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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第108号(2001/03/06)

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茶番劇とパーティ券
 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。今は、3月6日の
午前1時半。

本当はもう寝ようかと思うのですが、昨日は、衆議院本会議で内閣
不信任案の提出、そして、否決でした。

相変わらずの茶番劇で、情けなくてメールマガジンに書くほどのこ
とでもなのですが、でも、大きな節目であるので、少しメールマガ
ジンを書きます。

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 3月3日(土曜日)
 さて、3月3日土曜日は、京都で菅直人・伸子夫人を迎えて、
草志会(菅さんの後援会)の集まりが、京都ホテル400人参加で
ありました。

主催は、草志会ですが、京都の呼びかけ人は、京都造形大学教授の
辻野功先生。私も大変お世話になり、尊敬している先生です。
菅さんの講演を聞いた後、懇親会。そして、トーク。

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 まず、菅さんの講演では、イギリスのブレア首相の
「ポジティブ・ウエルフェア」(積極的な福祉)が印象に残った。

「困った人、失業した人、失敗した人を救うセーフティーネット
(安全網)ではなく、トランポリンが必要。トランポリンで、困っ
た人が下に落ちてからも、もう一度跳ね上がって、もとの生活に戻
れる仕組みが必要」とのこと。

そのために、失業者への職業訓練などの大切さを訴えられた。

つまり、困った人を救うだけでなく、困った人を自立させる福祉だ。

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 さて、懇親会では、私の知り合い40人この会に参加していたの
で、その方々と私は話をした。しかし、ここで問題が起こった。

私の支持者の方々からお叱りを受けたのだ。何のことかと言えば、
来たる3月25日(土曜日)午後5時半から行う、民主党京都府連
のパーティーのことだ。
場所は、京都駅前のリーガロイヤルホテル。
ゲストは、鳩山由紀夫代表。問題は、チケットの値段。1枚2万円。
私のノルマは100枚。1000人規模のパーティーで着席で食事。

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 このことについて、私の支持者の方々から、
「2万円のパーティーチケットなんか売り歩いていたら、今までの
自民党と同じじゃないの。何のための民主党かわからないじゃない
の。そんなチケットを買って下さいと言うだけで、やまのいさん、
支持者が減るわよ!」と叱られた。

 頭が痛い。正直言って、私も2万円のチケットを売るのは生まれ
て初めてで、大の苦手。売るあてもない。

しかし、7月の参議院選挙に向かって民主党京都府連としてもお金
がいるから仕方がないのだ。平謝りに謝る。
昨年10月私がホテルで開いたパーティーは会費5000円。それでも
高いという声が出た。

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 その私の支持者は、なんとテーブルをまわってきた菅さんをつか
まえて「直訴」したのだ。
「どうして民主党が2万円のパーティーなんかするのですか!」と。
さすがの菅さんも急に言われて何のことかわからず、しどろもどろ
であった。

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 こんなところでお願いするのも何だが、もし、
「高いけれどパーティーに行ってやろう」
「鳩山さんの話が聞きたい」
「鳩山さんと握手がしたい」
「一度、政治のパーティーに行ってみたかった」
「民主党や松井孝治さんを応援したい」
「そのために2万円出しましょう!]という方がメールマガジンの
読者の中でおられたら、ご一報ください。非常に助かります。

 それにしても2万円は高すぎる。

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 その後、民主党京都府連参議院第3総支部長の松井孝治さん、
菅さん、前原衆議院議員、福山参議院議員、私でトーク。
会うたびに松井さんの話は熱がこもってきている。とても良かった。

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 3月4日(日曜日)
 京都南部の環境議員の会に出席。そのあと、支持者宅を訪問し、
事務所でパーティー券売りなどについて打ち合わせ。
読者の皆さんも、「やまのいさんは、福祉のために、パーティー券
売りまでするのか?」と思われるかもしれないが、本当に政治活動
は大変だ。

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 3月5日(月曜日)
 朝6時に起きて、7時から8時まで久しぶりに上狛駅で地元の町
会議員さんと街頭演説。「当選おめでとう!」と声をかけて下さる
方もいて嬉しかった。でも、寒かった。

 新幹線に飛び乗り、東京へ。12時40分から民主党の代議士会。
そこで、私のメールマガジンを読んでいるという民主党の女性スタ
ッフに会い、感激。

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 いよいよ1時から本会議。
鳩山代表が不信任案の趣旨説明。

そのあと、各党の賛成・反対討論。そして、2時半ごろから採決。
一人一人が壇上に歩いていき、投票する。賛成の議員は白い札、
反対の議員は緑の札を壇上で職員さんに手渡す。

 現在、衆議院議員は480人。今日の出席者は466人(病気の議員
が数人、そして、加藤紘一さんを初め加藤派数名が欠席)。
この投票には20分くらいかかる。

 おもいろいのは、議場の席から見て、それぞれの議員が白か緑か
どちらの札を壇上で職員さんに手渡すかがわかること。

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 ここからが圧巻。
野党が不信任案に白い賛成票を投じるのは当然だ。
問題は、自民党議員で、テレビなどで森退陣を訴えている若手議員
が、不信任案に賛成するかどうか。

 みんなが注目する中、テレビで「森首相は辞めるべき!」と、
威勢良く訴えていた自民党の若手議員が次々と緑の札、反対票。

つまり、森首相を信任する票を投じると、雨あられのように、野党
席から野次が飛ぶ。
「腰抜け!」
「恥を知れ!」
「テレビの前だけいいカッコするな!」
「森首相を信任するなら、しっかり支えろよ! すぐに辞めさせる
なよ!」。
ボロクソである。
さすがに、その自民党の議員たちは苦笑いしている。

 私も前から2列目なので、野次ろうかと思ったが、あまりの野次
の集中砲火に、かわいそうになった。

 自民党は「党議拘束」がかかって、すべての自民党の出席議員は、
「反対票」を投じねばならないように縛りがかかったのだ。

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 本会議が終わって、議場を出ようとすると、某自民党議員が、
「もうここまで来たら、未来永劫に森首相を支えるぞ。もうやけく
そだ!」とはき捨てるように言った。

 いったい、どうなってるのだ。この世界は?

 とぼとぼ、議員会館へと歩いていると、先輩議員から叱られた。
「ダメだよ。やまのい。もっと野次らなきゃ」と。

 議員会館240号室に戻り、海野政策秘書に嘆いた。
「まあ、小学校の学級会みたいなもんや。あほらしい」と。
彼は、「小学校の学級会のほうがまだマシだよ。学級会には、
『党議拘束』なんかないから、自分の意志で投票してるでしょう」
と言う。確かにそうだ。

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 そのあとは、議員会館の事務所で、来客を受けたり、たまった仕
事をこなし、10時半に議員会館を後にして、高輪宿舎に帰宅した。
ちょうど、古賀誠幹事長も帰宅し、新聞記者さんに囲まれていた。

 以上、少し報告するのが情けない昨日の本会議でした。
           やまのい和則 拝
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