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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第86号(2000/12/22)

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メールマガジン読者の皆さん、こんばんは。今日は久しぶりに東京
の議員宿舎に泊まりです。今日が、今年最後の議員宿舎の晩。

 晩10時過ぎに宿舎に戻って一階の郵便受けを開けていると、
すぐあとに神崎公明党代表も帰宅、さらに、野中前幹事長も帰宅。
待ち受けたマスコミの方々とともに部屋に消えられた。

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 さて、12月20日水曜日は宇治でいくつかの会合に出席したり、
事務所でたまった仕事の処理。12月21日木曜日は、午前中は民主
党京都の会合。来年の参議院選挙について。本当は午後の常任幹事
会にもどうしても出席したかったが、後述するように厚生部会で私
が実質上責任者である病院視察についての打ち合わせをせねばなら
ず、民主党京都の方々に頭を下げ下げ、京都駅に。

 12時10分の新幹線で東京へ。東京駅からそのまま水島広子衆議
院議員の衆議院第2議員会館の事務所511号室へ。後述する病院視
察の打ち合わせ。彼女は栃木で船田元さんを破って当選した民主党
の若手のホープで精神科医。厚生委員会では隣同士の席。

 彼女の事務所では、机の上に置かれている通信の山を見て感動。

 水島さんは、私よりもはるかにきっちりと毎日の活動報告をホー
ムページに載せ、それをプリントアウトして毎週「水島広子の国会
報告」として配布。毎週発行ですでに当選後、24号。

さらにそれとは別に「水島広子ネットワーク通信」を毎月郵送で発
行。見習わねばと思った。通信の内容も素晴らしい出来。

 水島議員も同じ厚生委員で、小児医療や子供の心の問題に熱心に
取り組んでいる。ホームページは、http://www.mizu.nu/

 また、この「水島広子の国会報告」は電子メールでも送信してく
れるそうです。申仕込み先は mizusima@iname.com
 私は今日、申し込みました。
同僚にこんな熱心な議員がいると私も励みになります。きっちり情
報公開、活動報告をしている議員は仕事もやっている。

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 午後3時からは民主党の厚生部会。
明日(22日)内示になる来年度予算の厚生省関係の部分について、
厚生省から民主党議員への説明。

厚生省から担当者が25人。民主党議員が私や水島議員を含めて
8人。秘書さんや民主党の政策調査会のスタッフの方々(この方々
がいないと民主党の政策ができない。政策通の素晴らしいブレーン)
が15人。総勢50人ほど。

 手短にどんどん厚生省の担当者が予算を説明。それに民主党の議
員が質問する。それぞれが自分の担当分野について質問。

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 私は、痴呆性高齢者向けグループホームについて質問。
ゴールドプラン21という高齢者福祉の計画の中で、
平成16年度の目標が
特別養護老人ホームは36万人分、
老人保健施設は29.7万人分。
しかし、グループホームは3,200ヶ所。

 そこで、私は「グループホームも人数分で明示すべきだ。
そうすればいかに少ないかがわかりやすい」と指摘。
36万、29.7万、2.3万人となるわけだから。

しかし、厚生省の担当者からは、
「市町村からグループホームについては『ヶ所』であがってきてい
るので、人数には簡単に書き換えられない」との返事。
私は、「今後検討してください」と言った。
たとえば、「3,200ヶ所(2万3000人分程度)」ということは、
1ヶ所平均7.5人なので書けるはずだ。

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 ただ、このグループホームについては、来年度予算の説明で、
500ヶ所(単独型グループホームや、新たにNPO法人等の設置す
るグループホームを整備)と書かれていた。
少し気になった。
グループホームの建設補助は今まで医療法人と社会福祉法人にしか
出なかったが、もしかしてNPOにも出るという意味だろうか。
それから画期的だ。
私が、8月4日と11月27日の衆議院厚生委員会の質問で再三要望
してきたことだ。

 しかし、二回とも厚生大臣からは「ゼロ回答」。
つまり、「NPO法人のグループホームという私的な財産に公的な建
設補助を出すことは憲法違反」という答えであった。
だから、まあ、無理だろうとあきらめていた。

 しかし、念のため、厚生部会が終わったあと、すぐに部屋の出口
で厚生省の担当の方に、
「このNPOの部分はどういう意味ですか。もしかして建設補助が
出るんですか?」と尋ねた。
すると、なんと「公益性が高いと認められた法人に限ってという非
常に厳しい条件を付けて、NPO法人にも出す」とのこと。

感激。

この件については、今まで何度も、厚生省の担当の方々と激論を交
わしていたが、いつもゼロ回答であった。
まさか、少しでも今回つくとは思っていなかった。

まだまだ一歩前進に過ぎないが、感謝。

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 この件についてはどのようなNPOならよいかは、グループホー
ムのホームページ(http://www.yamanoi.net/)に掲載しました。
さらに、痴呆性高齢者グループホーム連絡協会から連絡があった
グループホームでの事故の保険の加入案内についてもホームページ
に載せましたので、ご関心のある方は見てください。

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 さらに、この厚生部会で、来週の朝倉病院調査団について了解を
もらった。
この問題については初めてなので、簡単に説明すると、
先日、新聞やテレビで朝倉病院(埼玉県の精神病院)での治療に
人権侵害や不正請求、精神保健法違反などの疑いがあることが大き
く報道された。
この問題は追ってこのメールマガジンでも報告・説明するが、この
問題について、
「朝倉病院問題調査チーム」を民主党が設置し、代表が精神科医の
水島広子議員、事務局長が私となった。詳しくは後日報告します。

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 厚生部会のあと、来年の民主党大会の会議。
参議院選挙についての会議。
さらに、夕方1時間、グループホームの雑誌の取材。

ここでは、「グループホームの建設補助はNPO法人のみならずシル
バービジネスにも広げるべきだ」と言った。

その理由は、社会福祉法人や医療法人との公平性と、さらに、
公的な補助金を出せば、市町村がそのシルバービジネスのグループ
ホームをしっかり監督せねばならない責任ができるからだ。
「カネを出したら、口も出しやすいし、出さねばならなくなる」。
つまり、公的な補助金を出せば、シルバービジネスのグループホー
ムの質が担保できると私は考える。

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 晩は、忘年会。菅さん、横路さん、海江田万里さんなどと。
先輩議員の前で私はお酒のつぎ役。いろんな話を聞かせてもらい
勉強になった。菅さんから昔の話など聞かせてもらった。
「昔ねえ、社民連の時、今から10年前、山井君の書いた『体験ル
ポ 世界の高齢者福祉』(岩波新書)という本を読んで、この著者が
いいと思って、参議院選挙に社民連から出そうと思って、年齢を調
べたら当時29歳で1歳、参議院の被選挙年齢に足りなかったんだ
よね。あれからもう10年だよなあ」などなど。懐かしい。

 菅さんは、「来年こそ参議院で与野党逆転にもちこみ、本気で政権
を取りに行く!」と熱く語っておられた。

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 明日12月22日も東京で仕事。そして、晩は地元井手町で介護保
険の講演。さらに、そのあと忘年会。久しぶりの講演。役に立つ講
演を頑張ろう。

  介護雑誌「おはよう21の4000字の連載原稿をこれから書かねば。

 それにしても、今日も民主党で会議を行ったが、参議院の京都の
候補者が比例の候補とともに円満に決まることを祈っている。
そのことが一番いま頭を悩ませる問題だ。
いつも長いメールマガジンですみません。
                   やまのい和則 拝

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