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   やまのい和則の
     「軽老の国」から「敬老の国」へ

     - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

            第64号(2000/11/09)

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 メールマガジンの読者の皆さん、こんばんは。
今は、11月9日午前1時35分。2時までメールマガジンの原稿
を打って寝ます。

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 メールマガジンの原稿を打つより早く寝ろ! とお叱りを受け
そうですが、私は国会でどんな仕事をするかも大事ですが、それ
とともに、国会でどんな日々を送っているかをメールマガジンで
お知らせすることも非常に重要だと思うのです。

 いい政策をつくることは誰でもできますが、まめに日々の活動
報告を赤裸々に書く議員は非常に少ないでしょう。

英語にSeeing is believingという言葉があります。
「百聞は一見に如かず」と訳します。が、私流に言えば、
「知ってもらうことが信頼を生む」です。

生の政治を知ってもらうことが、政治への参加や、信頼を生むと
信じています。

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 さて、今日(8日)も長い一日でしたが、いろいろ勉強になり
ました。

 まず、朝8時から9時までは、民主党の厚生部会。
民主党が独自に提案する、医療情報の公開に関する法案、の議論
でした。会合の最後に、私は手を挙げて、先輩議員に頼みました。

「何としても11月中、つまり、この臨時国会中に、衆議院の
厚生委員会で、介護保険の集中審議をしてほしい。
“民主党は介護保険の導入に、もっとも積極的な政党であった”
にもかかわらず、介護保険の導入から半年以上経ち、介護現場か
ら様々な問題が指摘されているのに、この臨時国会で全く議論し
ないでは済まない。無責任だ」。

これに対して、「一般質疑で介護保険の審議はできると思います。
自民党と交渉中です」との回答。やる気が湧いてきた。

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 9時過ぎからは、先輩議員の代理で農林水産委員会に出席。

10時半からお世話になった方にお礼状を5通書く。

11時から陳情を一件受る。

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11時半から13時まで、昼食(カレー)をはさんで
「羽田孜さんの話しを聞く1年生議員の会」に出席。

私は、「1年生議員への心構えを質問」。
「いろんな会合に出てとにかく幅広い知識を身に付けること。
同時に、誰にも負けない専門分野も持つこと。自分は年賀状の
返事も含めて、礼状は年間5000通くらい一筆を毛筆で添えて
出す。その生活を20年くらい続けている」とのこと。

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 13時から再び、農水委員会に出席。
今日は農地法改正の採決。隣の席の先輩議員が、
「農地法はさっぱり、わからん。山井、わかるか?」とささやく、
「私もわかりません」と小声で答える。

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 14時から15時半まで、30人の次期衆議院選挙や、参議院選挙
の候補者のセミナーに出席。

熊谷弘選対事務総長、佐藤敬夫選対委員長、川端達夫組織委員長
の末席に座る。
私は、人の世話が好きで、大学時代コンパの幹事をよくしていた。
安くていい店をすぐにセットし、値段を値切るのが得意だった。
だから、今回の公認候補者のお役に立てるのが嬉しい。

チラシや、講演会ニュースは、どういう表現なら、選挙違反に
ならないか、などという実務的な質問もでる。

私は「何でも相談に乗ります」と調子のいい事を言ってしまった。

終わったあと「お金の相談なんですけど」と持ちかけられ、
参った!

正確に言えば、「お金以外のことなら何でも相談に乗れるのだ」。

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 事務所に戻ると、今日発売のPHP発行の月刊誌「THE 21」が
机の上に置いてある。

堀田力先生が「高齢社会を救う救世主」の“ナンバー2”に私を
指名して誌面で写真入りで紹介して下さったのだ。
ちなみに、ナンバー1は108歳の蟹江ぎんさん。
さすがにぎんさんには勝てない。

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 16時半から17時半は、社会保障政策研究会。

もう一日中勉強ばかりでもう出席するのが嫌になったが、
でも、出席。

厚生省の役人さん7人から、このたび発表になった有識者の
「社会保障に対する提言」についての解説。

 注目すべきは、負担が増えると、経済の足を引っ張る危険性も
あるが、社会保障が充実して、安心感が増さないと、経済も復調
しない、というような内容が盛り込まれていること。
詳しくは、説明できないが、勉強になった。

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-----勉強会終了後!-----
「山井さんは、厚生委員会で精神医療を質問されたそうですね」
とある役人さんが声をかけて下さった。

「ええ、精神医療は大きな問題ですね。厚生省は33万人の精神
病院入院患者のうち2〜3万人しか社会復帰できない(つまり、
社会的入院)と言っていますが、もっと多く社会復帰出来るでし
よう?10万人くらいは出来るでしょう?精神病院関係者も1200
ある病院の一割くらいは必要ないと言ってますよ」と私が言った。

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精神病院からの退院促進(地域への社会復帰)について厚生省は
甘すぎると言いたかったのだ。

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すると、その役人さん曰く、
「1割どころじゃないでしょう。4割は必要ないでしょう。OECD
諸国に比べて、日本は精神病院が多すぎますよ」とのこと。

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 先日の厚生委員会で、私が質問して、「33万人のうち厚生省は
2〜3万人しか社会復帰できないと言っているが、必要な支援が
地域にあればもっと10万人くらい社会復帰できるでしょう!」
と私がいくら詰め寄っても、

厚生省は、
「2〜3万人くらいしか予想できません」としか答えなかった。
これは公式見解。

しかし、実際には、厚生省の方々も本音では、「33万人分の4割、
つまり、13万人分くらいは精神病院は必要ない」とわかってい
るのだ。

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 不謹慎かもしれないが、私は思わず笑ってしまった。
だって、茶番じゃないですか。
いくら委員会で責めても杓子(しゃくし)定規な答弁しか厚生省
からは返って来ないが、実は、
精神医療の問題点は、私より厚生省の役人さんのほうが、はるか
によく知っているのだ。にもかかわらず、
厚生省は改革できないのだ。

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-----ホームレス問題-----
 19時から22時まで民主党の勉強会。

この会合の中で、民主党の厚生部会の中で、私が「ホームレスの
問題を担当することになった」と話をしたところ、みんなから
「そんな訳のわからない問題は止めとけ」と止められた。

「山井さんには、そんなややこしい問題ばかりがまわってくるな
あ」と言われた。
実際、今日もメールマガジンの読者の方から、
「山井さんは、とうとうホームレスの問題まで『抱え込んで』し
まわれたのですね」というお便りがきた。
この「抱え込んで」という表現がなんともリアルだ。

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-----放っておけない!-----
ホームレスの問題については、「自業自得」という意見も根強い
が、人権的な側面からはやはり放置できない。
私は28歳の時、インドのカルカッタのマザーテレサがつくった
「死を待つ人の家」で、ボランティアとして、短期間だが行き倒
れの方々のお世話をさせてもらったことがある。
ホームレスの問題には、関心がある(ただし、カルカッタの道端
で売っている、お好み焼きみたいな、現地料理を食べて食当たり
し、自分が寝込むという情けないことになったが)。

福祉を志す人間がいつかは、かかわらねばならない問題だ。

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-----夜中に会議?-----
22時半から1時間、もう1つの若手の議員の勉強会に顔を出す。

読者の方は、「なぜ、晩にうろうろ勉強会をしているのか」と
不思議に思われるかもしれない。

朝から夕方までは、委員会や本会議で、予定がびっしり詰まって
おり、国会の全体的な流れや、民主党の動き、他の委員会での
法案の動きなどがわからない。

ですから、晩に集って、情報交換し、
どうやって国会を乗り切っていくか、
政策を詰めるか、
政権交代を目指すかを議論することになる。
これが非常に重要だ。

言うなれば、私は朝から夕方までは福祉や厚生問題中心。
夕方以降は、幅広くいろんな問題を勉強し、政局についても知る。
やはり、一匹狼では福祉の政策もつくれない。
政治はチームプレーであり、同僚議員とけんけんがくがく議論
することが大切だ。

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 明日は朝9時に事務所に行き、
10時から森貞述高浜市長(愛知県)を講師に招き、私が事務局
長を務める介護保険プロジェクトの勉強会。

11時半から12時半まで雑誌の取材。
13時から15時半まで衆議院の本会議。
16時の新幹線で京都に戻る。
19時半から、宇治市長選挙に向けての演説会に参加。
自宅泊(宇治)。

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金曜(10日)の朝一番で東京行き。
夕方、宇治に戻る。
宇治市長選挙は、12月3日告示で12月10日投票。
さらに、今週は地元の宇治田原町会議員選挙も行われている。

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 東京では国会、地元では選挙。

京都南部は11市町村あるので、議員の選挙と、首長の選挙を
合わせると、2ヶ月に1回はどこかで選挙をやっている。

お世話になっている方々が必死に戦っておられる。
知らぬ顔はできない。

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 時計を見ると2時半。いつも長いメールマガジンですみません。
 この原稿を今からボランティアの福井さんにメールすれば、
おそらく7時間後くらいに、メールマガジンで皆さんの手元に
配信されるはずです。
           やまのい和則 拝

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