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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第6号(2000/04/01)

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介護保険 スタート

とうとう今日から「介護保険」がはじまる。
「介護保険を推進してきた」私にとっては、これによって、
「革命が起こる」と信じている。

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詳しくは、拙著「図解 介護保険のすべて」東洋経済新報社を
お目通しいただきたいが、いくつか革命的なことが起こる。

1、サービスの需要が増えれば、保険料がアップし、
自動的にサービスの供給が増える。
 ☆これは、今までの「税金による福祉」では考えられない。
  「サービスの量は飛躍的に増える」だろう。

2、サービス提供事業者が、サービスを利用してない老人を捜し
出し、サービス利用を勧めるようになる。
 ☆これも、今までは「サービスを申請しない老人が、ほったら
  かされていた」のに、大違い。

3、サービスが選べるようになり、競争原理で質がアップする。
 ☆もちろん、現実には、直ぐには、ならないかもしれないが、
  その方向になるように、私達が声をあげねばならない。

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 一方、介護保険にも、多々問題はある。すみやかに解決せねば
ならない。

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 新聞では、「介護保険の準備が間に合わない」と報じられている。
が、なぜ、こんなことになったのか。

 その原因は、どこも報道しない。

私は、その主な原因は、昨年(99年)末の「介護保険の見直し」
で「自治体も厚生省も、介護保険導入準備の、一番大事な時期に、
その見直しのために、時間をとられた」のだと思う。

 このあたりの「政治家の責任問題を、はっきりさせねばならな
い」と思う。

 「介護は家族がするのが美風、しかし、これだけではこれから
の時代はやっていけない」と言いながらも、実際には、そういう
政治家によって、「介護保険のスケジュールは狂い、準備は大幅
に遅れた」。

 政治家が、「介護保険を選挙の道具」にしか考えていない。

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 今日の新聞に、取り上げられていないので、気になったのは、
「介護保険がスタートしても、“痴呆ケアの切り札グループホー
ム”が、とても少ないことを指摘した」記事がなかった。

私はこの問題にはこだわり続ける。

 目新しいのは唯一、日経新聞に、「あさひ銀行がグループホー
ムの建築に対して、低利にローン」という「新商品を開発した」
記事が載っていたこと。

「土地の有効利用」=「グループホームをつくろう」と考える人
が増えると見込んでのことだ。

 とにかく、「雨後のたけのこ」のように、「良質のグループホー
ム」が増えることを祈っている。

厚生省は「2004年までに3200ヶ所のグループホームというゴー
ルドプラン21」を発表している。
「ニーズが高ければ、もっと増やしてもよい」という考えである。

 私が先日、出版した 拙著 グループホームの基礎知識 では、
2004年までに10000ヶ所を提案している。

夢とは思わない。

私のメールマガジン読者や、ホームページの読者の皆さんととも
に、実現させたい。
                 山井和則 拝

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