どんぶりのご紹介
どんぶりってなんだと思いますか?
チョッと聞くと「おいしそう」とか「具はなあに」とか聞かれそうですが…。
正式名称は「地域ケア異業種間ネットワーク会議:どんぶり」です。
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平成12年春、介護保険が導入されました。
我々介護や医療に関わるものにとっても本当に手探りでスタートしたのだと思います。
サービス担当者会議といった正式な会議も法律の下で用意されていますが…
あまり機能しているようにも思えませんでした。
在宅で療養を開始しようと思っても、具体的にどうして良いのか…誰に相談して良いのか、
相談しようにも、誰に、どういう相談をすればいいのか?
誰が相談にのってくれるのか?
この制度の導入に関しては患者さんばかりでなく我々も大いに困っていたのです。
我々医師も含めた各事業者さん、色々な職種の色々な思い。
患者さんの思いや、家族の思い、それを全部まとめなければならないケアマネージャーさんの思い。
医療には医療の言い分や見方が、福祉には福祉の言い分や見方がある。
生活を支えるには医療だけでも、福祉だけでも片手落ちです。
しかし、それを今まではお互いが見て見ぬ振りをしていたのかもしれません。
介護保険が始まって、一緒に同じ方を診る、介護するようになって、やはり意見交換、
情報交換が交流が必要だと解ったんですが…どうして良いのか解らない。
そういう状況下で「どんぶり」は自然発生的に生まれました。
2003年1月、在宅で診ることになった患者さんの相談で集まった
私と訪問リハのOT(作業療法士)さん、ケアマネージャーさんの3名でどんぶりはスタートしました。
話題はつきず、それを仲間が聞きつけて、一人また一人とメンバーが増えました。
医師も私だけでは頼りないので、外科の先生、整形外科の先生も入って頂きました。
他の職種としては訪問看護師さんや薬剤師さん、その他もろもろも加わって、今は総勢17人となりました。
どんぶりの具(いろんな業種)が増えるたびに、色んな見方、視点が加わりどんぶりは進化し続けています。
このコーナーでは、どんぶりで話題になったケースを「こぼれ話」としてご紹介していきたいと思っています。
福祉、医療、介護の狭間での苦労話、いい話、困った話し。
制度上の問題点や困り事、等々、どんぶりの話題を紹介していきたいと思っています。
お楽しみに(^_-)
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