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第十一回 後は帰国の途へ
最終日の朝を迎えました。
| 長かった休暇が終わり、 帰国の途につくとなると目覚めが悪く、 起きたくない・・・って感じでした。 でも、起きなければ、 帰る前に何も出来ない事も解っていたので、 とりあえず飛び起きて食事に行きました。 例によって、バイキングで 朝食をたらふく詰め込んで、 ホテルのブティックで チョッとお買い物を済ませました。 |
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今日はきっと日本人の帰国ラッシュで、
空港も混雑していることを予想していたので、
とにかくホテルをチェックアウトすることにしました。
チェックアウトは簡単に済み、早めに空港に行こうということになりました。
今回は列車なんて無謀なことを考えず、タクシーを利用することに決めていました。
十時間強のフライトの後は、即日常の仕事がひかえているからです。
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さらに安全策をとって ホテルでタクシーを呼んでもらおうと思い、 お願いしたら、 「前にたくさん止まっている」 と言われてしまいました。 ちょっとがっかりして タクシー乗り場へむかいました。 |
しかし、待てど暮らせどタクシーは来ません。
あちらのタクシーは、日本と同じメーター式で、
セダンのものとワゴンのもの、タイプは様々で台数も多いのですが、
決まったタクシー乗り場で乗車するのが一般的です。
来たと思ったら、我々の荷物(スーツケース4つ)に恐れを抱き、
「ムリムリ」のポーズ。
もちろん我々もワゴンのタクシーを待っていたのですが…
何故かこういうときには来ないんです。
時間の余裕をたっぷり持ったつもりでしたが、やや焦りが出てきました。
| 10分くらい経ったでしょうか?? 家内が急に道に飛び出し、 タクシーを止めてやってきました。 そのタクシーを見て、驚いたやら、 おかしいやら…。 なんとマイクロバスなんです。 「超」大型タクシーです。 家内は「やったー」って感じで帰ってきましたが、 私はドッキリ。 |
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だって、デンマーククローネはタクシー代と思っておいておいた現金が
少しあっただけでしたから…まあ良いや、足りなかったらカードでも使えるだろうって
開き直りました。
ゆったり余裕で4人+スーツケースでらくらく飛行場へと向かいました。
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郊外に出るとほどなく、見覚えのある コペンハーゲン国際空港が見えてきました。 実は、ここはスウェーデンに住んでいたとき、 何度も何度も来ました。北欧のハブ空港ですし、 両親が来たときもここへ迎えに来ました。 ドイツもオランダもスイスもフランスも 皆ここを経由して行く事がほとんどでした。 最後の思い出スポットです。 今回の旅のこの時は、 なじみの空港が近づくにつれて 「いよいよ帰国だ」と妙な覚悟のような気持ちが わきあがってきました。 |
タクシー代は思ったほど高くはなく、なんとか現金で払うことができました。
さて、荷物を押して空港内に入っていくと…ここはどこ?
って思うほど多くの人であふれかえっています。
通路も何もないくらいたくさんの人がひしめいています。
これは早く来てよかった!と思う間もなく、チェックインカウンターの列に並びました。
列はまったく進む気配もないので、タックスリファウンドを受けようと
カウンターを探しまわり、手続きを完了しました。
(以前はこんな事できなかったと思うんですが、銀行口座に円でかえしてくれるんですね)
| 手続きを終えて帰ってきても、 全く列は進む気配がありません。 それどころか、アジア系の人が 結構多かったのですが、 全く悪気も無く?堂々と割り込んでくるんです。 近所のお友達と話をするような感じで、 荷物をするするっと押し込んできて、 いつの間にか前に入っているんです。 列がどんどんふくらんでいきます。 |
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むかっとしながら一緒に並んでいた一人旅のヨーロッパ系のお兄さんと
自分達の所には、絶対に割り込みをさせないように荷物と体でブロックしていました。
列が進みだすと、結構なスピードでチェックインは進みました。
だって 時間がないんですから…
いよいよ、デンマークともお別れです。
フィンエアーで、一路ヘルシンキへ。
そこから、乗り換えて関空へ。
乗継まで1時間ほど自由時間がありました。
ヘルシンキの空港は、往きに立ち寄ったのですが、
ダッシュで駆け抜けただけなので、全く知りません。
逆にこの時、ゆっくり歩いてみて、
どれだけ自分達があの時走ったのかが良くわかって驚きました。
良く走れたなぁとつくづく感心できる距離でした。
あの時は、とにかく必死でしたからね。
デューティーフリーショップ街は、ここは新宿?って思うくらい、
日本人がたくさんでした。
ヨーロッパ中から日本に帰る便に乗るために集まってきているのでしょうから、
仕方ないのかもしれませんが、日本人だらけでした。
ここでもう、日本に帰国してしまったと思うくらいでした。
ちょっとでも長くヨーロッパに留まっていたかった我々には、残念でした。
そんななかで、それこそ、最後のお買い物のチェックをして、
フィンエアーに乗り込みました。
もう寝るだけ。
いよいよ、帰国です。
長いはずだったのに、すぎてみると短かったような…。
| 改めて留学記を書いてみても、いろいろなところを訪ね、 いろんな人に出会い、やっぱり長かったような… でも、やりたくても時間が無くてできなかったことも たくさん残してしまったような…。 結果的には久しぶりに家族みんなで長時間を過ごし、 思いでいっぱい、おなかもいっぱいの旅が終了しました。 |
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日本に帰ってきたら、あつ〜〜〜いです。
ヨーロッパはやっぱり北なんだな!と実感しました。
また、お里帰りができる事を楽しみに、また頑張るぞー。