1.どうすれば「訪問看護」を受けられますか?

  1. 人それぞれに、さまざまな不安があります。たとえば、通院継続に自信がない、治療を中断することで再発を繰り返している、人とのお付き合いが苦手、孤立している、デイケア等へは通える自信がない、生活リズムが乱れている、生活環境が整わない、などなど。
  2. そこで、まずは「地域生活支援センター」にご相談ください。相談するうちに、「何をしてほしいか」が見えてきます。ご本人だけで決められない場合は、ご家族の意見も参考にします。
  3. その他、自治体の保健センター、または通院されている医療機関にご相談ください。
  4. 「訪問看護」は医師の指示の下に行われるため、主治医が必要です。主治医とは患者の心と身体の健康に責任を持って診療する医師のことです。
  5. 直接ステーションに相談することもできますが、主治医への確認が必要なため、時間を要することがあります。

2.どうして「訪問看護」が必要になりますか?

地域で安定した生活をおくるためには再発を防ぐことが最も重要です。
そのために「訪問看護」は必要とされています。

  1. 障害を重症化させる一番の原因は再発です。
  2. 陽性症状を繰り返すことで快復に時間を要し、活動的な生活を取り戻すことが困難になります。

再発を繰り返すことによるデメリット

  1. 病気がだんだん治りにくくなります。
  2. 脳の働きが回復しにくくなります。
  3. お薬が効きにくくなります。

3.どんなことをしてもらえますか?

「精神科訪問看護」の役割

  1. 精神疾患とのつき合い方の支援
    ・適切な薬物療法によって自分の変化を実感する。
    ・性格と思っていたのは、間違いだったと気づける対応。
  2. 日常生活の維持・拡大
    ・できることの見極め、型にはめない対応。
    ・可能な限りの場面づくりで、可能性にチャレンジ。
  3. 自己実現・社会参加の促進
    ・どうしたいのか? その中心は個人のあり様。

4.自己負担はどのくらいですか?

「訪問看護」の利用には、各種保険、公的医療制度が適用されます。介護認定を受けている方は、こちらの制度が優先されます。その際、自己負担額は一割です。医療保険を利用する場合は、保険の種類によって変わります。公費負担医療(障害者自立支援医療)の手続きをすると全額公費負担となるか、自己負担分が軽減されることがあります。詳しくは自治体の保健センター、もしくは通院されている医療機関にご相談ください。 なお、営業時間外の訪問では、時間外料金が加算されます。

5.保険外のこともできますか?

介護保険や医療保険を使わずに「訪問看護」を受けることができます。
たとえば「旅行に行きたいけれど家族だけでは不安」というような場合のご相談にも応じます。
料金は別途設定しておりますので、当ステーションまでご相談ください。