![]() ●最初のお正月-大聖堂へ初詣 |
スウェーデンでは、 お正月はクリスマスのちっちゃなちっちゃな オマケのようでした。 今年、豪華な遊園地での カウントダウンパーティーの花火の下で、 このルーツはもしかして あのルンドの冬の寒空に若者たちが 大晦日の12時に歓声をあげながら 打ち上げていた、かわいらしい花火では ないかしらなどと思い出してしみじみした私です。 子供達と教会のオープンハウスに |
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![]() ●帰国直前のクリスマス会-みんなとのお別れの日でした。 仲良くなったママさんとお友達たち |
Q:何という国からきたの?→A:日本 Q:日本のなんて言う街?→A:京都。 古いお寺や神社がたくさんあって 外国から観光の人も大勢来るけど 知ってる? →知らない。東京や大阪なら知ってるけど…。 (お年寄りはむしろ昔船乗りだったとか言って 神戸や横浜の名前が出てきます。) Q:日本人って何語をしゃべるの?→A:日本語 Q:日本の面積はどれ位? 京都の面積は? 日本の人口はどれ位? 京都の人口は?等々…。 (まるで地理のテストを 受けてるみたいでしょ! でも、聞いてくる人は たいていスウェーデンの面積も人口も、 ルンドの面積も知っていました。) 日本の位置は誰もが知っている と思っていました。 だからとっても驚きました。 |
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私がスウェーデンと聞いた時、 「だいたいあの辺」とは解ったけれど、 「はてどこなのだろう」と思ったように 出会った人たちは、 日本という国は知っていても どこにあるのかは解らないのです。 ショックでした。 Q:洋子とはるなとみちるは 同じ色の髪と目の色をしているのね。 →A:えっ、日本人はみんなそうだよ。 これも、ビックリでした。 日本人にとっては当たり前の事が 世界ではそうじゃない! 反対に、私はスウェーデンには、 スウェーデン人が住んでいると 思っていたのに、ラトコやアナのように 「私たちはユーゴスラビア人よ」 という人がいたり、 「私は100%のスウェーデン人よ、 めずらしいでしょ」 と自慢?する人に出会ってビックリしたり。 いろいろ聞いてみると、 スウェーデンは広い意味で ヨーロッパ大陸の一部であり、 長い歴史の中で国際結婚が 日常的に繰り返され、 色々な国の血が混ざって、たまたま縁あって 今スウェーデンに住んでいて、 スウェーデン人なのだ という人たちが多い事を知りました。 生粋のスウェーデン人は、 赤ちゃんの時から髪の色も目の色も シルバーグレーで肌の色は、 透き通るような白をしています。 言われる通り、そんな彼らは 本当に少ないようでした。 日本人が黄色人種だって習った時 「何で黄色なの?!」 って思ったのですが、 はるなやみちるがスウェーデンの子供達と 遊ぶのを見て「なるほど」と とっても納得してしまいました。 私たちは黄色いです、確かに。 |
ある日「七人の侍」がテレビで放映されました。
その翌日は色んな人が寄って来て、同じ事を聞かれました。
「ヨーコ、あなたの家のそばにもサムライは住んでいるの?」
はじめのうちは、そのとっぴな彼らの発想を私も楽しんでいましたが、
でも全く興味のなかった日本に対する彼らの認識って、
逆にこんな感じなんだ…とちょっと落ち込みました。
このような出会いを繰り返していくうち、そう言う私も実は
日本の事を何も知らなくて、ましてやこれから住む国の歴史も文化も
知らないままにいた事に気づき、恥ずかしく思いました。
また、なんだかとっても自然に「知りたい!!」という興味もわいて来て、
日本から高校の世界史と世界地理の教科書と参考書を送ってもらって
冬の夜長にもう一度読み返しました。
これから、お仕事やお勉強で海外で過ごそうとなさってる皆さん。
地図帳(うしろの付録?が役立ちます。またいろんな国の人と出会ったときに、
その方がどの辺りからいらしてるのかを知るのにもとても役に立ちます)と高校の地理、
歴史の参考書をお持ちになる事をおすすめします。