第五十七回  "この夏二度目のバケーション"
  





2月に入ってインフルエンザが流行してきました。
とは言っても、昨年とは違って
流行はそれほどでもないようです。

心配されたSARSも
今のところ流行の兆しもありませんね。
むしろ、鳥インフルエンザが話題でしょうか?

一方スポーツ界に目を移すと
プロ野球のキャンプが解禁になりました。
なんとあの大魔神がベイスターズに復帰とか
SHINJOが日本ハムに入団といった話題が
新鮮ですね。サッカーではトルコ代表の
イルハンがヴィッセル神戸に移籍するとか、
J2に降格してしまった京都サンガに
チェヨンスが移籍するとか黒部や松井も
京都に残るとか、私的にはうれしい話題が
聞かれます。

それはさておき…



  6月中にバケーションを終えてしまった我々、
  実は後半に2度目のバケーションを予定がありました。
  7月の末に日本の夏休みにあわせて日本のペースメーカーの技術者
  向けのセミナーがシンガポールで企画されており、
  私はそのセミナーの講師として招待されていたのです。

  嘘だろうって、ホントですよ。
  証拠写真もあります。


●証拠写真です●
シンガポールって実はヨーロッパからは遠い国です。
丸一日かかってシンガポール入りしました。
着いたとたんの感想は「暑い」でした。
この暑さ、スウェーデンの気候になじんだ
我々変な日本人には正直こたえました。
日本に比べれば湿度も低く
過ごしやすいのでしょうが、
スウェーデンと比べると、
暑いしじめじめするし…。

特にみちるは日本の夏を知りませんし、
既に人生の中でスウェーデンでの
生活の方が長くなっていた訳ですからたまりません。
玉のような汗をぽたぽた落としていました。
ホテルにチェックインするとき、
もちろん予約してあったわけですが
予約票をみて恥ずかしくなりました。
仕事の欄に
「ペースメーカースペシャリスト」
と書かれてあったのです。

●みんな暑そうでした●
シンガポールと言えば、有名なのは動物園。
ドイツに続いて行ってきました。
オランウータンと一緒に写真を撮ったり、
ゾウに乗ったり…
日本の動物園ではあまり経験出来ない
イベントを楽しんできました。

行く先々の国での「動物園」と「マクドナルド」
のチェックはチョッと自慢です。

マックも実はお国柄がでますね〜
ちなみにシンガポールのマックでは
飲み物のMサイズが巨大でバケツのようでした。
日本のLサイズよりも
一回りも二回りも大きかったです。
ペンギンもホッキョクグマも、
みんなヤッパリ暑そうにしていました。
みんな寒い国育ちだからね!

  ところで、シンガポールでは本当にセミナーを毎日やりました。
  私は講師として手術方法やチェックの仕方、
  トラブルシューティングの方法等真剣に話しましたよ。

  でも、それだけじゃね〜楽しくないじゃないですか。
  皆、日本から夏休みの一部を返上して来てるんですからね。
  皆で食事に行ったり、セントーサ島を見学したりもしました。
  ディナークルーズにも参加はしましたが…
  私はもともと船には弱いのでとても食事どころではありませんでした。

                                                  


●みちるも玉のような汗をポタポタ落としていました。●

そうそう、シンガポールのドクターや技師さんとの
交流会も企画されていましたし、
彼らへの講演会も企画されていました。

ここでは、もちろん日本語は通じません。
スウェーデンから同行したのは
英語とスウェーデン語、片言のご挨拶だけの
日本語しかしゃべれないイギリス人、
留学記の最初に出てきたターナー氏です。

シンガポールのドクターや技師さんに
はじめに言った言葉を今でも覚えています。
ターナーさんに「日本語しゃべれる?」って聞いたんです。
予想通り「チョッとだけね」と答えたので。
「じゃ、日本語で講演するから
英語に同時通訳してね。」って。
「ムリムリ」、って言うので、
「どうも彼の日本語よりは
私の英語の方が良いみたいなので
英語でしゃべるね」って。
私がはじめて英語で言ったジョークかも…。

  そうそう、シンガポールは日本企業もたくさんあるせいか、
  日本のデパートの出店もありそこではスウェーデンでは食べられない
  日本食もたくさんありました。

  サンマの塩焼き、そば、滞在中に何度も通って食べました。
  (郷にいれば郷に従うという我々のポリシーとは違うのですが、
  チョッと目をつぶって)缶コーヒーもありましたね。印象的でした。

  楽しい時間は直ぐに過ぎ去ってしまいます。
  たっぷり日本語もしゃべって、おいしい食事もして、
  もちろん講演もして。たくさん太陽を浴びて。

  帰りの飛行機のなかでまた、滅多に出来ない経験をしたのですが、
  それは次回にということで。