第五十一回  "天国と地獄?!"


   ●シタデールの上からみた景色は最高!

ようやく、梅雨が明けました。
今年の梅雨は長かったですね!

さて、ルクセンブルグを後にして我々が向った先は…
もちろんベルギーです。しかし、ブリュッセル入りする
前にどうしても寄りたい場所がありました。
「アンシュールレッセ」という、
あちらではかなり有名な鍾乳洞です。

なんで鍾乳洞かって?
良く聞いてくれました。
実は「はるな」が鍾乳洞に興味を持っていて
見せてやりたかったんです。
何で鍾乳洞に興味を持っていたかも不思議でしょ。
今のようにインターネットなど普及していなかった
時代で、日本の本や雑誌、新聞類は、とても貴重品。

子供向けの学習誌も友人の中で
回し読みされていたのですが、その特集に
「鍾乳洞」があったんです。
(中には年代物?もありました)
"こどもチャレンジ"というカセットテープ付きの
ステキなシリーズの中のお気に入りでした。

  はるなはその時まるで「鍾乳洞博士」!
  鍾乳洞のでき方、鍾乳洞の中にすむ
  生物等々であたまは一杯だったんです。
  こりゃあ、親としては見せるしかない
  ということで「アンシュールレッセ」に
  立ち寄ることにしたのです。

  車をおいて鍾乳洞入り口までは
  列車による移動でした。列車の乗車口で
  初めてベルギーワッフルを食べました。
  いまでこそ、数年前にベルギーワッフル
  ブームがあったので皆さんご存じですが
  初めてベルギーで食べた
  ベルギーワッフル(あたりまえですね)は、
  それまでのワッフルという概念を覆す
  不思議な食べ物でした。
  チョッとお気に入りになってしまいました。

●鍾乳洞から出てきたところです。最後の演出にびっくり!
それはさておき、
列車は約5分ほどで鍾乳洞入り口に到着です。
ここで、ガイドさんによる解説付きのツアーと
なるのですが…日本語はもちろんなし。
じゃあ、フランス語…ダメダメ。
ドイツ語…自信なし。
オランダ語…全く解せず。
えっ、英語がない!!
そうだったんです。英語ツアーがないのです。
これにはチョッとビックリしましたが、
じゃあ一番すいてるツアーにしようということで
オランダ語ツアーを選択しました。

どうせ理解できないのだからと、
一番後をはるなの解説を聞きながら進みました。
親ばかと言われるかもしれませんが、
はるなの学習誌からの知識は
ビックリするほどでした。

でも、もっとビックリしたのは、
鍾乳洞の中をずいぶん歩いて、大きな部屋?
につき、たくさん椅子が並んでいたので
「まあ、なんとステキな休憩場」と一服したとたん
突然照明が消え(突然ではなかったのかな?
オランダ語が理解できなかっただけで)
幻想的なライトアップとともに
大音響でクラシックが流れたときでした。
驚いたと言うより、正直鳥肌が立つほど
感激しました。

鍾乳洞は音響効果も良いんですね。
まるで、コンサートホールのようでした。
ツアーの最後は船でもと来た場所まで
戻るのですが、その洞窟の出口でもう一つ
クライマックスを飾るにふさわしい演出があり、
また我々をビックリさせてくれました。
行かれる方があるかもしれないので、
それは"ナイショ"にしておきますね。


   
  
●城塞が山のてっぺんにあるディナンの街
こんな風に鍾乳洞を満喫して、例によって、
「今日の宿はどうしよう」ということになりました。
正直、今日のメインイベントは終わっており
どこでも良かった(失礼)のです。
地図を見て、ココだと決めたのが「ディナン」でした。

ディナンは城塞(シタデール)が
山のてっぺんにある街です。
下には川が流れその頂上にシタデールがあります。
例によってインフォメーションで情報を
収集したところ、城塞の横に小さなホテルがある
とのことで早速行ってみました。

シタデールから見た下の景色は最高!!
でも、風が強くって小さなみちるは
吹き飛ばされそうでした。ホテルは一見、
レストランですが、まだ時間も早くレストランは
オープンしていませんでした。
泊まれるかと聞くと、例によって「部屋を見るか?」
アンティークの家具で統一された
大きなダブルベッドの部屋でした。
(4人並んで寝ても余るくらいでした)
朝食付きでリーズナブルな値段にOKと契約成立!
荷物を運び込みました。

よっこらしょとベッドに横になると…
なんだかベッドがやけに沈むのです。
しょうがないな、安かったしと思った次の瞬間、
はるなやみちるがベッドで飛び跳ねていたから…
なんて事はなかったと思うのですが…
ベッドのマットレスがドシーンと落ちてしまいました。
何とか復旧はしたものの、一晩中
「落ちるんじゃないか」って思うと
熟睡できませんでした。
そうそう、おまけにこのホテル、
ボウリング場にもなっていたようで遅くまで
「ゴロゴロ」ボウリングの音もうるさかったんです。


●スポンタン城はあいにく改装中

眠りの浅いままに夜が明け、
ブリュッセル入りすることを目指し、
「今日は良いホテルに泊まるぞ!!」
と心に決めて出発。

あいにくの雨のなか、
アルデンヌの古城スポンタン城を横目に見て
(これまた、あいにく改装中で見学できませんでした)
ブリュッセルへ入りました。
今日の宿は、あの「ヒルトン」です。
インフォメーションでサマーバーゲン価格だったので
思わず予約してもらいました。朝食はなしですが、
パンでも買って食べればいいし、
(今までの朝食付きプラスアルファの値段でした)
とのことで一流ホテルにこの旅行初めての
宿泊となりました。どうだったかって、
天国と地獄ってまさにこのこと?!
ベッドがどうこうって、今まで思ったことがなかった
のですが、ベッドの違いでこうも安眠度が違う
というのを初めて経験しました。
ベッド選びって大切ですよ、皆さん。

それでは、それからは、
一流ホテルに泊まったかって…いえいえ。
今後をお楽しみに(^_-)