<<「胃もたれ」と「二日酔い」>>  

 お正月はいかがお過ごしでしたか?「寝正月」という言葉がありますが、
 お正月はつい運動不足になりがちですし、
 ごちそうやお餅の食べ過ぎ、あるいはお酒の飲み過ぎとなる事が多いようです。
 そこで今回は、「胃もたれ」と「二日酔い」についてお話しましょう。


 胃もたれ

 ☆お餅に要注意☆

  お正月には欠かせないお餅はカロリーが高く、1個だけでも、
  ご飯1杯以上に相当しますから、どうしても食べ過ぎてしまうようです。

 ☆食事と食事の間は4時間以上空けましょう☆

  家にいるとつい食べ物に手が伸びて、
  だらだらと一日中食べている事はありませんか?
  これも胃もたれの原因となります。

 ☆刺激の強いものをとるのは控えましょう☆

  香辛料や塩辛・コーヒーなどを摂り過ぎて胃を痛めないようにしましょう。

 ☆熱いものや冷たいものを一度にたくさん摂るのをやめましょう☆
 ☆お酒は飲み過ぎないようにしましょう☆


  お正月は、普段お酒を飲まない人でも飲む機会が増えますが、
  大量に飲むと胃を痛めてしまいます。

 ☆胃もたれに大根って、ほんとに効くの?☆

  昔から、餅は大根おろしと一緒に食べると胃がもたれないといわれてますが、
  これは単なる言い伝えではありません。
  大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれているからなのです。
  おせち料理によく大根のなますを入れますが、
  これも食べ過ぎになりがちなお正月の知恵ですね。
  かといって、大根ばかり食べるわけにもいきませんので、
  つらい時は、消化剤などの薬を飲む方がいい事もあります。
  医師に御相談下さい。


 二日酔い

  お酒をたくさん飲んだ翌朝、吐き気・頭痛・めまいなどの症状が出て、
  つらい思いをされた経験はありませんか?
  これはアルコールが、肝臓で体にとって害にならないものへ
  分解される際に生じるアセトアルデヒドという物質が、
  血液中にたくさん残っている事が原因です。

  二日酔いの症状を早くやわらげる為に
  @ 血液中に残っているアセトアルデヒドを身体の外に排出すること
  A 栄養豊富な食品を摂り、不足しているビタミンなどを補給し、
    肝臓に栄養を与えること
  が大切です。

 そのためには…
 1. ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、汗をたくさん出しましょう。
    汗と一緒にアセトアルデヒドを体外へ早く排出します。
    (その後水分を十分に補ってください)

 2. トマトやりんごジュースなどの天然果汁を飲み、
   水分とビタミンBとCを補給しましょう。
   (コーヒーや紅茶は尿をよく出す作用がありますが、
   胃によくないので控えましょう。)

 3. 緑黄色野菜・大豆製品等を食べ、
   お酒を飲むと特に不足しがちなビタミンB1を補給しましょう。

 4. 温めた牛乳に砂糖を入れて飲み、糖質と蛋白質を補給しましょう。

 5. 頭が痛い時は頭を冷やしてみましょう。

  ※ 二日酔いには、迎え酒とよく言われていますがこれは間違いです。
  酔う事によって、一時的に不快な症状を忘れるだけで、
  後で更にひどい症状が出ることが多く、逆効果です。気をつけましょう。