体験ルポ 
 世界 の高齢者福祉

  1991年9月20日 第1刷発行
      
定価700円

 日本ほど老人を冷遇している
国はない。

 「寝たきり老人」の激増は、やはり
”人災”なのだ。

 日本各地の老人ホームで
ヘルパーの体験を重ね、英、米、
スウェーデン、デンマーク、シンガ
ポールなどの高齢者施設に住み込
んだ29歳の著書は、こうした思いを
深めていく。

 若い感性と暖かい眼差しが
あふれる、さわやかな体験報告

 「やまのいくらぶ」のホームページを見てくださっている皆さん。
                   
 皆さんに是非読んでほしいのが、この「体験ルポ 世界の高齢者福祉」です。

 私が27歳の時に9ヶ月かけてアメリカ、イギリス、スウェーデン、デンマーク、
  シンガポールの老人ホームに住み込んで実習したルポです。

 そして、日本の福祉や老人病院と比較しました。おおげさに言えば、涙なしには読めない本です。 私も人生をかけて書いた本です。

 「本当の豊かさとはなんだろう」「なぜ日本ではお年寄りがこんなに軽く扱われるのか」。

 だまされたと思って読んでください。     やまのい和則 99/11/24

目次

  はじめに

T 日本の現状――老人ホームの実習日記から

  「気持ちよか〜」のひとことが励み/人手不足のなかで/家族とのつながり
  /老人ホームに入れる人は、まだ幸運? 

U 世界の高齢者は、いま

  1. ボランティアが盛んな「元」福祉国家――イギリス
  2. 「寝かせきり」老人のいない国――デンマーク
  3. 普通の暮らしができること――スウェーデン
  4. シルバービジネスの光と陰――アメリカ
  5. アジア型福祉――シンガポール

V 「寝たきり」の少ない社会、「生活大国」とは

  その国にあった高齢者福祉/「寝かせきり]にされない権利/「人間らしさ」  がキーワード/自立した男女関係・親子関係/「女らしさ」が寝たきりを増  やす?/日本と大違いの大学生活/日本も福祉国家になれるか/「お  金・安心感・時間」が豊かさのモノサシ/福祉国家を支える教育「福祉は自  分の問題」/重税だが見返りも十分「税金にゴムひもがついている」/信頼  できる政治が、高負担の前提/福祉国家は赤ん坊にも優しい/経済大国  から生活大国へ

W 再び日本は、いま――老人病院実習日記より

  老人病院とは?/6割以上が、2年以上の入院/オムツ、オムツ、オムツ/  90人分の食事を4人でお世話/紅白歌合戦に涙するお年寄り/ヘルパ  ーさんからの声/寝かせきりだと、痴呆も悪化する/「あけましておめでとう  ございまする」/1年ぶりの面会/いいお世話をすれば、病院が赤字にな  る/「社会が縛っているんです。私たちも被害者です」/これは、制度の問  題/日本の先進事例を書かない理由

X 脱「寝たきり大国」のために――
         「高齢者福祉」から「高齢者サービス」へ

  日本は敬老の国?/「寝たきり大国」のもたらすもの

  あとがき

  主要参考文献

 なぜ、家族が最も献身的に介護している日本に「寝たきり」が多いのか?。
欧米、北欧、アジアの老人ホーム、在宅での介護実習から日本の「根性福祉」の問題点を探る。

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