国会 活動 本格化 |
第190号(2001/10/06) メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。国会も本格的 に動き出しました。報告したいことは山ほどありますが、ここ3 日間の報告をします。いろんな出来事があったので、はしょった 内容になることをお許しください。 今日、地元の新聞記者さんに電話したら、「メールマガジン読 んでますよ」と言っていただき嬉しかった。 ■10月3日(水) ・朝8時から民主党の厚生労働部会。 経済財政諮問会議のいわゆる小泉改革について、厚生労働部門 に関するものについて、内閣府と厚生労働省の担当者からレクチ ャーを受ける。 私は質疑応答で、 「ケアハウスの経営を民間企業に開放するというが、大丈夫か。 今後増やすケアハウスは介護にも対応するものも含めるようだ が、経営が苦しくなったら、介護職員を減らしたりすることはな いか。 民間企業に任せて質がアップすると考えているのか。 有料老人ホームの経験からも、民間企業の介護サービスはピンか らキリまであり、悪い例も多い」と尋ねた。 答弁は、 「競争原理で質がアップすると考えている」とのことであった。 私は、そんな簡単なものではないと、心の中で思った。 ◆私は介護ビジネスそのものに反対ではないが、しかし、民間企 業に任せれば安くてよいサービスができるものでもないと思う。 ●部会のあと、小宮山洋子参議院議員から電話があり、 「山井さんの意見は、私たちの取り組んでいる“劣悪なベビーホ テルの問題”と根っこは同じ。共に意見交換し、民営化でも、い かに人権や最低限のサービスを維持できるかを考えましょう」と 声をかけて頂いた。 ◆赤ちゃんも要介護高齢者も、質の悪いサービスに対して、自分 で苦情を言えない、のが共通だ。 ●10月12日に、坂口大臣の所信表明演説が、衆議院厚生労働 委員会であり、17日水曜日に一般質問がある予定と発表。 「17日に一般質問になりそうですよ。山井さん」と金田誠一議 員が私の顔を見て言う。 「もちろん、私にも質問させてください」と私。 これから準備にかからねば。 ・午前中は昼食をはさんで、日本版ADA法、障害者の権利法に ついて石毛えい子事務所の秋山愛子秘書やうちの海野秘書と議 論、今後の取り組みの打ち合わせ。 ・午後から民主党の外交・安全保障部会。 50人ほどでの大議論。私は、 「自衛隊の武器使用の緩和に反対」と意見を述べた。 「緩和しないということは自動的に危険なところには行かない、 行けないことになる。緩和して危険な場所、つまり、パキスタン に行くことは憲法が禁じている武力行使との一体化になし崩し的 になる危険が高い」と言った。 ・午後4時からヤコブ病裁判の原告(患者さんの家族やご遺族) と話し合い。 こちらは、民主党の桜井充参議院議員、私、共産党の小沢議員。 ヤコブ病訴訟議員連盟会長の中川昭一議員(自民党)は欠席。 患者さんのご家族、ご遺族、弁護士の方々など20人が参加。 国の責任を認めない厚生労働省の姿勢に、強い批判が出た。 また、狂牛病の問題で、ヤコブ病もうつるのではないか、という 風評被害に苦しんでいるという話も聞いた。 ・夕方から、特別養護老人ホームについての勉強会。 ■10月4日(木) ・朝8時から私が代表を務める民主党の介護保険チームの会合。 12人の議員を含め30人が参加。 厚生労働省からは課長さんを含め5人が出席。 介護報酬を決める介護給付分科会は、これから毎月開き、公開。 議論もホームページで公開とのこと。 来年夏までに大まかな方向性を出したいとのこと。 メンバーは近日中に発表。 私はかならず、傍聴したい。 ・10時から介助犬についての会合。 介助犬への補助が非常に少ないので増やそう、という超党派に議 員連盟。羽田孜元首相も参加。 京都の同志社大学に介助犬アトムとともに通う、車いすの館林さ んも参加。冷蔵庫からジュースをとったり、道に落ちた500円 玉を、飼い主の声ひとつで拾う介助犬に感動。 しかし、日本全国では、20頭くらいしかいない。アメリカやイ ギリスでは1000頭くらいいるのに。 介助犬の養成に補助金をつけることが急務である。 詳しくは、「ありがとう、アトム」(本岡修司著、廣済堂出版、1300 円)をご覧ください。 ◆私は福山哲郎参議院議員と共に、盲導犬の議員連盟にも入って いるが、この臨時国会で盲導犬や介助犬への補助の拡大について も議論になる予定だ。 ・その後、昼から夕方まで、千葉県の特別養護老人ホーム「風の 村」を訪問。 全室個室でユニットケア。来年始めまで視察は受けられないとい うくらい視察が殺到している先進特別養護老人ホームである。 この日は、菅直人幹事長が午後1時半から2時間、予算委員会で 小泉首相などに質問することになっており、その傍聴指令が党か ら来ていたが、「風の村」を見るチャンスは今日しかないので、 視察を決行。 ●「風の村」は知る人ぞ、知る、全室個室でユニット型の特別養 護老人ホーム。 設計監修はかの有名な外山義京大教授。5年間の準備を経て建設。 来年以降、新設される特別養護老人ホームは原則、全室個室で ユニット型が好ましいというのが厚生労働省の方針のようだが、 まさにその21世紀型特別養護老人ホームのモデルがこの「風の 村」なのだ。 だから、「風の村」を見ずしては、21世紀の日本の特別養護老人 ホームは語れない、という声もあり、視察者が多く、もう視察は 受け入れられないというのもわかる。 以上で今日は時間切れ。というか、メールマガジンがあまりに も長くなりそうなので、ここで、ひと区切りつけ、「風の村」の 視察報告は次のメールマガジンでお送りします。 やまのい和則 拝
|