医療制度改革 の 議論

            第209号(2001/11/28)

 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。今は11月27日の深夜(日付が変わっています)。

 まず、今日は20名以上の民主党議員が、衆議院本会議で、「テロ対策法に基づく自衛隊派遣の国会承認の採決」に、反対、または、棄権し、民主党は大揺れでした。

また、私は、ここ数日は、私が事務局長をつとめる「医療制度改革チーム」での、医療制度改革の議論に動き回っています。

 それにしても、高速道路網の整備計画の見直しはいい加減です。結局は、事実上ほとんど見直しなしです。
 
■さて、11月27日(火曜日)
  • 朝8時半から医療制度改革についての議論。
    特に、患者の自己負担を現状の2割負担から3割負担に引き上 げることの是非について。
  • 9時から、金田誠一議員と今井澄議員、私の政策秘書と私で、民主党の医療制度改革案について議論。
     ◆しかし、議論の途中で、金田議員は鳩山代表から電話で呼び出しがかかる。
    「衆議院本会議で採決に反対しないでほしい」という内容。
    金田議員は、党議拘束に違反することになるので、厚生労働
    担当ネクスト大臣(民主党での厚生労働大臣にあたる)の辞表を鳩山代表に提出。
  • 10時から衆議院の厚生労働委員会。
    雇用対策関連法案についての質疑。そして、採決。
  • 12時半から民主党代議士会。
    鳩山代表や菅幹事長から、テロ対策法に基づく自衛隊派遣の国会承認の採決には、
    「党議拘束を守って欲しい。一致団結して賛成して欲しい」との要望。
  • 13時から衆議院本会議。
    残念ながら、民主党議員の20数名が欠席、または反対。

    ◆私は、パキスタンの陸上で活動しないことはよいが、基本計画
    は不十分であると思う。そして、両院議員総会なども含め、
    もっとしっかり議論すべきだった。
    しかし、私たちが信任している鳩山代表、菅幹事長の決断であるのだから、「賛成」の党議拘束に従い、私は採決の際に起立した。
  • 13時半からインターネットテレビの取材。
    介護保険について。
  • 14時半から15時半までは、私が主催する介護保険チームの会合。
    全国老人福祉施設協議会の方々にお越し願った。厚生労働省からも担当の課長さんなどが5人来てくださった。

    内容は、
    ・特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養型病床の機能分担 について。
    ・社会福祉法人の今後のあり方。
    ・全室個室のユニット型特別養護老人ホームについては、非常 に前向きで、どんどん推進すべきとの考えであった。
    ・また、今後、特別養護老人ホームの整備をもっと拡大してほ  しいという要望も出た。
    ・さらに、特別養護老人ホームでの介護の質は、介護職員の質 にかかっているので、研修を充実したいという話もあった。

     ◆医療制度改革の議論が気になるので、走って、民主党のネクストキャビネット(政策調査会)に参加。4時まで傍聴。
  • その後、再び、医療制度改革の議論の党内での今後の進め方を、政策調査会の田鹿さん(厚生労働担当の素晴らしいスタッフ)と海野政策秘書と今井澄参議院議員秘書・佐瀬さんと私とで、相談。
  • 4時半から選挙対策委員会。
  • 夕方以降も、医療制度改革の打ち合わせ。
    夜の10時過ぎまで、知人の開業医や歯科医師の方々数人に電話し、医療制度改革について意見を聞く。

    ◆9月に出された、厚生労働省の医療制度改革試案に対する民主党の見解をまとめている。

    議論のポイントは3つ。

  1)まず、患者の自己負担を現状の2割から3割に引き上げ、
   70-74歳の自己負担を2割に引き上げる点について、民主党
   としてどう対応するか。

  2)次に、診療報酬について、全体の空気は、引き下げやむな
   しという世の中の空気であるが、これを民主党として、どう
   考えるか。

  3)最後に、老人医療費の伸び率の抑制に賛成か反対か。

  これらの点について、民主党の医療制度改革チーム座長の今井
  澄参議院議員、事務局長の私、金田誠一議員などで、党内の意
  見を集約している、非常に微妙な問題であり、慎重に議論をし
  ている最中だ。

  菅直人幹事長と、岡田克也政調会長からは、結論を急ぐように
  指示されている。

  読者の皆さんの、率直なご意見をお聞かせください。


 与党3党の医療制度改革チームは今週末までにこの3つのポイン
トに対して、考えを集約するようであるが、きっちりまとまるかど
うかは微妙。大騒動である。


  28日も朝8時からの民主党の厚生労働部会で、この医療制度
  改革の問題を議論することになっている。

◆介護保険の今後のゆくえにも、大きく影響するのが、この医療制
 度改革の議論、
 ・つまり、診療報酬の問題は、介護報酬の議論にも関係してくる。
 ・さらに、医療制度改革の中に入っている、6ヶ月以上の高齢長
  期入院患者(約15万人)の退院促進は、すぐに、介護保険で
  の受け皿の問題になってくる。
 ・さらに、医療保険の財政負担を軽くするために、医療保険適応
  の療養型病床を介護保険に移すという意見も出ている。

  その意味では、医療制度改革の焦点は、老人医療(費)問題であ
 り、医療制度改革と介護保険の見直しは車の両輪である。


■なお、話は少し戻るが、11月23〜25日の連休は、久しぶりに
 地元にゆっくりいて、各地域をまわった。地域のバザーやお祭り
 に行ったり、自治体議員さんと話をしたり、老人福祉施設を訪問
 したり。

■12月2日(日)
●京田辺市の大住ヶ丘にある北部住民センター(通称:とうちく)
 午後1:00〜2:30まで、「山井和則と語る会」、
 午後3:00〜4:30まで「福祉学習会」、

●また、山城町で、
 夜の7:00〜8:30まで、福祉学習会を行います。

●「語る会」では、
 医療制度改革や雇用対策、
 小泉改革などについて
 ざっくばらんに国会報告をし、皆さんと意見交換します。

●京田辺市での福祉学習会では、
 介護保険の課題、
 さまざまな介護サービス(ホームヘルプ、グループホーム、特別
 養護老人ホーム、老人保健施設、療養型病床、ケアマネージャー)
 などの現状と課題と今後の展望などについて
 話をし、意見交換します。

●山城町での福祉学習会では、
 簡単な介護保険の解説、今後の展望などについて話します。

 予約不要、入場無料です。

詳しい場所などは、ホームページをご覧ください。
http://www.yamanoi.net/kai/01/011202.htm


 以上、深夜1時半になりましたので終わります。
最後まで、お読みくださり有難うございました。合掌 
                やまのい和則 拝

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