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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第31号(2000/08/21)

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 お盆も過ぎました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

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 さて、身体拘束について先日、メールマガジンに書きました。
多くの方からご意見をいただき有難うございました。

「やまのいさんの文章を読んでいると、身体拘束が早急になくな
らなくとも、仕方ない、というような弱腰に思える」という厳し
いご意見もいただきました。

 私はもちろん、何としても身体拘束をなくさねばならない、
と思っていますが、そのためには何が必要か、悩んでいます。

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 下記のようなメールを、ある有料老人ホームの職員さんから頂
きましたので、身体拘束の問題を考える一助にしていただければ
幸いです。

ある方のメールから
「抑制する職場には、平気で抑制できる職員、抑制しないで介護
する方法を考えだそうとする意識をもたない職員、抑制をしない
でなんとかできないかとチームの職員達に呼びかける意欲のない
職員が、あつまっています。

 現場職員の意識も問題なのです。

 私は、先日ある特養で実習させてもらいましたが、やはり車椅
子ベルトや服を脱がないように、鍵つきのつなぎ服をきせられた
方が10人以上いました。車椅子ベルトをする職員の手際の良さ
にはある意味関心させられました。

 そして、何の疑問も持たず習慣的にやっている職員に驚きまし
た。
 私が、技術を盗みたくなすような介護技術レベルの高い方の、
手際の良さが、抑制にも発揮していたので残念に思いました。

 実習の最後の日に、感じたことを聞かれたので、“抑制だけは
やめるようにしていただきたい”と主任寮母や副園長さんに述べ
させてもらいました。

 でも抑制せずとも、職員を増やさずとも、介護できそうに思っ
たし、自分がそこの職員なら、抑制はなくせそうに感じた。

 現場によっては確かに、人手を増やさないと大変な所や、重度
で大変な老人もいるかもしれない。
 しかし、それはごく一部の施設であり、ほとんどの施設では、
安易にやっているのではないだろうか?

 職員の介護意識・知識・技術を高めれば、抑制はもっと減ると
思う。
 抑制している施設は、医療報酬や介護報酬を保険から支払わな
い、という法律でもできればすぐになくなるでしょう(過激です
が・・・)。」(ある方のメールから)

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 以上です。私も継続的に国会で身体拘束の問題をライフワーク
として取り上げていきます。

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 今日はメールマガジンの読者の皆さんにお願いです。

と言いますのは、以前にもお知らせしたことですが、今週土曜日
26日に下記のように「介護保険 公開公聴会」を行います。
私が事務局を務め、責任者なのです。
 しかし、322人の定員なのに、まだ半分にも申し込みが達して
いません。
 内容には、自信があります。

 現場、市町村担当者、厚生省の介護保険担当企画官・神田裕二
さんなど、良いメンバーがそろっています。

 どうかお誘いあわせ、ふるってご参加ください。

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民主党「介護保険をより良くするプロジェクトチーム」主催

    「介護保険公開公聴会 in 大津」

◆ 趣旨 
「介護地獄」や「老老介護」が深刻化する中、介護保険がスター
トして4か月が経った。
 厚生省は、「介護保険はおおむね順調」と発表しているが、
現場では様々な矛盾や問題点も指摘されている。
 また、10月1日からは65歳以上の介護保険料の半額徴収が始
まる。
 今一度、全国各地の現場を再点検するため、民主党はこのたび
「介護保険をより良くするプロジェクトチーム」(座長:石毛え
い子衆議院議員、衆参87人の国会議員が参加)を発足させた。
 そして、第一回の現地調査・公聴会として、介護保険の取り組
みの先進都市である大津市で、実施状況、問題点、改善点などに
ついて、「介護保険をより良くする」という立場から話し合う。

◆ 日時 8月26日(土)13:30〜16:00(13:00開場)
◆ 場所 大津市「びわ湖ホール」小ホール(定員322人)
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜15番1号 電話077-523-7133
◆ 発言者
・ 利用者・住民代表 猿山由美子氏
     (「呆け老人をかかえる家族の会・滋賀」世話人代表)
・サービス事業者代表 内田幹也氏
     (ライフケアサービス代表取締役)
・地方自治体から 大津市高齢福祉・介護課担当者
・厚生省から  厚生省介護保険担当官
・国会議員から 鳩山由紀夫(民主党代表)、
        今井澄、朝日俊弘(ともに参議院議員)ほか
コーディネーター  山井和則
       (やまのい高齢社会研究所長、衆議院議員) 
◆ 参加費 無料
◆ お問い合わせ・お申し込み
準備の都合がありますので、参加ご希望の方はできれば下記にお
申し込み下さい。
「介護保険公開公聴会in大津」事務局 
       電話 077-523-2804 FAX077-524-2906
やまのい高齢社会研究所
       電話 0774-54-0703 FAX0774-54-0705   
       メール yamanoi@yamanoi.net

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