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高齢者の福祉サービスについて
●老人病院
●特別養護老人ホーム
●在宅福祉の3本柱
1、病院で生きるということ〜老人病院〜
・老人病院ってなに??
(難しく言うと)
…正式には「特例許可老人病院」と呼ばれ、入院患者の60%以上が高齢者で、かつ介護スタッフを一般病院よりも増やし、その分医師を減らせば、その病院は「老人病院」と認定されます。
(どうしてそんなのがあるの)
…寝たきりや痴呆症などの慢性期の病気のお年寄りは、検査や治療よりも、おむつ交換や食事介助・入浴介助などの介護の人手が必要です。そこで、一般病院よりも治療を薄くし、介護を厚くした老人病院が必要になってきたのです。全国に約1500施設、約18万のベットがあります。
・社会的入院って聞いたことがありますか?
〜山井「社会的入院」体験記〜
すこし体に障害があるものの、健康で頭のしっかりしたお年寄りが、「家庭の事情」などで病院に長期入院している状態を「社会的入院」といいます。
実は私も社会的入院を体験させてもらいました。
7人部屋でしたがみんな車椅子か自力で歩ける「社会的入院」の人ばかりでした。みなさん元気そうで、病院のことを「ホテルみたいなもの」と笑う人もいました。
入院生活は、正直言って、退屈なものでした。やることと言えば、おしゃべりかテレビを見ることしかありません。隣のベットのAさんは入院5年目でした。しかし「本当にこんなところに何年もいるのですか?」とは聞けませんでした。なぜならAさんは長男夫婦が共働きで、しかも家が狭いので退院したくてもできないのです。
クリーム色の病院の寝間着に着替えたのですが、この寝間着を着ると、何だか自分も病人になった気分になったのには驚きました。衣服が心に及ぼす影響は大きいのです。
・ショック! ベットに縛られているお年寄り
私はB老人病院の痴呆症のお年寄り専用病棟でも実習しましたが、そこでも非常にショックを受けました。50人のうち7・8人、ひもでベットに縛られているお年寄りがいたのです!
私が夜勤をした晩の夜中2時に、痴呆症のフメさんが徘徊して廊下を歩いていました。縛ってあるひもから抜け出したのです。私たちに捕まって「ほんまにすんまへんなあ。知らんと、歩いてしもたんどすえ。ひもが抜けてしもうて」と謝るフメさん。しかたなく、もっときつくひもを縛ることになったのですが、今度はお腹がしまってしまいます。
それにしても変な話だとおもいませんか。歩いてしまったといって、フメさんが謝っている。どうして謝らないといけないのでしょう。歩けるがゆえに縛られてしまう。歩けなくなれば、ひもはほどいてもらえる。本来、歩けそうなお年寄りには、リハビリをして、歩ける機能を維持すべきなのではないでしょうか。
老人ホーム・老人病院の患者100人と職員の比率
医師
看護婦
介護職員
特別養護老人ホーム
1(非常勤可)
3
22
老人保健施設
1(常勤)
7-10
15-18
老人病院
3(常勤)
17
13
一般病院
6
25
-
縛るのはあんまりだと思って婦長さんに尋ねました。「痴呆症のお年寄りを縛るのは人権問題としてマズイんじゃないですか。」「今の法律に定められた職員定員でお世話しようと思えば、縛るしかないんです。夜勤のときには、1人のヘルパーで25人のお世話をせねばなりません。徘徊する25人のお世話を1人で出来ますか。それこそ縛りでもしないと、夜中に徘徊して骨折してしまうので危険でしょう。国民や家族は、このような制度のことを知らないで、現場で一番しんどい仕事をしている私たちを批判するのは筋違いです。私たちも被害者です。」とのことでした。確かに制度の問題なのです。
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2、「姥捨て山」?それとも「天国」?〜特別養護老人ホーム〜
・特別養護老人ホームとは
老人ホームにもいろいろと種類がありますが、特別養護老人ホーム、通称「特養」がありふれていて、一番よく知られています。特別養護老人ホームの特徴は、一つに入所対象者は体や精神に障害があって、日常の生活に介護が必要なお年寄り、つまり、寝たきりや痴呆のお年寄りなどであること。一つに入所期間は、病気にかかって入院が必要にならない限り、終身入所できること。一つに入所の申し込みは地域の市町村の福祉課や福祉事務所に申し込むこと。そして自己負担が所得に応じて0〜25万円であることなどです。
ここで老人ホームと老人病院とを比べてみましょう。
まず何よりも、老人ホームは老人病院に比べて生活の場、という感じがします。入居者は私服を着て、食事は食堂でとります。老人病院では寝間着を着て、食事もオムツ交換もベッドの上が当たり前でした。
次に老人ホームではプライバシーに配慮がされています。オムツ交換の際にはカーテンが引かれます。このような配慮がない病院も多くあります。
3番目に、老人ホームでは趣味のサークル、レクリエーションや行事が多く、楽しみの時間が多くあります。痴呆性老人のキャンプ日帰りの旅行があったりもします。レクリエーションに力を入れている介護力強化病院もありますが、まだまだ楽しみは少ないのが現状です。
最後に、このようにお年寄りにとっては病院よりも暮らしやすい老人ホームなのですが、まだまだ十分利用されていません。その理由はいくつかあると思いますが、主なものとして、老人ホームの数が少なく待機期間が長い、申請がややこしい、世間体が悪い、自己負担が病院の方が安いなどがあると思います。
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4、老親はやっぱり家で介護したい〜在宅福祉の三本柱〜
・ホームヘルプサービス
週に数回、ホームヘルパーが家庭を訪問し、掃除や食事づくり、入浴や排泄のお手伝いをするサービスです。利用料は所得に応じて一時間、0〜900円程度です。「他人の手を借りたくない」「福祉のお世話になりたくない」という意識から、家族はホームヘルパーの手を拒みがちですが、ごく自然に公的な福祉サービスを利用することが寝たきりを作らないためには重要なのです。
・デイサービス
昼間だけ、デイサービスセンターなどでお年寄りを預かるサービスのことで、利用料は一日600〜1500円程度(送迎、昼食、おやつ、入浴付き)です。病院でも同じサービスをしていますが、こちらは「デイケア」と呼ばれ、その施設をデイケアセンターといいます。これによって介護者が休息をとれるだけでなく、お年寄りも同世代との交流や、食事、入浴などを楽しむことができます。健康チェック、送迎サービスもついています。
痴呆症や身体の不自由なお年寄りにとって、外出は大切なものです。人間は社会的動物といわれるように、閉じこもりは精神的にも肉体的にも不健康です。外出して家族以外の人に会うことによる緊張感とわくわくする気持ちが、お年寄りのいきる意欲と自立性を高めます。実際、痴呆症で夜中に徘徊をしていたお年寄りが、デイサービスに通うことで徘徊がぴたっととまったというケースもあります。
・ショートステイ
一週間程度の短期間、老人ホームでお年寄りを預かってもらうサービスです。別名「短期入所」とも呼ばれ、そこでの生活は普通の老人ホームとほぼ同じです。利用料は食費込み、週に2回入浴できて一泊2000〜3000円程度です。これを利用することで、より長く、しかも無理せずに在宅でお世話することが可能になります。
また、もっと長く、3ヶ月から半年ぐらいお年寄りを預かってもらいたいというときには、老人保健施設(通称「老健」)という施設が利用できます。待機期間が短く、手続きも簡単です。もともと、病院から退院してもすぐに自宅に帰れないお年寄りのためにリハビリを行う通過施設だったのですが、老人ホームがどこも満員の今日では、家族にとっては貴重な「かけ込み寺」となっています。
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