「身体拘束ゼロ作戦推進会議」
の開催について


1.趣旨
  1. 介護保険法の施行に伴い、身体拘束が原則として禁止されたが、その趣旨を徹底し実効をあげていくためには、現場において身体拘束を廃止するための努力を重ねるとともに、それを関係者が支援していくことが重である。このため、身体拘束の廃止に向けての帽広い取り組みを「身体拘束ゼロ作戦」として取りまとめ、関係者の協力の下でその推進を図ることとしたところである。
  2. こうした趣旨を踏まえ、「身体拘束ゼロ作戦」を推進していくために、関係者において種々の取り組みを進めるための協議を行うことを目的として、「身体拘束ゼロ作戦推進会議(以下「推進会護」という)」を開催するものである。

2.協議事項等

  1. 推進会議は、「身体拘束ゼロ作戦」を踏まえ、次のような取り組みについて協議を行うものとする。

    ○都道府県等における推進体制の整備
    ○身体拘束ゼロマニュアル」の作成・普及
    ○身体拘束ゼロシンポジウムjの開催
    ○身体拘束廃止を支えるハード面の改善など
  2. この他に、「身体拘束ゼロ作戦」を推進する観点から、身体拘束に関する意見・情報の交換などを行うものとする。

3.その他

  1. 推進会議は、必要に応じ分科会を置くことができるものとする。
  2. 推進会盲嚢の庶務は、厚生省老人保健福祉局において処理する。

身体拘束〇作戦推進会議メンバー (敬称略・五十音順)

名  前 所    属
青柳 俊 日本医師会常任理事
井形 昭弘 愛知県健康科学総合センター長
市原 俊男 全国有料老人ホーム協会理事長
加藤 隆正 介護療養型医療施設連絡協議会
金内 善健 東京都保健福祉部長
北  良治 北海道奈井江町長
見坊 和雄 全国老人クラブ連合会副会長
斎藤 正男 東京電機大学工学部教授(テクノエイド協会福祉用具開発研究委員会委員長)
笹森 貞子 呆け老人をかかえる家族の会理事
高崎 絹子 東京医科歯科大学医学部教授
田中 正子 日本介護士会会長
鳥海 房枝 特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘副施設長
外山 義  京都大学大学院教授
中村 博彦 全国老人福祉施設協議会会長
橋本 泰子 大正大学人間学部教授
福島 弘毅 全国痴呆性高齢者グループホーム連絡協議会代表理事
堀田 力  さわやか福祉財団理事長
毛利 義臣 北海道保健福祉部長
山口 昇 全国老人保健施設協会会長
山崎 麻耶 日本看護協会常任理事
吉岡 充 上川病院理事長・全国抑制廃止研究会会

身体拘束ゼロ作戦推進会議
マニュアル分科会メンバー
 (敬称略・五十音順) 

内田 恵美子 (日本訪問看護振興財団事務局長)
漆原 彰 (全国老人保健施設協会副会長)
高崎 絹子 (東京医科歯科大学教授)
田中 とも江 (上川病院総婦長)
田中 雅子 (日本介護福祉士会会長)
鳥海 房江 (特養清水坂あじさい荘副施設長)
時田 智恵子 (湘南ベルサイド施設長)
中川 翼 (定山渓病院院長〉
永田 久美子 ((福〉浴風会高齢者痴呆介護研究・研修東京センター主任研究員)
西元 幸雄 (第二小山田特別養護老人ホーム施設長)
橋本 泰子 (大正大学教授)
松下 明美 (愛生会中央町温石病院病院次長)
三宅 貴夫 (京都南病院老人保健施設ぬくもりの里副施設長)
山崎 摩耶 ボケの会副代長(日本看護協会常任理事)

抑制(身体拘束)の現状

A:老人の専門医療を考える会(老専会)調査 対象11527名
B:定山渓病院の経時的変化 対象366名 


    A B B B B
 

抑制の内容

1999/3 1999/6 1999/10 2000/2 2000/6
1 徘徊しないように、車椅子(椅子)やベットに胴や四肢を縛る 76(0.7%) 0 0 0 0
2 転落・転倒しないようにベットに胴や四肢を縛る 53(0.5%) 0 0 0 0
3 点滴・中心静脈栄養・経管栄養のチューブを抜かないようにミトン型手袋をつける 156(1.4%) 11 12 4 0
4 点滴・中心静脈栄養・経管栄養のチューブを抜かないように上(下)肢を縛る 171(1.5%)  1 0 0 0
5 車椅子(椅子)からずり落ちないように腰ベルト(ひも)をつける 228(2.0%) 10 6 3 1(0.3%)
6

 

車椅子(椅子)からずり落ちないようにY字型抑制帯をつける 469(4.1%) 34 3 1 0
7 車椅子(椅子)から立ち上がらないように腰ベルト(ひも)をつける 36(0.3%) 0 3 1 0
8 車椅子(椅子)から立ち上がらないようにY字型抑制帯をつける 163(1.4%) 17 3 0 0
9 車椅子からずり落ちないように車椅子テーブルをつける 131(1.1%) 6 3 3 0
10 車椅子から立ち上がらないように車椅子テーブルをつける 38(0.3%) 2 1 1 0
11 脱衣・おむつはずしのある人に会護衣(つなぎ)を着せる 529(4.6%) 14 8 0 0
12 ベット柵を2個使用し、とりはずしができないように固定する 447(3.9%) 5 0 1 0
13 ベット柵を4本つける 1453(12.6%) 130 74 25 12(3.3%)
14 必要以上(食事もできなくなる程)の眠気や脱力、精神作用を減退させる向精神薬の使用 29(0.3%) 1 0 0 0
15 鍵がかかる部屋(病室)に患者さんを入れること 46(0.4%) 0 0 0 0
 

合計

4025件  231件 113件  39件(35名) 13件(13名)

戻る タイトルへ戻る