19日(金)今日も質問に立ちます 

            第196号(2001/10/19)

 今は、10月18日(木)午後11時10分。

昨日17日、衆議院の厚生労働委員会で30分間、医療制度改革と
介護保険について坂口力大臣に質問しました。

明日(19日)も正午から30分間、厚生労働委員会で予防接種法
案や個室の新型特別養護老人ホームについて質問します。

今日18日は、衆議院の本会議でテロ対策法案が可決されました。

まだ、明日の質問の準備があるのですが、どうしても報告はせねば
と思い、簡単にメールマガジンを発行させて頂きます。


■10月17日(水)
*16日は午前1時まで質問の準備。

*朝8時から9時半まで、民主党の厚生労働部会に参加。
 雇用対策や予防接種法について議論。
 10月19日(金)に、予防接種法の改正について、法案審議が
 行われる可能性大とのこと。30分間、質問時間がもらえそうだ。

*午前10時から衆議院厚生労働委員会。
 半分以上が狂牛病についての質問。
 昼食をはさみ、午後1時から委員会再開。

*1:00−1:30の家西悟議員の質問に続き、
 私は1:30−2:00までの質問。順に報告します。


◆質疑報告

医療制度改革について質問。
・自己負担アップは個人消費をにぶらせ、景気の足を益々引っ張る
 上に、自己負担アップでは医療費は削減できない。
・情報公開の更なる徹底を。
などと質問した上で、次のような質疑応答を行った。

●「厚生労働省は高齢の半年以上の入院患者(約15万人)に対す
 る診療報酬を引き下げ、自己負担をアップさせ、事実上、退院を
 促進する施策を目指している。

 看護や介護で対応できるお年寄りには退院してもという方向性に
 は賛成だが、ただ、受け皿もないのに、退院だけ迫るやり方は
 無責任ではないか?

 特別養護老人ホームや老人保健施設も足りないし、在宅で家族が
 重介護を必要とするお年寄りを引き取るのにも限界がある」

 この質問に対しては、
「在宅サービスの充実や施設整備を進めたい」というように坂口大
臣は抽象的な答弁であったので、再び、

「もっと具体的に受け皿を整備することとセットでないと、また、
お年寄りのたらい回し(老人保健施設、自宅、病院の間で)になる
だけで、あまりに無責任だ。今後、受け皿を明確にしてほしい」と
要望した。

 また、私の意見に同調し、大臣は答弁の中で、
「何でも医師がやるというのではなく、看護婦にもっと任せていく
ことが必要だ」とも答弁された。

●次に、来年1月からの訪問通所サービスと短期入所サービスの限
 度額の一本化について。

 少しややこしい問題だが、
 今までは、月々のホームヘルプ、デイサービスの利用額と、
 ショートステイの半年の平均の利用額が、限度額におさまってい
 たらよかったのが、一本化すると、毎月、限度額におさまらねば
 ならないことになるので、介護疲れや農繁期などで急にショート
 ステイを多く使わねばならない月などは、限度額をオーバーして
 しまうことになる。

私の聞いているところでは、この一本化によって、在宅サービス利
用者の5%程度が、在宅生活が困難になる。

(この問題は更に取り組んでいきたいので、メールマガジンの読者
の皆さんも、この問題で困っているケースがあればお教えください)

 坂口大臣は
「そのような問題があることは十分には認識していない。しかし、
もし、そのようなマイナス面が深刻なのであれば、検討したい」と
答弁してくださった。

●次の質問は、介護報酬を議論する介護給付費分科会について、

 「ケアマネージャー、ホームヘルパー、グループホームの当事者
  の声を入れるべきだ。分科会の委員のメンバーに在宅サービス
  が少ない」と要望した。

  また、その介護報酬の見直しに向けて、10月から行われてい
  る介護経営実態調査について、
  「経営面だけでなく、十分な質のサービスが提供できているか
   もきっちり調査して欲しい。
   いくら採算がとれていても、職員を減らしてサービスの質を
   不当に低下させていては、介護報酬が十分とは言えない」
   などと、サービスの質の調査を要望した。

●最後は、痴呆性高齢者向けグループホームについて。

 私が、今まで訴えていたグループホームの夜間の介護について
 質問した。

今回の経営実態調査の中で、夜間の介護については、夜勤か宿直か、
どちらでやっていて、実際に、おむつ交換やトイレ誘導など、どの
ような介護行為をやっているかなどを細かく調査している。

来年3月には調査結果が出るそうだが、
「宿直の立場で、実質、夜勤の労働をしているケースが多いと思う。
それが明らかになれば、夜勤体制が組めるように早急に改善してほ
しい」と訴えた。

 この問題については、坂口大臣に会うたびに申し上げているので、
坂口大臣も前向きにとらえて下さっている。


*厚生労働委員会のあとは、国会事務所に戻ったが、また、金曜日
 に30分、予防接種法案について質問することが決まり、

*夕方、厚生労働省に足を運んで、この法案についての説明を聞い
 た。そして、質問を準備。

*夜は連合の方々と、憲政記念館で、立食の懇親会。
 テロ対策法案などについて意見交換。


◆10月18日(木)
 朝8時から民主党の介護保険チームの勉強会。
ホームヘルパーの団体の方々の話を聞く。
中村哲治議員をはじめ、議員が6人、秘書さんを含め30人が参加。
厚生労働省からも担当課長さんや介護報酬担当者など5人が参加。

ホームヘルプの介護報酬を引き上げ、労働条件や待遇を向上させな
いと、在宅福祉は進まない、と私たちも厚生労働省に要望した。

ホームヘルプの一元化については賛否両論がかわされた。

*9時半から、看護雑誌の編集者の方と、中村哲治事務所の政策秘
 書である阪田朋子さんと、看護婦さん問題について議論。

*厚生労働省の担当者や知り合いの特別養護老人ホーム職員さん、
 ケアマネージャーさんと、明日19日の質問について電話で打ち
 合わせ。

*また、地元の市会議員さんとも電話。

*11時20分からは、今年7月参議院選挙で当選した、京都の松井
 孝治議員の総務委員会での初質問。
 国会放送で見ながら、明日の質問の原稿を書く。
 以前、首相官邸につとめ、行革を担当していただけあって、
 答弁者もたじろぐ鋭い質問であった。とても嬉しかった!

*昼食は、新聞記者さんと前述の「一本化問題」について
 議論しながらお弁当を食べる。

*午後1時から、衆議院本会議でテロ対策法案の審議と採決。

◆私たち民主党は、自衛隊派遣の国会での事前承認を義務付けた
 修正案を、提案したが否決された。

*本会議のあと、京都からお客さんが来てくださる。
 選挙で大変、大変、お世話になった方。当選して1年4ヶ月が経
 ち、国会見学に来てくださった。国会でお目にかかれたことが、
 大変嬉しかった!

*午後4時から明日の厚生労働委員会での質問について、
 事前の打ち合わせ。
 4人の担当者が厚生労働省からお越しになる。
 1時間、いつものように激論になる。
 予防接種法案、
 看護婦さんの権限の拡大、
 個室の新型特別養護老人ホームなどについて。

*9時まで質問の原稿づくり。
 政策秘書の海野君と9時半まで質問の準備、議論。

*10時に海野君とともに、国会から徒歩5分のラーメン屋さんで
 ラーメンとサラダ、冷奴の夕食を食べて帰宅。

◆ちなみに、政策秘書の海野君は、私の大学時代のクラスメートで
ある。二人で学生時代(工業化学科)は化学の研究をしていた。

その後、二人とも化学から離れてしまい、私は福祉の研究者から政
治の世界に入り、海野君は、地方自治体で福祉を担当していたこと
もあり、私の政策秘書になってくれた。

彼のサポートなしでは、私も国会質問ができない。


■明日10月19日(金)の予定
*朝、8時から医療制度改革チームの勉強会。
*そのあとは衆議院の厚生労働委員会と、衆議院本会議が夕方まで
 ある。

 今日はこれでメールマガジン終わります。
           やまのい和則 拝

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