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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第4号(2000/03/30)

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 「山井さんのメルマガは長すぎる」とお叱りを受けたので、今
日から少し短くします。

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 まず、昨日(3/29)のメルマガへのご指摘。
青森の老人ホームの方から、
「病院への“社会的入院”を減らすために、“特別養護老人ホー
ム”を大幅に増やす必要がある」という私の意見に対して、

「スウェーデンでも“高齢者住宅”が増えているので、21世紀に
日本で“特別養護老人ホーム”を大幅に増やすのはおかしいので
は?」というメールを頂きました。

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 まさに、その通りです。

 私もスウェーデンに2年間留学していました。
(その時の“留学日記”や、“スウェーデンの高齢者福祉事情”
は、拙著「スウェーデン発 住んでみた高齢社会」(ミネルヴァ
書房)をお読み下さい)。

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 スウェーデンで1990年代に、いわゆる「施設」は増やさず、
「グレードをアップさせた個室の老人ホーム」つまり、
「高齢者の集合住宅」や「グループホーム」を増やしました。

 「スウェーデンは在宅福祉」と言われます。
が、これは、“老人ホーム”を建てないようにしたのではなく、
「老人ホームを個室で住環境をアップ」させた結果、
「在宅福祉と分類される老人ホーム」を増やしたのです。

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 日本でも、これからは「老人ホーム」も「個室の集合住宅」と
言えるようなもので、中が「グループホームユニット」に分かれ
ているものを増やすべきでしょう。

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 ですから、ご指摘のように21世紀には、
「病院の社会的入院」を減らすように、
「ユニット型個室老人ホーム(在宅福祉に分類される)」や、
「グループホームを痴呆性高齢者向けのみに限らず、スウェーデ
ンのように虚弱高齢者や身体が不自由な高齢者向け」のものも増
やす必要があります。

 その際には、「日本では住宅補助のような制度も創設」して、
貧しいからという理由で「グループホーム」や「高齢者集合住宅」
に住めない高齢者が出ないようにせねばなりません。

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 これ以上書くと長くなりますので、今日はこれで終わります。
3月30日 山井和則 拝

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