宿毛市内

2004年5月14日(金) 23日目
空港バス車内
<写真1 空港バス車内>
 ★空路、高知龍馬空港経由で四国入り★

 醍醐の職場を昼に出発し、京阪バスで山科駅へ。そしてJR新快速で新大阪駅を経て、伊丹空港へ向かう空港バス<写真1>に乗った。
 空港バスの乗客は見たところスーツ姿の男性ばかりだった。僕はラフな服装にザック、菅笠、金剛杖と(多分)奇妙と思われる姿で出発直前のバスに同乗した。もう慣れた。僕は何とも思わない。
 今回も慌ただしく発った。ネットショップで購入した「四国遍路ひとり歩き同行二人」の第6版地図を家に忘れてきたことは、新快速車内で気付いた。

 伊丹空港には13:43到着。ANAの出発ロビーでチェックインしたあと菅笠と金剛杖を預けた。昼食を摂ってなかったので空港内の蓬莱という店でランチを食べた。冷麺と焼飯のセットだ。
 昼食後、登山用小型ナイフを持っていることに気がついたのでザックも預けることにした。そのあと搭乗口に向かった。
 テロ警戒で何人も係の方がおられた。手荷物や場合によっては靴の中まで調べられるようだったが、僕は素通りできた。
 案内に従って進んでいくと連絡バスが待っていた。バスに乗り込んでしばらくでバスは走り出し、空港の端の方へ向かった。「もしや」と思ったら、やはりそうだった。飛行機<写真2>にはプロペラが付いていた(プロペラ機かジェット機かはよく知りません)。座席は横4列。縦19列。ほぼ満席だった。僕は窓際の座席でシートベルトを着用し待った。そして定刻の14:30無事テイクオフ。
 よく晴れていたので大阪の街や大阪湾、淡路島、徳島市内<写真3>などが見下ろせた。10000円ならお値打ちだと思った。そしてわずか45分のフライトで高知龍馬空港に15:15到着。
 龍馬空港到着口で、預けた荷物がまわって来るのを待った。菅笠とザックは廻ってきたが、金剛杖が廻って来ない。係の人の方に行ってみると、僕の名前を確認され、長尺コンテナから金剛杖を取り出された。

 空港建物を出てバス乗り場に向かった。土佐電バス高知駅行きは15:25発。乗客は僕を含めて3名だった。バスは国道55号線、32号線を西に向かい国分川を渡り、はりまや橋交差点<写真4>を右折し高知駅に16:03到着した。
 高知駅で宿毛までの乗車券と自由席特急券を購入。特急南風13号は16:28発。自由席車両のホームにはすでに10人程立って待っておられた。僕は一人なのでなんとかなるだろうと自販機でコーヒーを買って列には並ばなかった。南風号には何度か乗ったが座れない人を見たことがないからだ。
 錫杖を持ったお遍路さんが階段を上り反対側のホームに行かれた。お四国に来た実感がした。列車が来た。車内は結構、混んでいたが、座れた。
 列車は窪川駅を過ぎ、土佐くろしお鉄道となり岩本寺境内を通過。荷稲の土砂災害現場では徐行。土佐佐賀駅で列車待ち。ずっと歩いてきたところだ。しかし今回は愛媛経由で帰るので、これらの駅とは、しばらく縁遠くなる。
 中村駅を経て四万十川<写真5>を渡り宿毛駅に18:36到着。乗車券と特急券はホームで回収されたので、特急南風号<写真6>を見納め、階段を下り改札はそのまま素通りした。
飛行機
<写真2 飛行機>
徳島県吉野川河口付近
<写真3 徳島県吉野川河口付近>
はりまや橋交差点
<写真4 はりまや橋交差点>
車窓からの四万十川
<写真5 車窓からの四万十川>
特急南風号
<写真6 特急南風号>
・・・アサヒ健康ランドへ 7.5km 累計605.0km・・・

 ★宿毛駅からアサヒ健康ランドへ★

 今日は宿毛市内に宿を取ろうかとも思ったが、この週末、天気は悪くなる予報だ。少しだけでも歩いておきたいので、39番延光寺近くのアサヒ健康ランドまで歩くことにした。
 今回、いつも頼りにしている別冊地図はない。が、小学館の「四国お遍路バックパッキング」を持っていたので、その簡単な地図を見ながら歩いた。とは言っても国道56号線を中村市方面に向えばいいだけなので不安はない。

 太陽は西の山に沈もうとしていた。町を歩く人もまばらだ。遍路石や道路標識に沿って歩き、宿毛警察署前<写真7>を通過し、松田川の宿毛大橋を渡った。一本南の国道バイパスは通行量が多いが、宿毛市街への旧橋は閑散としていた。
 夕焼け空が田んぼ<写真8>にうつり綺麗だ。オレンジ色のナトリウム灯<写真9>と青い空の残照も見事なトワイライトだ。しかしこんな時間はすぐに過ぎてしまう。
 町から遠ざかると食事をするところがなくなるかも知れないので、19:23「まるはち」という店で八宝菜定食<写真10>を食べた。ちょうどアテネ五輪予選の女子バレー韓国戦を放送していた。1セット目で日本が20点を先取したところだった。
宿毛警察署前
<写真7 宿毛警察署前>
夕焼け田んぼ
<写真8 夕焼け田んぼ>
八宝菜定食
<写真10 八宝菜定食>
ナトリウム灯
<写真9 ナトリウム灯>
すいかメロン販売トラック
<写真11 すいかメロン販売トラック>
 ★アサヒ健康ランドにて★

 食事を終え、「まるはち」を19:48出発。すっかり日は暮れていた。道はすぐ先で国道バイパスと合流した。合流してからもレストランはたくさんあった。特に中華料理の店とカラオケの店が多いように思った。すいか・メロンを販売されているトラック<写真11>は店じまいされていた。西南四国の中でもこのあたりは、僕が思っていた以上に都会のようだった。

 20:40アサヒ健康ランド<写真12>到着。靴を玄関ロッカーに預け、その鍵をフロントに預け、「泊まりでお願いします。」といい、1100円支払った。朝までいた場合、さらに500円を朝、支払うそうだ。つまり計1600円で素泊りできる。
 健康ランド内にはクラシックカー<写真13>が3台。その他。骨董品が展示されていた。風呂は健康ランドとしては広くはないが、サウナに水風呂、露天、ジェットバスと、充分なものであった。
 ロッカーに荷物を預け、ゆっくり入浴した。上がってからは二階の休憩室で「ヒカルの碁」を読んだ。平安時代の藤原佐為という人物が主人公のヒカルに取り憑く話しで、佐為はヒカルの前は本因坊秀策に取り憑いたという設定だった。三巻目を読もうとした時、休憩室の照明が落とされ、日付が変わっているのに気付いたので寝ることにした。
 休憩室奥の暗い仮眠室には、マットが敷かれていた。仮眠室におられたのはわずか5名。休憩室のソファでそのまま寝ておられた方もおられ、この日の宿泊客は10名程度だった。

    アサヒ健康ランド
アサヒ健康ランド
<写真12 アサヒ健康ランド>
クラシックカー
<写真13 クラシックカー>
湯暖簾
<写真14 湯暖簾>
2004.5.14(金)の会計 金額
京阪バス 醍醐新町→
山科駅
210円
JR乗車券 山科→
新大阪
740円
空港バス 新大阪→
伊丹空港
490円
全日空 伊丹空港→
高知龍馬空港
10000円
蓬莱 ランチ 1050円
土佐電バス
龍馬空港→高知駅
700円
JR乗車券 高知→
宿毛
2960円
JR自由席特急券
高知→宿毛
1750円
ペット茶、缶コーヒー 270円
まるはち 八宝菜定食 940円
アサヒ健康ランド 1100円
ペット茶 150円
20360円
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2004年5月23日 記


           
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