第二十二回 秋の過ごし方 Part 2

  なまり色の空の多い秋ですが、
  時々青空が広がることだってあります。 
  そういう日が週末に重なると、
  いてもたってもいられなくなります。
  陽の光に誘われてどこかに出かけたくなるのです。

  そんな秋の週末がありました。
  私たち日本人仲良しグループは電話で相談し
  「スコーネの動物園」に行くことにしました。
  以前だれかが地図でみつけ、いつかみんなで行こうと相談していた"とっておきのスポット"でした。

  特にみちるは残念ながら日本で動物園には行った記憶もなく、大喜びでした。
 

 みんなどんな動物がいるのかとっても楽しみでした。
 ゾウやキリン、ライオンやヒョウ、
 そして忘れてはいけない動物園の人気者はお猿さん。

 大いにもりあがり、動物園に到着!!

  けれど、やけにだだっ広い駐車場にはなぜか車があんまり止まっていませんでした。

  テンション高くゲートを入っていくと…
  行けども行けども公園です。
  その両側に柵は確かにあります。 中を見ても…。

    
     
●シカしかいません。。。
シカしかいません。
次の柵の中もシカ。
またその次もシカ。

シカの種類は違うのでしょうけれどシカはシカです…。
いい加減にシカはあきあきと思ったら次はウシ。

その次がイノシシ…。
シカとウシとイノシシそれがすべてでした。

  あまりにも期待が大きすぎたのか、
  期待した我々が間違いだったのか、
  いずれにしても残念な動物園でした。
  ところで、スウェーデンの交通事故には
  車や人以外に動物との事故もよくあるそうです。
  特にムース
  (スウェーデンではエルクと言いますが、巨大なヘラジカです)
  との交通事故で毎年何人かが犠牲になるっていう
  "うわさ?"も耳にしました。 (右の写真がエルクです)

  スウェーデンの森の中で巨大なエルクに出会ってぶつかったら、
  それは大事故になるでしょうね!
  サーブやボルボは真面目にエルクと衝突したときのシュミレーションをしているって聞きました。

  そのエルクに会えたことだけがこの動物園の唯一の収穫でした。
  それ以来、私自身エルクの大ファンになり、
  今でもエルクグッズを見つけるとつい買ってしまいます。
  めずらしいエルクグッズを見つけたら是非ご一報を!

     
    
●こんなに天気の良い日ばかりではありません。
秋はそんなに天気の良い日ばかりでなく
、曇天が多いことは既に何回も書きました。
天気の如何を問わず、
長くなってくる夜を
そしてする事のない週末をどう過ごすのか?
皆さんわかりますか…?

答えは、"ホームパーティー"でした。
週末になると、毎週どこかでホーム
パーティーが行われていました。
次の週も、またその次の週も…。
それが暗い秋冬を楽しく過ごす
工夫の一つなんでしょうね。

 週末になると、大きなろうそくが(小さなバケツのようなろうそくです)
  家の玄関においてある光景を何度も目にしました。
  最初はなんだか解らなかったのですが、
  それが「パーティー会場はここですよ」というサインになっているようです。
  ゾクゾクとその家にお客さんが集まってきていました。

  我家でも日本人グループはもちろんですが、シュラー先生やトーマス、
  看護婦さんやはるなやみちるのお友達のご家族も誘ってパーティーをしました。
  最初は気がつかなかったのですが、
  必ず「直は何を作ったんだ」と聞かれることに気がつきました。
  また、色々なお宅に"およばれ"もしました。

  スウェーデンではホスト役(つまり私です)何か作って
  サービスする事が多いようでした。そこで、はたと考えました。
  おかげで、料理も少々たしなむようになりました。
  日本を出てくるときには「パパ、今度はいつ来るの?」の私が料理ですって。
  おっかしいでしょう。でも、スウェーデンで学んだこと。
  ペースメーカーの事、家族の大切さ、そしてピザ(生地からこねまーす)、
  ユーゴスラビア風ソーセージとスウェーデン風ハンバーグの作り方でしょうか?

  機会があったらご馳走しますね。