第二十八回 「ガラスの王国」
イースターの休みを利用して、
かねてから行きたかった
「ガラスの王国」への小旅行を企てました。
スウェーデンのガラスは有名?ですよね!
コスタボーダとかオレフォスとか…。
もちろん、荷物をたっぷり積めるように
インセビンセ号で行きます。
だって、ガラスの王国では
2級品を安く売っているって言いますからネ。
ルンドからは北に位置するスモーランド地方の2つの大きな町
ヴェクショー(Vaxjo)と古都カルマル(Kalmar)の間にコスタ(Kosta)や
オレフォス(Orrefos)などの村があります。
ご存知かもしれませんが、カルマルは12世紀以降スウェーデンの南の軍事拠点だったそうで、
1397年の"カルマル同盟"調印の舞台、カルマル城も現存しています。
(そういえば、カルマル城にたくさんの「大砲」が並んでいたっけ!)
![]() ●カルマル城の大砲 |
その後、16世紀の中頃、 グスタフ・ヴァーサ王が スモーランド地方の産業の振興をはかるために イタリア・ベネチアよりベネチアングラス職人を 呼び寄せ、カルマル市近郊に住ませたことから スウェーデンガラスの歴史が 始まったのだそうです。 現在でもそのカルマル市近郊の |
なんて、旅行ガイド風になってしまいましたが、
工場ではガラス職人さんたちが作る工程を
実際に近くで見学ができます。
最も古いガラス工場であるコスタボーダは有名なだけあり
本当に駐車場がとても広く、
まるで「日本の観光地」というか「小さな遊園地」のようです。
工場内の売店では工芸品、食器等、
あらゆる製品の2級品を売っているのですが、パッと見にはま〜ったく解りません。
裏側をみると「サイン」がなかったり、シールが違います。それで見分けるしかないくらいの違いです。
(見る人が見れば解るんでしょうけれど…)
手作りですから、1級品だって多少の不ぞろいはあるはずですし、
2級品だからかえって「味のある」ものもありますよね。
ご常連という感じのスウェーデンの人々は実に楽しそうに、
ゆっくりと1つ1つを吟味し「おきに入り」を選んでいました。
私たちも大いに舞い上がる心を押さえて、
そんな素敵な人たちの仕草をチョッピリまねて品定めを繰り返し繰り返し、
ワイングラスやキャンドルスタンド、花瓶等々を購入しました。
ただ、安いものを手に入れるだけでなく、たくさんある同じ?製品のなかから味のある、
自分で気に入った1つを選び出す楽しみも大いに味わって「満足、満足!」でした。
その他にはクリスタルの動物のエッジングで有名なマッツヨナソンの工房もありました。
それ以外にも小さな工房が森の中にいっぱいあり、
個性的な品々を実際に作って販売もしていました。
![]() ●行けども行けども森と湖! |
本当にスモーランド周辺は 「森と湖の国」という イメージがピッタリでした。 行けども行けども森と湖! 本当に素晴らしい光景です。 我家へおいでの節は、 |