3)身体拘束を行った施設は、保険の指定を取り消し。

4)ケアマネージャーのケアプラン作成、家事援助、グループホ

  ームなどの介護報酬を引き上げ。

5)痴呆ケアの人材育成などである。

6)単独型グループホームへの建設補助を、社会福祉法人や医療

  法人のみならず、NPOや営利法人にも認める。

7)NPO法人の介護サービスを非課税に。

8)介護保険の見直しを議論する審議会に、ケアマネージャー、

  ホームヘルパー、介護家族の代表、介護サービスの利用者を

入れる。                   など

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思い切った内容にしたつもりだ。

ただし、ネクストキャビネットで鳩山代表、菅幹事長、岡田政調

会長、枝野さんなどから、厳しい意見が出るかもしれない。

私が説明せねばならないので、納得していただける説明の準備を

したい。

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(3) 23日の介護保険公聴会in宮城。

おかげさまで400人の大盛況。

民主党という政党が主催であるにもかかわらず、多くの一般の市

民の方が詰め掛けてくださり、会場は熱気むんむん。

なんと私の高校時代の恩師である田平稔先生は京都から駆けつけ

て下さった。

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 今野東衆議院議員の司会のもと、岡崎トミ子参議院議員、私、

菅さんと挨拶。その後、四人の市民と方と厚生省の企画官である

樽井さんが発言。

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まず、最初は義理の父親を5年間介護するご家族の発言。

「介護保険でどちらかと言えば、悪くなった。父は要介護5でほ

ぼ寝たきりだが、介護保険導入前は、週二回のデイなどを利用し

て自己負担は月5200円だったが、介護保険後は、同じ量のサー

ビスを利用して自己負担が1万5000円になった」

「いいケアマネージャーと出会うのが難しい」などと発言。

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続いてケアマネージャーの二人からは、

「忙しくて、残業残業で、お金の計算に追いまくられて、大変な

日々だった。もっと1つ1つのケアプランをきっちり時間をかけ

て作成できるように、介護報酬の引き上げを含めた待遇の改善が

急務。ケアマネージャーが余裕と誇りを持って働けるようにして

ほしい。厚生省は介護報酬の見直しは3年後と言っているが、そ

れまで待てない」と切なる訴えがあった。

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 続いて、NPO法人の介護サービス事業者からは、

「家事援助の介護報酬が低く、採算が成り立たない。NPO法人

の介護サービスに課税されるのはおかしい」などという発言があ

った。

これらに対して、厚生省からは、「改善に努力したい」という趣

旨の発言であった。

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 その後、浅野史郎宮城県知事は、

「短期間によく介護保険が導入できたものだと思う。これからは、

介護サービスの量と保険料を住民が自己決定する時代。よいサー

ビスを欲するなら、住民は高い保険料でもよいと意思表明すべき

だ」などと発言。

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さらに、宮城県で宅老所が全国一普及していることについては、

「逆説的だが、県が細かい規制を設けず、自由に開設させ、介護

保険の通所介護と認めたのがよかった」と発言。

余談になるが、「山井さん、懐かしいねえ。7年前に山井さんに

は、宮城の福祉をよくする100人委員会の委員としてお世話に

なったねえ」と言って下さり感激。

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 菅さんは、自分の実父も痴呆症になり、家族(奥さんの伸子さ

んとお母さん)がほとんど介護をし、自分が手伝えなかったこと

など、反省の意を込めて話し、

「介護保険によって、介護を社会化することが必要だと確信して、

厚生大臣当時に、介護保険の導入を推進した」などと発言した。

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 会場からも75枚もの質問票が寄せられ、会場からも熱心な意

見が飛び交った。

二時間半でも足りないくらい熱気あふれる会であった。

それにしても、ケアマネージャーさんの「落ち着いてしっかり仕

事ができる待遇を保障して欲しい!」という切なる訴えには説得

力があった。

やはり、政治家が現場の生の声を聞くことは大事だと痛感した。

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なお、この公開公聴会に先立ち、23日午前中に、視覚障害の養

護老人ホーム、特別養護老人ホーム、痴呆性高齢者向けグループ

ホーム「こもれびの家」、宅老所「さいしょはグー」などを視察。

現場の声を聞かせて頂き、非常に充実した一日であった。

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 今日も長いメールマガジンで申し訳ありませんでした。

おやすみさない。9月26日午前3時 

                   山井和則 拝


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