やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

            第144号(2001/05/26)

 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。ここ2,3日の近況
報告とハンセン病問題について書きたいと思います。

◆なお、冒頭に1つお断りしたいことがあります。というのは、今
後、このメールマガジンもますます政治色が濃くなり、「誰々の政
治の集会に参加した」というような内容が増えてくると思うのです。

もしかしたら読者の皆さんは、もっと福祉の政策などを知りたい
方も多いかと思います。

◆ただ、私は、このメールマガジンを通じて、
議員のありのままの日常を知ってほしいと思っています。

そして、私の政治活動の目標である「福祉を良くする」ということ
を実現するには、仲間の議員を増やさねば、「絵に描いた餅」は、
いつまで経っても食べられません。

 汚いとも言われる政治の世界ですが、いかに私たちの仲間が純粋
な思いで政治に取り組んでいるかを知って頂ければ幸いです。

 では、報告に入ります。
■5月24日(木曜日)
夕方の新幹線で京都に戻り、高見裕一さんと松井孝治さんの集会の
コーディネーターをつとめた。

高見裕一さんは、長年、市民運動で環境問題に取り組んでこられた。
松井孝治さんは、族議員と役所まかせの政治を変えたいと政治活動
に取り組んでおられます。

 私がコーディネーターをつとめたのですが、私がハンセン病判決
の問題を話したため、「コーディネーターなのに話しすぎ」とあと
で反省しています。

 高見さん、松井さん、私に共通しているのは、
「このままでは日本の国はダメになる」という価値観で政治活動を
していることです。
よかったらお二人のホームページを見てください。
( 松井孝治さんHP http://www.matsui21.com/ 
高見裕一さんHP http://www.takami-yuichi.com/ )

集会の後、最終の新幹線で東京に戻る。
夜中の11時半からの会合に参加。

■5月25日(金曜日)
9時40分から衆議院の厚生労働委員会。
確定給付企業年金の審議と採決。11時に終わる。

◆坂口大臣のところに駆け寄り、
「ハンセン病判決では、本当に有難うございました。有難うござい
ました」と頭を精一杯下げてお礼を言う。
「謝罪は態度で示すべきだ。控訴して、謝罪なんてことはあり得な
い!」と厳しく大臣に訴えた立場としては、お礼を言うのは当然だ。
坂口大臣もホッとしたような表情だった。

◆同時に、「ハンセン病の方々の療養所では、夜勤の看護婦さんが
いないので、困っておられます。坂口大臣、どうかこの点もよろし
くお願い申し上げます」と頭を下げた。

今なお療養所で暮らす4400人の元患者さんの声を、しっかり厚生
労働大臣に届けるのが議員の仕事だ。

京都から来て下さった国会見学の方と議員食堂で昼食をとる。
隣の席で鳩山代表が昼食中だったので挨拶。

13時から衆議院本会議。議題は緊急経済対策。
その後、京都に戻る。
17時から京都の四条河原町で街頭演説。

◆国政を目指して活動する素晴らしい仲間と共にマイクを握った。
錦織淳さんは、島根2区で竹下登さんと戦っていた正義の味方の弁
護士さんだ。

ツルネン・マルテイさんは、環境問題の専門家。

そして、樋口恵子さんは、障害者の自立生活運動のリーダーだ。

樋口さんは、脊椎カリエスの障害があるため、肺活量が590ccと
一般の人の5分の1なので、排気ガスに弱い。樋口さんの演説横で
を聞きながら、「大丈夫かなあ。倒れないかなあ」と心配になった。

◆今までの自民党の政治家とは全く違う
「無駄な公共事業を減らす」
「環境立国にする」
「障害者が地域で暮らせる社会をつくる」

という夢と使命感を持って戦っている同志の姿に感動した。
司会は、若手の泉健太さん。

◆菅直人さんも参加。
菅さんの演説の時には、四条河原町の交差点は、足を止めて演説を
聞く人で、繁華街では黒山のひとだかりとなった。

そして、松井孝治さんは熱い思いを訴えた。汗びっしょりになって、
「役所を飛び出して、日本のために働きたい!」と街宣カーの上で
訴える松井さん。四条通をはさんでその正面には、松井さんの3歳
の長男と奥さんの姿。みんな必死である。

◆18時半からシルクホールで、同じ顔ぶれの集会。
超満員で入りきれなかった。福山哲郎参議院議員のわかやすく、
熱い司会で集会は進んだ。
小泉首相の人気は高いが、本当の改革は、政権交代が起こらないと
ダメだ、というのが私たちの共通認識。

◆私は、最後の挨拶を3分間担当。
あとで、「肩に力が入りすぎ」と笑われたが、松井さんや同志の仲
間が、身を削る思いで人生をかけて訴えている姿を見ると、私も冷
静ではいられないのだ。

錦織淳さんHP http://www.nisikoori.com/main.html 、
ツルネン・マルテイさんHP http://member.nifty.ne.jp/yugatsuru/ 、
樋口恵子さん http://www.ilpeer-net.com/ 
のホームページも是非ご覧になってください。

■5月26日土曜日
 朝7時に家を出て、講演や集会に今まわっている最中です。

◆でも、許せないのは、ハンセン病の問題。
前回のメールマガジンにも書いたように、自民党案の国会決議では、
国の責任を認めず、「遺憾の意を表明」で終わっているのです。

民主党案は、当然、国がハンセン病の患者に対して「強制隔離政策」
を放置した責任を認め、「反省と謝罪の意を表明」となっています。

◆来週、この問題はもめるでしょう。
ハンセン病の原告の方々も、「今になっても、国の責任を認めない
のは許せない。私たちはお金が欲しくて裁判をしたのではなく、
私たちを強制隔離した、という国の政策が間違っていたことを認め
てほしいのだ」と怒っています。

 せっかく、小泉首相が「控訴せず」と表明したのに、今になって
自民党は
「国の責任を認めない」
「反省も謝罪もできない」というのでは、話にならない。

◆先日、小泉首相がハンセン病の元患者さんと握手をされ、涙を流
された。それは素晴らしいことだ。

しかし、私は納得できない。

判決で明らかなように遅くとも昭和35年には、隔離の必要性は全
くなくなっていたのだ。

 なぜ、40年前に当時の首相が、ハンセン病患者さんと握手をし、
抱き合うことができなかったのだ。そうすれば、多くの方々の尊い
人生が奪われなかったではないか。その映像がテレビで流れたら、
一気にハンセン病への偏見も40年前にふっとんでいたのではなか
ったのか。

◆この悔やんでも悔やみきれない「遅すぎた握手」。

この「遅すぎた握手」への「反省」と「謝罪」なしには、ハンセン
病問題の解決はあり得ない。

◆なお、このハンセン病問題については、ハンセン病問題の全面解
決を求める議員連盟の会長である江田五月参議院議員のホームペー
ジ( http://www.eda-jp.com/ )が最も充実していますので、あわ
せてご覧頂けるとうれしいです。江田さんはメールマガジンでもこ
の問題について熱く報告しておられます。
           やまのい和則 拝

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