どんぶりこぼればなし


 第二十九回  「初めてのマクド」

 今年は今頃になってインフルエンザが流行しています。
 暖冬だったせいか、1月頃までは全くといって良いほどインフルエンザはありませんでした。
 2月に入ってパラパラと出現し、3月に入ってもA型の流行があります。
 例年は12月、1月あたりでピークを迎える訳ですから全く違う流行のパターンです。
 11月頃に予防注射をされた方は、要注意かもしれませんね。
 安心していると抗体価が下がってきていて罹患してしまうなんて事にもなりかねません。

 さて、野球はオープン戦花盛りですね。
 先月のこぼればなしで心配していた「中村紀洋」選手は、予想もしていませんでしたが、
 我がドラゴンズに「育成枠選手」として移籍となりました。
 そして、今日は西武とのオープン戦でホームランを打ちました。
 開幕までに支配下登録され、一軍に合流できるのか注目です。
 注目のマークンは相変わらず調子が良さそうです。開幕一軍はもとより、
 先発ローテーションを任されるのではないかなんてささやかれていますが、どうなるのでしょうかね。

 サッカーもJリーグが開幕しました。
 まだまだ長い道のりですが、サンガはJ1であれだけ勝てなかったのに、
 あっさりと勝利し勝ち点3を得ました。昇格争いに是非残って昇格を果たし、
 J1に定着して優勝争いができるチームに育ってほしいとおもっています。

 

 今回のどんぶり、いつもの呉竹文化センターが確保できず、
 無理を言って以前にもお世話になった「小規模多機能施設」に場所をお借りしました。
 実はそこは喫茶店にもなっているのです。ピラフやおうどんといった軽食も食べられるし、
 ケーキもなかなかのお味と評判です。一般の方が食事もできるなんて本当に「多機能」ですね。

 今回はヘルパーさんのドキッとするお話を聞きましたので、ちょっと紹介しますね。
 ヘルパーさんの事業所によっては、
 高齢の大人ばかりではなくさまざまな年齢の利用者さんがおられるとのことです。
 下は小学生から、上は100歳にいたるまで、そして様々な疾患や障害をお持ちで、
 そのニーズも多岐にわたるようです。


 ある時、中年の(失礼)ヘルパーさんがやや興奮気味に
 「生まれて初めてマクドにいった(関西ではこう言います。関東ではマックでしょうか)」と言われたそうです。
 話を聞くと小学生の利用者さんが食事をする時間だったので、
 「どこに行きたい?」と聞いたところ、すかさず「マクド」、それで「初めてのマクド」とあいなったとか。

 食事時間が中にはさまる介助の時は、
 どこで食事をするかは基本的に「利用者さんの希望」に合わせるのだそうです。
 そして、ヘルパーさんの食べた分のお会計は自分で負担するのだそうです。
 ヘルパーだって、食事をするからというのがその理由だそうですが、
 ヘルパー側から言えば利用者さんの食べたいものにあわせて食べるのですから、
 利用者さんの負担でも良いと思うのですが、皆さんはいかがお考えですか?
 ふと思ったのですが、利用者さんが「高級レストランでフレンチを食べたい」
 なんておっしゃって自分の会計を払うことになったら、足が出てしまいますよね?
 でも、そのような場合は利用者さんの強い希望って事で自己負担はしなくって良いようです。


 また、だれでもそうだと思うのですが、
 自分の家の常識が皆に通じると思っておられる方って多いですよね?

 例えば、「そうめん」を作ってほしいとヘルパーさんにお願いしたとしましょう。
 家庭によって、水に浮かべたり、氷を散らしたり、はたまた盛り蕎麦のように水を切って盛ったり、
 様々な出し方があるそうです。キュウリやプチトマトを添えたり、添えなかったり、
 本当にバリエーションが多いですよね?
 その、そうめんの出し方でも色々とクレームがあるようです。
 「あんなそうめんの出し方をするなんて、一体どういう教育をしてるんだ」って…。
 家庭の常識を察知して合わせる技って言うのが、どうもヘルパーさんには必要なようですね。

 家の母も名古屋に移ってヘルパーさんにお世話になった時に
 色々と文句を言っていたので、ドキッとしました。
 名古屋の味付けと関西の味付けは、うどんダシの色に象徴されるように違いますからねー。
 母をお世話してくださったヘルパーさんに、今更ながら「感謝」です。


  

 そうそう、来月もどんぶりの場所が確保できませんでした。
 なかなか場所の確保が難しくなってきました。
 このままでは、どんぶりの存続が危うくなってしまいます。
 どなたか、いい場所ご存じないですか??
 ご存知でしたら、是非教えてくださいね。

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