講談社 
定価1600円
山井和則 著

<孝行息子><孝行嫁>が
家庭崩壊を招く。
介護者にも人権を。体と心の休息を。
他人の手が<老い>を救う。
住み慣れた地域を<終のすみか>に

老親であるあなた、
老親をかかえているあなた、
まもなく老親をかかえ、
やがては自らも、
老親となるあなた・・・・・

すべてのあなたに
知ってほしい、
自分も家族も
笑顔で暮らせる法  


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今の日本人はみんな

「介護爆弾」をかかえているようなものです。

ひとたび介護が必要になれば、

その家族は家庭崩壊の危機に直面します。

お年寄りが倒れるだけでなく、

介護者も倒れ、ドミノ倒しのように・・・・・。

――「はじめに」より         山井和則

目次

はじめに

第一章  家族が老いるとき

家族が老いるとき

  • 八十四歳が七十九歳を介護
  • 自分が倒れたら長男が頼り?
  • 老人ホームは一,二年待ち
  • デイサービスで貴重な息抜き

<老いる>ことと介護

  • 合い言葉は「ポックリ、コロリ」
  • 「自分の家族だけは大丈夫」
  • 治療よりも「介護」が必要
  • 現代は親不孝者が多い?
  • 家族が面倒をみるという<常識>

第二章  家族介護は介護の理想か

家族介護の現実 

  • 喫茶店の<鬼嫁>たち
  • 寝たきりの姑を介護する<孝行嫁>
  • 介護で人間関係もギクシャク
  • 介護者の引く貧乏くじ

男と女の常識のズレ

  • 「親の面倒は妻がみます」
  • 女たちのSOS
  • 「お父ちゃんは、お母ちゃんを殺す気か!」

家族介護の落とし穴

  • 日本に寝たきり老人が多いのは
  • 「呼び寄せ」は痴呆を招く
  • シルバー・ハラスメント(老人虐待)
  • 自殺も同居世帯に多い!
  • 家族介護のための七つの条件

第三章 老人病院か老人ホームか

キヌさんの入院

  • 「私が先に死んでしまいます!」
  • 「五年ぶりにゆっくり眠れる」
  • とにかく預かってもらうことが先決

老人病院はどんなところ?

  • お年寄りの受け入れ先
  • 「薬づけ」「 点滴づけ」という虐待
  • 介護力強化病院の皮肉な問題
  • 選び方次第で天と地の差

「社会的入院」という問題

  • 老人病院に体験入院
  • 「元気部屋」のお年寄りたち
  • 食事もトイレも自分でできる
  • なぜ「社会的入院」が多いのか
  • 「社会的入院」は寝たきりや痴呆を招く

老人ホームは<姥捨て山>か

  • 老人病院?それとも老人ホーム?
  • 老人ホームは<姥捨て山>か
  • 「ボタッ」「アイタタター」の協奏曲
  • 老人ホームは天国に近い?

第四章 家で幸せに老いるために

在宅福祉の三本柱

  • 寝たきり予備軍
  • 寝たきりゼロへの十カ条
  • 在宅福祉を支える三本柱

デイサービス

  • 到着すると顔つきがやわらぐ
  • まずは入浴、午後はカラオケ
  • 「お元気そうなお年寄りが多いですね」!?
  • スーパーへショッピングにお出かけ
  • 人間は社会的動物である

ショートステイ

  • 長期間介護の必需品
  • 「原谷こぶしの里」のショートステイ
  • 「火事だ、火事だ」と「家に帰りたい」
  • お年寄りにとってプラス?マイナス?
  • しばらく預かってもらうなら

ホームヘルプ

  • ホームヘルパーの一日
  • 「困っているときには来てくれない!」
  • 二十四時間対応のホームヘルプの登場
  • 三ヶ月半で歩けるようになった!
  • 「自立支援」がキーワード
  • 他人の手が自立を引き出す
  • 二十四時間ホームヘルプは高くない

福祉サービスをどう生かすか

  • 生かすための三つの壁
  • 困ったときは「家族の会」へ
  • 寝たきり老人を半分に減らした都市
  • こうして寝たきりを防いだ!
  • 三本柱をフル活用する介護態勢

第五章 住み慣れた地域が「終のすみか」

世界の最先端「グループホーム」

  • 痴呆をやわらげるコツ十カ条
  • グループホームの「ゲスト」たち
  • 家庭的でくつろげる環境が大切
  • 生きがいを与える「心のリハビリ」
  • 個室を共用の居間を持つ権利
  • 「ゆっくり」「いっしょに」「たのしく」
  • おしゃれして自尊心を高める

日本風「グループホーム」

  • 他人だからやさしくできる!
  • グループホーム「もみの木の家」
  • 生きがいを取り戻したカネさん
  • 「第二の家庭」の「疑似家族効果」
  • 宅老所「寄り合い」
  • 「お年寄りの笑顔がみたかった!」
  • 役割があると居心地がよい
  • 住み慣れた地域にグループホームを

第六章 幸せな<老い>をむかえるために

介護の財源をどうするか

  • なぜ介護は誰でも受けられないのか?
  • 保険と税金の違い
  • 公的介護保険の登場
  • 公的介護保険で受けられるサービスとは
  • 保険料は月二千〜三千円がメド
  • 民間介護保険には限度がある
  • 貧しい介護が医療と年金をゆがめる
  • なぜ税でなくて保険なのか?
  • お年寄りは待てない!

これからの介護

介護者も人間/介護は一日八時間、週休二日に/
介護にも六十五歳定年制を/プロの手を借りよう/
早めにSOSを/愛はかよわい/ヤマアラシのジレンマ/
食わず嫌いと相性/介護される側にお願い/
家族にしかできないこと/自治体も意識改革を/
在宅福祉の意味を変える/公的介護で安心できる老後を

終わりに

家族が寝たきりや痴呆になったとき


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