第二十七回  「春を待ちわびて」


  2度目の暗くて、
  寒くって、なが〜い冬を越した私たち!
  もう、2回目ですから
  春の訪れを五感で体中で感じています。

  少しづつ明るくなっていくと同時に、
  土の下からはむくむくっと
  スノードロップが「春だよ〜」
  とでも言いたげに顔をだします。
  その後、「春だまし」という名前の黄色い花が咲くのですが、
 「これが咲いている間はまだ冬」なんだそうです。

  我家の裏の林にも、スノードロップが咲きました。
  そうこうしているうちに、玄関先のなんでもない歩道はクロッカス畑のようにクロッカスで一杯です。

          ●歩道はクロッカスでいっぱいです
春の足音が確実に、
そして足早に近づいていると実感しました。

だんだんと暖かくなるというよりも、
明るくなる事がとってもうれしいのです。
そうすると、もう居ても立ってもいられません。

春がやってきたうれしさに、
舞い上がってしまうのです。
日の陽りに身も心も躍りだしてしまうのです。

日本人にとってあたりまえだった太陽の光が、
こんなにありがたいものだって
本当に実感しました。むしろ、スウェーデン人よりも
舞い上がっていたのかもしれません。

  とっても天気の良いお休みの日、
  3月ももう下旬の24日です。
  今年初めてのピクニックに出かけることにしました。
  例によってお弁当とコーヒーの入ったポット、
  そしてレジャーシートをもって皆で出かけました。

  行き先は「コーセベリア」に決定!
  滞在中に何度も足を運んだ
  私たちのおすすめスポットの一つです。

  しかし…。
  バルト海の風は冷たく、こんなに天気はよくって温かそうなのに寒くって寒くって…。
  とても、ピクニックどころではありませんでした。

  でも、日本人の意地もあって不思議な格好で(ダウンジャケット着てる人まであるのに)
  外でピクニックをしてしまいました。その時はそう思わなかったのですが、
  こんな重装備でしか外出できない状況でピクニックにいこうって事自体がおかしいですよね。
  温かいコーヒーがとってもおいしかったな〜。

   
  
●後ろの石が遺跡です。
ここは「バイキング時代の遺跡」
と言われている、
ちょっと神秘的な場所です。

大きな舟の形に石が並べられており、
これが又、大海原をバックに
岬の先端の丘の上にたっています。
ココから海を眺めると、
世界を征服しようとしたバイキングの
気分になってしまいます。

この海は、日本にも、そして全世界に
続いているって思うと非常に
不思議かつ雄大な気分になりました。
皆さんもスウェーデンに行って
お時間があれば、
ちょっと寄って見てください。
 街では、春って言うと復活祭! ポスクです。
  
 ドムシェルカンの中には復活祭をお祝いする
 「箱庭」が飾られていました。
 今年の復活祭のお休みはちょっと「計画」をしています。
 小旅行を企てています。

 それは次回にお話しますネ。