寒さが増す今の季節は、一年の中で最も風邪のひきやすい時期です。
冬場に風邪をひきやすくなる原因は、一つに、風邪のウィルスが
寒さや乾燥に強い事。もう一つは、ウィルスは鼻から喉の粘膜に取り付いて
増殖する為、血管や粘膜が収縮し血液の流れが悪くなる
寒い時期にひきやすくなるからだといわれています。
まず予防作戦で、風邪を防ぎましょう!!
★ 栄養を十分に摂りましょう。
ビタミンをたっぷり摂り、バランスのとれた食事をこころがけましょう。
★
過労や睡眠不足を避けましょう。
「病は気から」ともいわれるように、体力や気力が充実していると、
風邪をひかないようです。また、睡眠をたっぷり摂り、
翌日・翌週に疲れを残さないようにしましょう。
★ 体力作りをしましょう。
乾布摩擦や冷水浴は、自律神経に刺激を与え、
体温を調節する機能を鍛えることができます。
また皮膚が冷たい空気に触れると、
ホルモンが出てきて寒さを防ごうとするシステムが働きます。
こうして普段から寒さになれていると、
風邪を防ぐ能力を高めることができます。
但し、高血圧症の方や、心臓病のある方は、
急激な温度の変化は血圧の変動を大きくし、
心臓に負担をかけてしまう為、避けた方がよいでしょう。
★ 外出先から帰ったら、うがいと手洗いを行い、
出かける時はマスクをつけましょう。
インフルエンザなど風邪のウイルスは、飛沫感染といって、
空気中にあるウイルスを吸ったり、手で触ったりすることにより
うつってしまいます。口の中や手をいつも清潔にしておく事は、
風邪の予防の重要なポイントです。
★ 室内では閉めきった環境を作らないようにしましょう。
乾燥した空気は禁物です。
部屋は湿度を保ち、暖房をつける時は時々換気しましょう。
インフルエンザウイルスには効果のある薬が発売されましたが、
一般の風邪のウイルスをやっつける薬は現在まだありません。
ですから、風邪の治療は対症療法
(咳を止める・鼻水を抑える・熱をさげる)ということになります。
熱
高熱がある場合には早目に病院へ行く必要がありますが、
よほどひどい場合でなければ、夜間などに無理に出歩くよりは、
暖かくして一晩様子を見たうえで翌日診察を受けた方が無難です。
温度20度、湿度60%ぐらいの寝室で頭は氷枕や氷嚢で冷やし、
逆に手足は暖めましょう。ただし、悪寒を感じる時は、
頭を冷やさずに、身体を温めるだけにします。
また、発熱により身体の水分が奪われます。
水分をたっぷり摂り脱水症状を防ぎましょう。
解熱剤を使うと一時的に熱は下がりますが、
それで病気が良くなっているわけではありません。
しかし、熱を下げてゆっくりと睡眠をとることが
病気の回復につながります。ゆっくり、しっかり治しましょう。
咳
気管は、微生物の刺激を敏感に感じとり、
痰と一緒に外に出そうとします。これが咳です。
軽い咳なら無理に止めず、水分を多く摂り、
身体を温めて痰をだしやすくしましょう。
しかし、咳がひどくなるとたくさんのエネルギーを消費うしてしまいます。
特に夜、咳がひどくて眠れなくなると、一気に体力を消耗してしまいます。
そうなると回復が悪くなるばかりか、症状がひどくなる事もありますので、
咳がどんどんひどくなる場合には、医師の診察を受けましょう。
インフルエンザだけではなく、一般の風邪でも肺炎への移行や
合併がみられる場合があります。高い熱が続き、
咳がいつまでも止まらない時などは肺炎が疑われますので
きちんと診察を受けましょう。また、炎症による喉の痛みは
うがい薬でうがいする事によって緩和させる事ができます。
頻回にうがいをしましょう。
鼻水
鼻の粘膜に微生物が付くと鼻の内側から水分がでてきます。
これが鼻水です。鼻をかむ事によって、微生物は鼻水と
一緒に外へ追い出されますので鼻は出きるだけかみましょう。
鼻づまりなど症状がつらい場合は医師に相談してください。
下痢
一部の風邪のウイルスが腸で増殖した時に下痢は起こります。
下痢によりたくさんの身体の水分が失われるので、
しっかり水分を補給し、食事は暖かい消化のよいものを摂りましょう。
下痢がひどくなると脱水症状が起こります。
全身のだるさ・口渇・唇の渇きなどがある場合は
すぐに受診しましょう。
風邪の初期症状が出たら、暖かくし、栄養のある物を食べ、
たっぷり睡眠をとることにより医者にかからなくても治る風邪もあります。
しかし、気管支喘息や慢性気管支炎・心臓病・糖尿病などの
慢性の病気のある方や身体の弱っている人・妊娠している人などは
風邪が持病を悪化させたり急激に症状が進む事がありますので
早めに病院で見てもらいましょう。風邪は万病の元といいます。
皆様くれぐれも風邪に御用心下さい。
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