第五十回  "ルクセンブルグって"


●ルクセンブルグの旧市街は
谷間を越えた城塞の上にあります
先月、SARSのことをチョッと書きましたが、
今日の朝刊で一応SARSが
終息を迎えたとの報道がありました。

WHOが台湾の感染指定地域の解除を行ったためです。
昨年11月の発生以来8ヶ月、一応の安定を
取り戻したことになりますね。
バケーションの季節には一応間に合った事になります。
もし、ヨーロッパで発生していたら、
どうなっていたのでしょうね。
もう、既に「バケーションシーズン」ですからね〜?

●アドルフ橋からしたをのぞくと
不思議な機関車が走っています
さて、我々はタイムスリップして2年目のバケーションですね。
ルクセンブルグはドイツ、フランス、ベルギーに囲まれた
小さな国家です。四方が切り立った谷に囲まれた
陸の孤島のような街で、旧市街は谷間を越えた
城塞のうえにあります。
とにかく、ルクセンブルグ入りした我々は、
まず車を乗り捨て、自分たちの足で歩き始めることにしました。

アドルフ橋から下を覗くと…
なんだか不思議な機関車が走っています。
はるなは「あれに乗りたい」と言って聞きません。
どこからでているのか、じ〜っと見つめて追いかけると…
どうやら橋の向こう側のようです。
皆で走って行くと、ありました。
間近でみると可愛いミニトレインです。

なにやら、車がついており線路はないようです。
どこに行くのかも解らないまま「とにかく乗ろう」
「街の全体像が解るだろう」という話になって乗ってしまいました。
トレインは旧市街のグルント(谷間の低地)を
一回りし対岸の高地へ登ってルクセンブルグの
全体像を見せてはくれました。
谷底には幅1メートルほどの水路と点在する
古い民家?が点在しており、さながら明治村といった趣でした。

●間近で見るとかわいいミニトレインでした
旧市街をブラブラ散策していると…傘屋さんを見つけました。
スウェーデンではみんな傘ってささないんですよね。
これまた、不思議でしょうがなかったんですが、
小雨はもちろんですが、夕立のような結構ひどい
雨でも皆ジャンバーのフードをかぶったりして
しのいでしまいます。
傘屋さんは見たことがありませんでした。

実は日本からの引っ越しの時に、
傘はスウェーデンでおしゃれな傘を買おうと思って
持っていきませんでした。
そして、色々、ルンドに着いたときに探したんですが、
オモチャやさんのロゴ入りの傘しか見つかりませんでした。
なんだか、がっかりして、それを買うよりスウェーデンの人たちの
ようにフードをかぶって過ごしていました。

   ●傘を買って意気揚々と旧市街を闊歩しました

それが、ルクセンブルグにはあったのです。
ちょうど?雨も少し降っていて、嬉しくって、
皆で買いました。はるなも、みちるも、そしてパパも皆、
傘を買って意気揚々と旧市街を闊歩しました。

パパはEC傘(ECのマーク入りの大きな傘です。)
はるなはABC、アルファベットの入ったABC傘、
みちは動物のイラストの入った動物傘。
スウェーデンからのお引っ越しの時は、
しっかり日本へつれて帰りました。

子供達のは長い間活躍していましたが既に勇退。
EC傘は今も現役です。そうそう、ルクセンブルグは
今は銀行の街、金融の街だそうです。
世界中の銀行がその支店を出しているとか?
谷間の下の旧市街とは全く別世界の城塞の上の
新市街には、色んな国の銀行が目に付きました。
何とも不思議な街、国でした。

明日はベルギー入りする予定です。
何だか順調すぎて怖い、この2日間です。