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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

   第78号(2000/11/22 不信任案採決ドラマN0.2)

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 22日午前5時に就寝、4時間寝て、再び国会へ。

10時半からはホームレスについての勉強会。

新宿や静岡でホームレスの方々を支援しているNGOの方々が質問
側で、答弁側は厚生省3人。労働省2人。
市民の方も25人くらい出席された。
私はコーディネーター。

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 年間700人が路上で死んでいると推定される。

ホームレスは、駅、公園、路上になどに住み、その原因は失業、
病気、家庭崩壊、社会逃避などだという。

生きるために生活保護を申請しても「住所不定」という理由で福祉
事務所で却下される場合が多い。

しかし、厚生省は「住所不定」でも、生活保護はオーケーとの見解
を持っているという。

つまり、厚生省の方針と現場の福祉事務所にギャップがあるのだ。

「働きたいホームレスも多いので、就労の場を! 
         職業訓練と住まいを!」という要望が出た。

一方、一般の参加者からは、「働く気もなくて、怠けてるホームレ
スなんか、それほど構わなくてよい」というような意見も出る。

それに対しては、「ホームレスの人も毎晩1時間ごとにガードマン
に起こされ、いつも寝不足。確かに、就労意欲をなくしている人も
いるが、住まいと食事と医療が保障されれば、多くの人が就労でき
る」という声も出る。

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この問題は簡単に解決できる問題ではないが、国会議員として、こ
のような勉強会のコーディネーターとして役に立てるのは嬉しい。

 NGOの人だけでは、なかなか役所も時間をとってくれにくい
(残念ながら)ので、国会議員が立ち会う。

 ちなみに、先日、民主党の「ホームレス問題プロジェクトチーム」
が発足し、座長が石毛えい子議員、事務局長が鍵田議員、私が事務
局次長になった。

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 議論は尽きなかったが12時半に終了。

その後、メールマガジンについての取材を受ける。
私はメールマガジンを「夢のツール」と説明した。
リアルタイムでダイレクトに、無料で、双方向で、多くの人と交流
できる。

国会議員を身近に感じてもらえ、また、私が国会で、忙しくても、
毎日多くの福祉現場からの情報や相談、要望、意見などがメールで
届く、福祉の現場感覚を多少維持することができる。

おかげで、永田町に居ても「永田町」に染まらず、常に現場や市民
の声と接することができるのがメールマガジンの素晴らしさだ。

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 午後4時から本会議。
加藤紘一さんも出席。加藤さんは橋本龍太郎さんとヒソヒソ話。

補正予算の審議。

反対演説は民主党の野田佳彦議員。私の尊敬する先輩の一人。

生まれて初めて手伝った選挙が、当時30歳で千葉県議会に初挑戦
した野田さん(松下政経塾1期生)の選挙。
私が松下政経塾の塾生で25歳のとき。

野田さんは、金権風土の千葉に、クリーンでお金をかけないボラン
ティア選挙で挑んだ。

3ヶ月船橋に泊まりこみ、雨の日も風の日も、野田さんとともに朝、
駅に立ちチラシをまいた。

昼間は、野田さんのポスターを一軒一軒お願いして貼ってまわった。

ある日曜日には12時間マラソン演説と銘うって、野田さんが千葉
・津田沼駅前で12時間休まず演説。
私もそばで、チラシをまきつづけた。

当時、私は、パンチパーマをあてていたので、関西弁でパンチパー
マの兄ちゃんが、野田さんのチラシをまいていると評判になった。

連日の過労で、居眠り運転をし、私の車が溝に落ち廃車になった。
夜中、野田さんのポスターをはがしていた、敵陣営の酔っ払いと取
っ組み合いになり、服が破れたり、過労で倒れて点滴を打ったり。
大変な選挙だった。
しかし、勝てた。この選挙を経験していなかったら、私は政治の世
界に入っていなかった。

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 その野田先輩が、前回の選挙で100票差で衆議院選挙を落選し、
今回、返り咲いて当選したのだ。

松下政経塾のエースであり、私は、将来の首相候補だと思っている。

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 その野田さんの演説だ。
まず、原稿をほとんど見ない。下を向かず堂々と訴えている。

会場を飲み込んだその気迫。
「いまの森政権では財政改革、構造改革はできない。将来にツケを
残すだけ!」と訴える。

さすがに、与党席も圧倒されて演説に聞き入っている。
そして、15分の演説が終わって、民主党席からは拍手。
与党席はシーンと静まり返った。いつもは野次で騒然となるのに。
こんな光景は初めてだ。
与党も、野田さんの演説が心に響いたようだ。

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 晩は、同僚議員や先輩議員と夕食会。
昨日の本会議を振り返った。

コップの水問題の、コップの水は、私の席から3mほど離れた、
最前列の中村哲治議員と、細野豪志議員の机にかかったそうだ。

そのとき、そこの誰も、野次を飛ばしていなかったので、突然の事
にビックリしたと言う。

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そして話題になったのが、中村哲治議員(29歳)が、昨日の大騒動の
最中に、
「誰にかけようと思ったのですか」
「悪いことをしたと反省していますか」

と、あの騒然とした大騒動の中で、コップの水をかけた本人に、
インタビューしていたのだ。

私は聞いた。
「なんでそんなことしたん?」
「メールマガジンに載せようと思って」との答え。

他でもない。
この中村議員が発行するメールマガジン「国会からの手紙」こそが、
登録数約3700で、国会で最も有名なメールマガジンなのだ。
次のアドレス(http://tetsu-chan.com/index.htm )から登録でき
るので、もし更に国会や政治に関心がある方は、登録してください。

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 明日(23日)は、朝8時から民主党の厚生部会。

その後、来年1月の民主党大会実行委員会、社会保障制度勉強会な
どで、晩は京都に帰る予定です。

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 さて、気がついてみると、もうメールマガジンを書き出してから
2時間もたった。
長いメールマガジンで申し訳ありません。
メールマガジン発行の問題点。寝る時間が減る。
さらに、そんな時間があれば、もっと資料や本を読んで、政策を
勉強すべきかもしれない。

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 しかし、私は考えるです。
今回の国会の茶番劇。
国会や、政治家への信頼は、地に落ちました。

その低下した信頼を取り戻すために、いまの私にできることは、
日々の活動の、情報公開しかないのです。
皆さんに、私の本音、赤裸々な思いを書くしかないのです。

 継続こそが、信頼を生むと私は信じます。

いくら政治が信頼を失っても、「山井は信じたい」と言ってもらえ
る政治家に、私はなりたい。
そのために、同志(あえて「支持者」とは書かない)を増やすため
のひとつの手段が、このメールマガジンなのです。

 私の好きな本で「後世への最大遺物」(岩波文庫、内村艦三著)
という本があります。
この本で、内村氏は「人間は後世に何が遺せるか?」と。

皆さんのおかげで、私が国会議員にならせて頂いて、
“私は社会のためにどんな恩返しをできるだろうか”
“新米政治家の私に何ができるだろうか”と考えてみました。

私は、書くことが好きなので、メールマガジンで国会報告や、活動
をこまめに執筆し、発行し、国会を、多くの方に身近に感じてもら
い、ともに政治を良くしようという運動を、広げていくことが私の
ミッション(使命)ではないかと。

 政治への失望が広がっている今だからこそ、私はこのメールマガ
ジンという媒体を通して、政治の信頼回復運動を、進めたいのです。

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 国会議員で永田町に来れば、当たり前のことでも、まわりから見
れば永田町は、国会は、やっぱりブラックボックスなのです。

その、今までブラックボックスだった国会や、国会議員の日常が、
私のメールマガジンによって、情報公開されることは、私は意義あ
ることだと思っているのです。

 今日も長いメールマガジン2通に、お付き合いさせてすみません。

昨日からの脱力感が逆に、メールマガジンで報告しなければと、
私を駆り立てました。

普段、私はメールマガジンでは、福祉のことを中心に書き、あまり
政治の内幕などは書きませんでしたが、今回ばかりは、書かなけれ
ばと思いました。。

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また、私はメールマガジンでは、安易に固有名詞を出して人の批判
をしないよう、出来るだけ心がけています。

それは、相手が反論できない媒体で、一方的に批判するのはフェア
―でないと、考えるからです。

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しかし、今回は自分の怒りを書きました。

これは、別に誰が悪いと批判しているわけではないのです。

こんないい加減な国会では、国民に申し訳ないのです。

国会の実態を知って欲しい。
そして、共に怒ってほしいと、真剣な思いで、書きました。

もう国民不在の、茶番劇の国会は、辞めにしましょう!

国民の苦しみや、怒りと、かけ離れてしまった国会は、終わりにし
ましょう!

とも政治を変えましょう!
                     やまのい和則 拝

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