やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

            第151号(2001/06/07)

メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。

■今日のトップニュースは、明日6月8日(金)に衆議院本会議で、
私が答弁することになった報告です。

 内容は、「仕事と家庭の両立支援法」で民主党の議員立法です。
簡単に言えば、男性も女性も、育児休業や介護休業をとりやすくし、
仕事と育児や介護を両立しやすくする法案です。

与党が提出する政府案に対して、対案として、民主党が民主党案を
提案するのです。

 明日の衆議院本会議は、13時から13時40、50分まで。
その最後のほうに、この法案の審議があります。
 山花郁夫議員が法案の趣旨説明をし、それに対して、鎌田さゆり
議員が質問をし、水島広子さんと私が答弁です。

 水島議員は、主に育児について答弁。
◆私は、介護について答弁と、育児休業や介護休業をとった人が、
そのことを理由に、解雇などの不利益を被らないための措置につい
ての、答弁です。

 法案自体は、川橋幸子参議院議員と山花さん、水島さんがつくら
れたのですが、「介護関係の答弁は、民主党では山井さんだ」とい
うことになったようです。

◆衆議院本会議場で普段、大臣が座っている「ひな壇」に私も座っ
て答弁するわけで、小泉首相や田中真紀子さんを含む480人の衆議
院議員が私の答弁を聞くわけですから、私も責任重大です。

 このようなチャンスを与えて下さった山花さんに感謝です。私の
答弁の時間は、午後1:30から1:50くらいまでの間の2分間
です。本会議はお越し下されば傍聴も可能ですが、私のホームペー
ジ( http://www.yamanoi.net/  )の左のメーッセージの衆議院中継
からもリアルタイムで見られます。

◆福祉を良くするのが私の任務ですから、晴れの衆議院本会議場で
2分間答弁できることは、別に社会にとっては大きなことではあり
ませんが、晴れの舞台で、たった2分であれ、私の生涯のテーマで
ある「介護」問題について演説できることは、万感胸に迫るものが
あります。

 介護休業をとった人が不利益を被らないように、また、男性も女
性の介護休業をとりやすくするのが趣旨ですが、同時に、十分な介
護サービスを整備することも車の両輪として必要です。

 簡単にここ3日間を報告します。

■6月5日火曜日
 朝9時から12時半まで厚生労働委員会と総務委員会が重なる。
私は行ったり着たりだが、6日水曜日に確定拠出型企業年金法案の
質問をするので、厚生労働委員会に主に出席。

 午後は衆議院本会議。
15時から介護関係の会合。

16時からNPO問題の専門家であるたかひら正司さんを囲む会合。
NPO問題や子どもの問題にたかひらさんは熱心に取り組んでおら
れます。ホームページは、( http://www.s-takahira.com/ )です。
是非、ご覧ください。

17時からは、情報バリアフリー法案の議員立法やユニバーサルデ
ザインについて議論。障害者が利用しやすい情報通信社会にするた
めの法案だ。

19時からは、年金法案の質問の準備。

■6月6日水曜日
 朝8時から厚生労働部会。

◆10時から30分間、確定拠出型企業年金について質問。
選択肢の1つとして、このような新しい年金を導入することは賛成。
しかし、老後のリスクが大きくなりすぎないように歯止めが必要と
主張。さらに、1問だけ坂口力厚生労働大臣に、介護保険について
も先日民主党が発表した「10の提言」の実行を迫った。

 坂口大臣は非常にお疲れの様子だった。
 午後まで、厚生労働委員会は続く。
16時からは、私が事務局長で、中野寛成議員が座長である「色覚
問題ワーキングチーム」の2回目の会合。

参加議員は、私たち二人と高木義明議員だけ。でも、いろんな差別
がある問題なので力を入れて取り組みたい。色覚問題と治療と就職
差別などについて、厚生労働省の担当者から話を聞いた。

17時からは、私の出身高校の先生方が6人、国会にお越しになる。
東京で同窓会を設立する打ち合わせをする。

■本日6月7日(木)
 朝8時から総務部門会議。内閣府の担当者からe-japan構想につ
いて説明を聞く。
9時からは、厚生労働部会で、農林年金の統合問題について議論。

10時からは、私が事務局長を務める医療制度改革ワーキングチー
ム。経団連と日経連の幹部から、医療制度改革案について意見を聞
く。とにかく、現役、若年世代の負担を減らすために、公費を多く
医療に投入し、同時に医療費の総枠の伸びを抑制したいようだ。

 昼食を食べながら、鹿野道彦議員(民主党副代表)の話を1年生
議員20人で聞く。
「利権がらみの自民党には本当の改革はできない。小泉改革は参議
院選挙後に、自民党内部の反対で骨抜きになり、頓挫するであろう」
という見通しであった。

 13時から衆議院本会議。ハンセン病問題についての国会決議。
簡単な内容は、国会が長年の隔離政策の責任を認め、反省し、謝罪
するというもの。ただし、当初は自民党は、「国家責任も認められ
ない。だから、反省も謝罪も出来ない。遺憾の意の表明が限界」と
いう主張だった。

 「隔離政策という言葉は嫌だ。入所政策という言葉にしてくれ」
などと自民党は主張。その無責任さにショックを受けた。

 結局、しぶしぶ自民党が折れて、妥協もあって、「国家責任、反
省、謝罪」という言葉が入った。

 その決議文が衆議院本会議場で読み上げられた。全党、全会一致
です。綿貫議長の「今の決議に異議はありませんか!」という言葉
に、「異議なぁーし!」と大声で特に自民党席から声があがる。

あれだけ、反対していたのに、「異議なし!」の声だけはいやに威
勢がよい。まさか、この決議だけでハンセン病問題はもう一丁あが
りと思ってるんじゃないでしょうね。これからこそ賠償や支援・名
誉回復の問題など本格的な議論なのだ。

◆来週月曜日6月11日にはハンセン病の元患者さんが厚生労働委
員会で発言予定。しかし、今の予定では30分間。元患者さんから
は、「せっかくなので、もっと長時間話させてほしい」という要望。

そら、そうでしょう。今まで数十年苦しんできた思いがあるのです
から。

 11日はまる1日。ハンセン病問題を厚生労働委員会で審議。

◆話は、今日の衆議院本会議に戻る。私の親友の大谷信盛議員が、
土地収用法の改正案について扇千景国土交通大臣に15分間質問。
観客席には奥さんのさなえさんの姿。

 初の本会議での演説に緊張する大谷さんは私の隣。「頑張れよ!」
と声をかけようと思うが、感激で私も思わず言葉に詰まってしまう。

 大谷さんとは5年前の選挙に共に新人で出馬し、共に落選し、共
に再起を誓い合った仲。同志中の同志である。ただ、昨年の選挙で
二人とも同時に当選できるとはお互い思っていなかった。夢のよう。
妻のさなえさんとのおしどり夫婦。

 過去5年間を振り返り、自分の演説以上に、大谷さんの演説には
感激した!
 「いい質問だ」「そうだ!」と応援の掛け声を久しぶりにはり上
げた15分間だった。大きな拍手。大谷議員は本当に誰からも好か
れる素晴らしい議員だ。民主党の人気者である。

14時半に本会議が終わり、1時間、明日の打ち合わせ。
山花さん、鎌田さん、水島さん、私、政策秘書の海野君。また、京
都から秘書の宮地俊之君も、今日は手伝いに来てくれている。

◆15:52東京発の新幹線に飛び乗り、京都の会合「松井孝治さ
んと比例候補の決起集会に参加」に今向かっている。そして、たっ
た1時間半京都に滞在して、また、今夜20:10京都発の新幹線
で東京に。

■長くなるが、介護関係の報告を付け加えたい。

●まず1つ目の報告は、昨日、共産党と自民党が介護保険の見直し
案を発表した。これで公明、民主、共産、自民と出揃った。

共産党は、やはり、低所得者対策が柱。
自民党はケアマネージャーの介護報酬の引き上げを訴えている。

◆自慢になるが、一番、この介護保険の見直し議論をじっくり議論
したのが私たち民主党だと思う(まだまだ不十分だが)。そして、
民主党が見直しの「10の提言」を出すと発表したので、他党も動
き出したと私は理解している。

 ただ、公明党は「日本版ADA法(障害者差別禁止法)」の成立
を目指すと発表。私もかねてから願っている法律だ。公明党に負け
ないように民主党も障害者福祉に力を入れたいと思う。

●2つ目の報告は痴呆性高齢者向けグループホームについて。
少し前の話の内容を今日知ったのだが、坂口力厚生労働大臣は小泉
内閣の発足で再任した際の記者会見で、介護保険については、

ケアマネジャーの仕事・評価、利用料・保険料の低所得者対策と並
んでグループホームをあげ、「特養ホームと併設している場合は経
営が成り立つが単独型は経営がきびしいときいているので検討した
い」と述べた。

◆これは、グループホームの普及・増設を前提にしたうえでの発言
であり、吉報である。

私も坂口大臣にお目にかかるたびに、「グループホーム、グループ
ホーム、グループホームの介護報酬を早急にアップさせてください」
と委員会でも、廊下でも、トイレでも、エレベーターの中でも言い
続けてきて、前向き答弁を今までからもらっていたので、嬉しい。

 平成16年度にはグループホームは3400ヶ所、2.7万人になると
予想されるが、まだまだグループホームは少ない。

●また、そのグループホームについて、北海道庁が素晴らしいテキ
ストを発行した。
詳しくは、ホームページに概略を載せています。
( http://www.yamanoi.net/grouphome/information/01/text.htm )

北海道庁が痴呆性高齢者グループホーム研修テキストを作成。
北海道痴呆性高齢者グループホーム協議会が、テキスト作成業務の
委託を受けたのです。

このテキストは、グループホームケアに携わるスタッフに最低限求
められる介護技術を体系化したものであり、あくまでも利用者本位
の立場に立った施設運営を基本理念としており、わかりやすく、つ
かいやすいものとなっています。

 ☆痴呆性高齢者グループホーム研修テキスト
  平成13年5月21日初版発行 定価1500円(本体1429円)

  発行 特定非営利活動法人
  北海道痴呆性高齢者グループホーム協議会
  〒007-0892札幌市東区中沼西2条2丁目7-5
  (グループホームもえれのお家内)
  TEL・FAX 011-791-3330
  編集 北海道保健福祉部高齢者保健福祉課

●今日は情報が多すぎますが、3つ目の案内。
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    (2001/06/07現在 読者数 1480)

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