2001年8月6日〜12日

日記

■8月6日(月)
午後4時から、民主党の両院議員総会と懇親会。
今回の参議院選挙について、「善戦」という意見と、「敗北を認め、執行部は責任をとるべきだ」という意見が飛び交った。

松井さんの当選のお礼を、鳩山さん、菅さん、羽田さんなどに懇親会で言う。私もほっと一息。


■8月7日(火)
朝8時から松井孝治参議院議員の初登院を出迎える。感激だ。
私も自分自身の1年前の初登院を思い出す。

◆午後は、衆議院本会議。

◆その後、厚生労働省の老人福祉計画課を、私は海野仁志政策秘書と二人で訪問すると、石井課長と石黒課長補佐がおられた。

訪問した理由は、老人福祉計画課長さんが、山崎史郎課長から、石井信芳課長に代わったからだ。

 厚生労働省の高齢者福祉においては、この老人福祉計画課長と介護保険課長、老人福祉振興課長が非常に重要だ。

私が最もお世話になり、また、議論を戦わせるのが石井課長になる。


●私は、民主党の介護保険チームでさる5月にまとめた「介護保険見直しの10の提言」を改めて提出しながら、「これからもよろしくお願いします」と挨拶した。

●そして、
介護保険がまだまだ現場から批判が多いという点、
特別養護老人ホームも待機者が多く、
介護サービスが低所得者に利用しずらい、
老人保健施設も痴呆性高齢者の長期入居が増えて、
「通過施設か、『終のすみか』かの議論が必要」などの点を指摘し、
「いつでも、どこでも、誰もが必要なサービスを利用できる」とい
う介護保険の本来の趣旨が実現できるように、改善を急いで欲しい
と、石井課長さんにお願いした。

石井課長も就任してまだ1ヶ月あまりなので、「今日は、とにかくお聞きしておきます」とのことであった。

●グループホームについては、
「グループホームの介護報酬のアップを早急にお願いしたい。このままでは、グループホームは夜間介護が必要ない手のかからない痴呆性高齢者の通過施設になってしまい、本来の役割が果たせない。夜間介護が必要ない痴呆性高齢者なら、自宅で介護できるのですから」と訴えた。

「グループホームが山井議員のライフワークであることは、前任の山崎課長から聞いております」と石井課長。

●このメールマガジンの読者の方々も高齢者福祉関係者なら、誰もが、「新しい石井課長ってどんな方?」とご関心がおありと思う。

 私の印象は、誠実でマジメで、高齢者福祉の充実のために頑張って下さりそうな頼もしい感じであった。1年半後の介護報酬の見直しについても、石井課長が大きな権限を持たれるのであろう。

◆石井信芳(のぶよし)課長は、昭和32年2月14日生まれで、私より5歳年上の44歳。昭和54年厚生省に入省。平成4年社会・援護局企画課課長補佐、6年会計課課長補佐、のち保健医療局国立病院部経営指導課施設整備管理室長、企画官を経て、内閣参事官。そして、このたび老人福祉計画課長です。

◆その後、議員会館に戻り、痴呆性高齢者への身体拘束防止についての勉強会。

◆夕方は、「忘れられた子どもたち」というフィリピンのスモーキーマウンテンを舞台とした映画の試写会(鎌田さゆり衆議院議員主催)に、鳩山代表と共に参加。


■8月8日(水)
朝10時から、厚生労働省の高齢者福祉担当者からヒヤリング。
痴呆予防(正確には脳活性化訓練)について。

●静岡県の増田末知子さんの「脳活性化訓練」を私は数年前に視察し、感激をした。

そのことについて議論。

痴呆の予防はできないが、痴呆の進行を遅らせることは可能である。
その意味で、「脳機能低下防止訓練」的なものができないかを議論。
 

◆午前11時からは開会式(参議院と衆議院と合同)。

議場に向かっていると、福山哲郎参議院議員に横断歩道で会う。
ちょうど福山さんが大橋巨泉さんと話しているところだった。私も巨泉さんと名刺交換。

◆議場に入ると、今日だけは自由席なので、いろんな議員が入り混じっている。老人福祉に力を入れておられる西川きよしさんにご挨拶をする。また、プロレスラーの大仁田厚さんは、森喜朗前首相、中本太衛議員、小林温議員と共に議場に登場。

●中本議員も小林議員も共に自民党だが、私の松下政経塾の後輩。
小林君の当選で、松下政経塾出身の国会議員は衆議院20人、参議院2人になった。その意味では、政経塾の仲間も自民党、民主党に入り混じり、なかなか複雑だ。

◆12時半から、グループホームの夜勤問題について新聞社から取材を受ける。

◆2時から民主党の政策決定機関「ネクストキャビネット」を傍聴。
靖国神社参拝問題などについての議論。

◆3時の新幹線で京都へ。京都で「国会を10倍楽しむ法」という
講演を2時間するためだ。50人の参加者が熱心に聞いてくださり、
その後も12時まで居酒屋で語り合った。


■8月9日(木)
 朝5時に起きて、朝一番の新幹線で東京へ。

◆朝9時から私が座長をつとめる介護保険チーム(中村哲治事務局
長)の会合。

新任の石井信芳老人福祉計画課長、貝谷介護保険課長など5人の厚
生労働省担当者と介護保険の現状と今後についての意見交換。

また、6月に発表になった「介護労働実態調査」についての報告を
聞く。今井澄参議院議員、石毛えい子衆議院議員など10数人が参
加。

●なお、この「介護労働実態調査」は、ケアマネージャー、ホーム
ヘルパー、特別養護老人ホーム職員などの雇用形態、労働時間、
給料、保険加入などを調べた調査です。A4で20枚くらいです。

 この調査報告者が必要な方は、山井事務所
(tokyo@yamanoi.net)まで住所を連絡下されば、郵送します

 厚生労働省の担当者からは、「介護保険については、痴呆対策、
身体拘束の禁止、ケアマネージャーの向上、介護報酬の見直しなど
について今後議論を深めたい」とのことで、1年半後の介護報酬見
直しに向けて、9月から介護給付分科会で議論がスタートすること
が報告された。

なお、この分科会のメンバーはまだ決まっていない。

民主党としては、この種の審議会に含まれていなかった介護家族や
ケアマネージャー、特別養護老人ホーム職員やホームヘルパー、
介護保険を利用する当事者や、65歳以下で利用する特定疾患の
当事者が分科会のメンバーに入るようにかねてから要望している。

◆10時から衆議院厚生労働委員会と総務委員会。簡単な報告で終
了。

◆午後1時から衆議院本会議。

◆3時から民主党の「精神医療と司法のかかわりを考えるワーキン
グチーム」。朝日俊弘参議院議員が座長、水島広子議員が事務局長。

今回の池田小学校での児童殺傷事件は精神障害者の犯行であるの
か、ただ単に精神障害者を装った犯行なのか、結論は出ていないが、
これを機に日本の遅れた精神医療の底上げを要望することなどを議
論した。

この問題については今回は詳しくは説明しないが、大事な問題なの
で、今後メールマガジンで報告をしていきたい。

◆午後6時から1年生議員の夕食会「いっきの会」。新しく当選さ
れた参議院議員を迎えて。

鳩山代表や大橋巨泉さんは隣のテーブル。同じテーブルには、電力
総連の藤原正司参議院議員、電機連合の若林秀樹参議院議員など。

●大橋巨泉さんにもお酒をつぎに行ったところ、「いま日本で減税
しても消費にまわらず、貯金にまわり、景気は回復しない。いかに
消費を拡大させるかを考えねばならない。民主党は何が正しい政策
か、だけでなく、何が国民に受ける政策か、も考えねばならない。
また、日本を良くするには道州制が必要」などと話しておられた。
やはり、海外の政治に詳しい。

◆その後、千代田区の区議会議員さんなどの勉強会で介護保険の講演。

千代田区にはまだグループホームはない。
また、「介護は嫁がするのが当たり前」という風潮が強い、という。
東京のど真中なのに、ビックリした。


■8月10日金曜日
もう国会はなく、京都で部落解放基本法制定の集会などに参加。

夕方からは、宇治川の花火大会。万全の警備体制で、準備された主
催者の方々のご苦労に頭が下がる。

その後、松井こうじさんの選挙を頑張ってくれた、やまのい事務所
スタッフ伊藤伸君の話を、晩遅くまで聞く。


■8月11日(土)
朝5時から宇治川花火大会の掃除。若いボランティアの仲間と共に。

◆午後は、痴呆の進行を遅らせる「脳活性化訓練」について、その
道の専門家である高林実結樹さんから話を聞く。

◆夕方からは、市会議員さんのビアパーティーに2ヶ所参加。


■8月12日(日)
初盆のお宅へのお参りや、お墓参り。

 以上、駆け足で振り返りました。

●テレビのワイドショーを見れば、児童虐待事件やホームレス殺人
事件、など。

「これも厚生労働委員会の担当だ」などとつぶやきながら、見てい
ます。9月27日くらいから開会が予定される臨時国会に向けて心
の準備をしています。 

 来週からは、9月2日公示の城陽市長選挙に向けたの動きも始ま
りそうです。
           やまのい和則 拝

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☆やまのい和則の「軽老の国」から「敬老の国」へ☆
    (2001/08/17現在 読者数 1711)

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