。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ やまのい和則の 「軽老の国」から「敬老の国」へ - Yamanoi Kazunori Mail Magazine - 第11号(2000/04/28) 。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ メールマガジンの読者の皆さん、こんにちわ。 今回も福祉と政治のトピックをいくつか書きます。 (その1) 今朝の新聞折込で、某シルバービジネスのチラシが入っていまし た。スタッフ募集を見ると、ケアマネージャー 固定給28-30万、 主任ケアスタッフ固定給28-30万などと、書いてあります。私は、 シルバービジネスの給料体系の詳しいことは知らないし、他がい くらか知らないので無責任なことは書けませんが、これからこの ようなホームヘルプのシルバービジネスはどれほど増えるのでし ょうか。 大阪では社会福祉協議会が、ホームヘルプ事業から撤退しました。 数年後には、日本のホームヘルプの主流はシルバービジネスにな るのでしょうか。 あるいはスウェーデンのように、都市部はビジネスが増え、地方 は非営利が多いということになるのでしょうか。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. (その2) 「あるシルバービジネスに就職しようと思っているが、そこの評 判がよくないので迷っている。山井さんアドバイスを」というメ ールをもらいました。 今は介護保険が導入されたばかりなので、シルバービジネスの どこがよい、どこが悪い、のか私にはわかりません。 私としては、まず「サービスの質が向上」し、「サービスの量が 増えてほしい」。そして、次に「働くヘルパーさんの待遇や、労 働条件がアップしてほしい」ということです。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. (その3) 根本的なことですが、スウェーデンでは、ホームヘルプは公営も ビジネスもありますが、同じ地域で競争させることはしていませ ん。地域ごとに、ここは公営、ここはビジネスと割り振ります。 なぜなら、まとめて近隣の50-100軒を委託したほうが、移動時 間やコストが節約されるからです。 しかし、日本では、このままですと、ご近所3軒並んで、要介護 高齢者が住んでいた場合、もしかしたら、それぞれが別々の業者 からサービスを受けるという非効率なことにもなりかねません。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. (その4) 今日の読売新聞に、「公営住宅を痴呆性高齢者向けグループホー ムに転用可能に」という厚生省の省令改正の記事が出ていました。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. (その5) いま、痴呆性高齢者向けグループホームのホームページをつくる べく準備をすすめています。同志である福井恵子さんと塚本薫君 と一緒に頑張っています。近日中にオープンする予定ですのでご 期待ください。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. (その6) 私は、5月に近畿で15回の講演をします。 介護保険やグループホームが主なテーマ。後日、私のホームペ ージ「やまのいくらぶ」に日程を載せますので、ご関心のある 方は、是非お越しください。もちろん、ほとんど無料の講演会 です。 . :*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 政治のこと 介護保険が導入され、「サービスが足らない」「サービスが選 べない」「ケアマネージャーが不誠実」など様々な批判が出て います。 「サービスが減った」「自己負担が増えた」という苦情も多い。 しかし、市町村や都道府県の窓口は、「厚生省が決めたことなの で・・・」と、十分に対応してくれないことが多い。 やはり、このような苦情を国会が迅速に取り上げねばならないと 思う。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 私は現在、民主党衆議院近畿ブロック比例区第4総支部長とい う、少し長くややこしい肩書きで、活動をしています。 国会でしっかり福祉の議論をしないとお先真っ暗だと思う。 介護保険料が半年無料、そのあと1年は半額で、そのために1兆 円の赤字国債発行。 こんな「ばらまき福祉」の政治では介護保険もよくなるはずがな い。 .:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 近々、「国会に福祉の風を!」という政治のメールマガジン も発行予定です。 福祉と政治の二足のわらじは大変です。 しかし、「本気で福祉を良くしたいと願う」なら、「本気で介護 保険を良くしたいと願う」なら、 「福祉の運動は、政治活動に直結する」のが、私は逆に自然では ないかと思うのです。 以上、長くなって申し訳ありません。合掌 4月27日 山井和則 拝 |