。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ やまのい和則の 「軽老の国」から「敬老の国」へ - Yamanoi Kazunori Mail Magazine - 第98号(2001/02/02) 。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆ メールマガジンの皆さん、こんにちは。 国会・「障害者問題」・嬉しい事二つについて ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 国会が始まって2日目が終わりました。とは言っても、今日 (2月1日)は衆議院の本会議などはありませんでしたが。 昨日、メールマガジンで報告したように、衆議院の本会議があり、 森首相の所信表明演説などを、聞きました。 それに対する民主党代表などの代表質問は、来週の5日と6日。 単純に「せっかく国会が始まったのに、なぜ木曜・金曜と休むのか。 続けて代表質問をすればいいじゃないか」と疑問に感じました。 ☆ ☆ ☆ この理由は、聞くところによると、森首相などの所信表明演説に 対して、野党が代表質問をするためには、 「所信表明演説を聞いてから、野党が、代表質問を練る時間が必要」 なのと、また、 「代表質問の、その答弁を、官庁が作成するのに、時間がかかる」 (実際には、森首相や大臣が、官庁がつくったその答弁を、話すの だが)ので、 代表質問は来週になるそうです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ さて、今日(1日)は 朝は京都で参議院選挙に向けた集会に参加し、 午後は、東京にもどり、衆議院会館で「障害者の欠格条項を見直す」 ことについてのヒヤリングに参加しました。 この運動を行っておられる聴覚障害の方、車いすの方から要望を 聞きました。 ☆ ☆ ☆ 民主党から次のような議員が出席しました。 石毛えいこ、原口一博、今野東、金田誠一、佐藤観樹、江田五月、 横路孝弘、堀利和(敬称略)。 それに秘書・事務局スタッフの方々など、合計20数人の会合。 ☆ ☆ ☆ この問題は、たとえば、 「自立生活をできない人は市営住宅に応募できない」や、 医師免許、運転免許などについて 「障害があることによって門前払いにされる資格」について、 見直すことについてだ。 障害者差別をなくす一環。 出席している議員の顔ぶれは、民主党の人権派、福祉派の面々。 特に、堀 参議院議員は、視覚障害の議員として頑張っておられる。 この問題については、この国会で法案が、提出される予定なので、 今後、本格的に取り組んでいくことになった。 堀・横路・江田議員は、「どんどんヒヤリングを重ねて、民主党と しての案をつくろう」とおっしゃる。 このような人権問題に熱心な先輩議員の話を聞いていると、私は 嬉しくなってくる。 ☆ ☆ ☆ 私は高齢者福祉が専門であるが、前々から障害者福祉や精神医療 などにも関心があった。 議員になり精神病院や精神障害者、障害者福祉、ホームレスなどの 問題にも取り組むことになって、やりがいと使命感を感じている。 今年正月発行の月刊「民主」では、 「21世紀になくしたいもの」という質問に対して、 「あらゆる差別」 「21世紀は差別のない社会をつくりたい」と 私は答えた。 男女差別、 人種差別、 障害者差別、 年齢差別、 被差別部落への差別など。 ☆ ☆ ☆ 福祉の問題は、突き詰めれば、 差別をなくし、 老いても障害があっても 人間が人間らしく暮らせる社会を実現するところにあると思う。 ☆ ☆ ☆ この会合の中で私は、 「昨日の森首相の演説の中に、 『自己責任を強め、市場メカニズムに任せる社会を目指す』という 趣旨の話があったが、方向が違っているように思う。 福祉を向上させ安心感を高めねばならない。 不安が消費を鈍らせ、不況を長引かせているのだから」と言った。 すると、横路さんも 「行き過ぎた競争社会では、強者だけが勝ち残る」と発言。 「先日、横路さんに勧めてもらった、 神野直彦教授の本『希望の島への改革』(NHKブックス)を読みま したが、よかったです」というと、 「そうそう。まあ、あの『協力社会を目指そう』という路線で行け ば民主党は間違いない。実際、鳩山さんの来週の代表質問でも神野 先生の『競争社会から協力社会へ』というフレーズが入るそうだよ」 と横路さん。 5日の鳩山代表の代表質問が楽しみだ。 「鳩山さん、頼みますよ!」と祈る気持ちだ。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ この勉強会で嬉しいことがあった。 私の尊敬する樋口恵子さんも参加されていたのだ。 日本には有名な2人の樋口恵子さんがおられる。 まず、肝っ玉かあさんのような樋口恵子さんは、私の介護問題につ いての師匠であり、大変お世話になっている。 今日会った樋口恵子さんは、もう一人の私の尊敬する樋口さんで、 前町田市会議員、全国自立生活センター協議会の代表だ。 カリエスという障害を持っても、力強く生きておられる。 ☆ ☆ ☆ 樋口さんは 日本の障害者福祉運動、というより 自立生活運動のリーダーの一人だ。 国政を目指して活動中でもある。 会合の途中で遅れて参加された樋口さんに軽く会釈をした。 さらに、ちょうど受付で売っていた、樋口さんの著書 「エンジョイ自立生活 −障害を最高の恵みとして」(現代書館、 樋口恵子著、1500円)を買ったところだったので、その本を見せ ると笑顔を返して下さった。 ☆ ☆ ☆ 障害のある方が政治にチャレンジすることは素晴らしいことだ。 樋口さんは、1995年に町田市の市会議員になった。 しかし、残念ながら1999年に落選。 その直後に会ったとき、 「本当に残念でしたねえ! ショックです」と私が悲しそうな顔で 言うと、 「本当に悲しい!泣きたいくらい!」と悲しそうに、しかし、明る く力強く言った樋口さんの顔が今も忘れられない。 ☆ ☆ ☆ この「エンジョイ自立生活」の本を帰りの新幹線の中で読んだが、 素晴らしい本。 感動した。 すごく勉強になった。 障害者への差別、 優生保護法の問題、 子供の権利条約、 ノンステップバスなどについて、 熱く温かく書いてある。 ☆ ☆ ☆ この会合のあと、先輩議員から聞かれた。 「この通常国会では、介護保険などの、高齢者福祉関係の法案は ないので、何か、厚生関係の法案の担当をやりませんか」と。 ☆ ☆ ☆ そうか、高齢者福祉関係の法案がないということは、いわゆる 厚生労働委員会の法案質疑では、高齢者福祉はないのだ。 そのため、「一般質疑」という形でのみ、高齢者福祉は委員会、 つまり、国会で議論できるのだ。 国会議員一年生の私は、日々学ぶことばかりだ。 この会合のあとは、介護保険プロジェクトチーム会合をして、 そのあと新幹線に乗った。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ なお、今日はもう1つ嬉しいことがあった。 それは、今日から大学生3年生のインターンが、 「試験が終わったので2ヶ月ボランティアします」ということで 手伝いに来てくれることになった。 うちの事務所にとっては二人目のインターンだ。 「なぜ、俺を知ってるの?」と聞くと、 「体験ルポ 世界の高齢者福祉」 「体験ルポ 日本の高齢者福祉」(ともに岩波新書)を読んだ。 その後、ホームページを発見し、メールマガジンを読んでいる。 つまり、メールマガジンのおかげで、インターンに来てくれること になったのだ。 「会ったこともない俺のところに、手伝いに来てくれるなんて、 いつもメールマガジンを一生懸命書いててよかった」と私はお礼を 言った。 以上、長くなりましたがメールマガジン終わります。 では、2月5日月曜日の鳩山さんの代表質問をご期待ください。 また、報告します。 やまのい和則 拝 |